今週、『ウルトラマンブレーザー』はお休みでした。
王様戦隊キングオージャー
第28話「シャッフル・キングス!」は、戦隊シリーズお馴染みかつお約束である、人格シャッフル回でした。斬新な展開だけでなく、こういう定番も入れてくれる、だから、『王様戦隊キングオージャー』、大好きなんだよ。
改めて、とことん、クズだなぁ、と視聴者に感じさせるムーブをかますダグデド。そんなダグデドを楽しませる事を目的にしている五道化の一角である・ゴーマは、既に策を講じていた。ヒルデド曰く、どうにも、ゴーマはちょいちょい、仲間(?)を出し抜いているようだ。ズルいっちゃズルいが、動きが迅速ってのは大事か。
そんなゴーマによって、ギラたちは人格と肉体を入れ換えられてしまう。ギラとジェラミー、ヤンマとリタ、ヒメノとカグラギのペアで入れ替わってしまってるな。ヒメノとリタを女子同士ではなく、男と入れ換えたのは、純粋に嫌がらせなんだろうな、これは。しかし、ここでメタ発言をしても良いか、迷うところだが、酒井さんたちの演技力、凄いな。酒井さんたちの俳優としての成長が、しっかりと視える回ですよね、今回は。全員、入れ替わった相手の特徴をしっかりと掴んだ演技が出来ていました。これは、全員が仲良く交流し、なおかつ、作品やキャラについての考察をしっかりとしている証拠だな。
現状に嘆きつつも、ゴーマの「入れ替わりの印」を壊せば、元に戻れる、と判明した事で、ヤンマたちは気を抜く。実は、ゴーマが解決策を教えたのは、この気の緩みを狙っていたから。二年が経過して、王らしくなってはいるけど、楽観的な部分が未だにあるジェラミーはポジティブシンキングをしているけど、散々、彼らに振り回されて、成長したのか、ギラは心配を募らせる。そんな彼の不安は的中してしまい、各々の王は相手の国で好き勝手に振る舞い、事態はメチャクチャに。しかし、他の戦隊シリーズでの入れ替わり回でも言える事だけど、良い事も起こるんだよな。かつては、人間たちから嫌悪されていたバグナラクが、徐々にではあるものの、受け入れられている事を実感できて、感涙してしまうジェラミー。一方で、ヒメノとカグラギも、相手の国に足りないもの提供し、より良く成長できる事を実感していた。ヤンマとリタは・・・まぁ、ノーコメントかな。
再度、出現したゴーマに立ち向かっていくキングオージャー。初戦こそ、入れ替わっている肉体の特性を把握できず、苦戦を強いられてしまった。その反省を活かしたのか、は定かではないが、全員、ゴチャゴチャ考えず、遠慮しないで戦う事にしたのか、自分本位な戦い方を全員が選択した事で、逆に噛みあい、レベルの高い共闘になった。これぞ、キングオージャー。ギラと入れ替わっているジェラミーの全力チクワパンチにとって、ラッキーにも「入れ替わりの印」がぶっ壊れ、ギラたちは元通りに。喜びを噛み締めるのは後にして、さっさと、ゴーマを倒そうとするキングオージャー。だが、ここで、ゴーマは彼らの側近を戦場、しかも、技をぶっ放そうとしていたクワガタオージャーたちの前に出現させた。ほんと、狡いな、コイツ、と呆れたのも束の間、まさか、側近たちがギラたちを攻撃した!? ちょ、これ、どういう事ッッ。かなり、ヤバい展開じゃない?
仮面ライダーガッチャード
第2話「追跡、錬金、スケボーズ!」は、改めて、宝太郎の仮面ライダーとしての素質と、人間力の高さ、そして、錬金術師としてのセンスを感じられる内容でしたね。
前回のラストで、宝太郎の友人である加治木の記憶と彼が撮ったスチームライナーの画像を消去した教師・ミナト。やはり、彼もまた、錬金術師だったか。しかし、りんねは指輪で錬金術師としての衣装を出すだけなのに、ミナトは野暮ったいものから、スタイリッシュな外見に変わるのな。生徒の模範となるべき教師なら、普段からピシッとしていた方が良いのでは、と思う一方で、ミナトはこれから、味方のままでいるのか、それとも、敵になるのか、もしくは、敵に寝返ったと見せかけて、味方のままで、その裏切りが露見した時、宝太郎を庇って命を落とすキャラになるのか、まだ読めんな、と唸った私。
まぁ、ミナト先生の今後はさておき、仮面ライダーとなった以上は、錬金術師になった方が良い、とアドバイスされた宝太郎はやる気スイッチが入る。そんな彼に、ミナトが出した課題、それが、初戦で手に入れたカマンティスと相性の良いカードであるオドリッパ、二枚のカードを釣り合わせろ、と言うものだった。カード状態でも重量が異なるってのは、やはり、奇跡的に生まれた疑似生命体だからなのか。まだまだ、錬金術師としてのイロハも知らない宝太郎がクリアするには、かなり難解な課題ではあるが、これくらいじゃ止まったりはしないわな。活路を求め、足掻けるのは、宝太郎に仮面ライダーとしての素質があるからだ、と私は思う。
そんな中、スケボーで楽し気に、公園で遊ぶ子供らの良い気に惹かれるケミーが。スケボー型のケミー、スケボーズである。最初こそ、スケボーズは子供らが使っていたスケボーに憑依し、楽しそうにしていたが、そこに通りかかったのが、強盗犯。相棒を裏切って、大金を独占するほど、金銭欲が強い男、つまり、悪意に満ち溢れてしまっている訳だ。抗おうとしたスケボーズだが、抵抗虚しく、この強盗犯の悪意に飲み込まれ、スケボーマルガムに変貌してしまう。えげつないほどの機動力を手に入れた強盗犯は次々に現金を奪い、ハイテンションになっていく始末。子供達と楽しく遊びたいだけの無邪気なスケボーズを犯罪に利用する男の悪意に、宝太郎の怒りはMAXへ。仮面ライダーガッチャードへ変身し、戦いを優位に運ぶも、不利を悟った強盗犯にスピードで及ばず、逃げられてしまう。100mを7.3秒で走れても、やはり、スケボーの能力を持った怪人には、簡単には追い付けないか。
そんなピンチのガッチャードの元へ颯爽と駆け付けてくれたのが、ゴルドダッシュに乗ってきたミナト先生。錬金アカデミーは、既に何体かのケミーをカードに再封印してるのかな。バイク型のケミーであるゴルドダッシュと、あっという間に心を交わしたガッチャードは、スケボーマルガムを追走。いくら、スケボーの能力を持っていたって、さすがに、バイク相手じゃ分が悪い。しかも、このバイクは、自分の意志を持ってるんだからなぁ。ガッチャードのスチームホッパーフィーバーで、スケボーズと分離させられ、これまで奪った金が舞い散る中で意識を失う強盗犯の姿は、実に惨めでしたね。試験の方も、オドリッパに痩せて貰い、カマンティスに増量して貰うっつー、ケミーと心が通う宝太郎だからこその、裏道すぎるやり方でクリアし、晴れて、錬金術師の一歩を踏み出す事に。ラストに出てきた謎の青年も含め、今後が楽しみだ。