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消費者行動・心理 by榎本

2009-09-14 13:41:34 | 日記

文字数足りなくてごめんなさい。

*消費者行動*
最近「AIDMA」や「AISAS」に加え、商品購入における消費行動パターンを表すものとして「AICEAS」が用いられようになってきた。AICEASとは、Attention(注意)→Interest(関心)→Comparison(比較)→Examination(検討)→Action(購買)→Share(情報共有)という過程を指すものだが、その特徴は比較だけでなく「検討」をする点にある。
そして検討をするにあたって、インターネットなどのクチコミサイトなどを利用する人が増えている。

・インターネット戦略を実行する上で考えられる活用方法
インターネットにおける、双方向性や情報のパーソナル化などの特長は、価値観や知識レベルの違いからコミュニケーションに対する反応の異なる個々人に対して、アイドマを意識したコミュニケーションを行なうのに、優れたツールだと言える。

1.認知の基盤としての知識レベルの共有
「認知段階」である「注意」は、潜在顧客などが新たに商品、サービスを知るプロセスだといえる。しかし人はある商品、サービスを知ってもそれが自身と関係のないものと見なせば、すぐに忘れてしまうものだ。また、その際の判断基準である「自分に関係あるか/ないか」はあくまでその時の知識レベルや興味、関心に左右される。特定の個人が、商品、サービスを知るということは、その人自身と商品、サービスの関係性の有無を知るということだ。そのためには、関係性を連想させる知識が必要となる。Webサイトで、商品・サービスの注意を引き、認知度を高めるためには、商品、サービスのカタログ的な紹介だけではなく、コラム系のコンテンツや事例紹介(レシピ、コーディネイト例)などで、顧客が商品・サービスを連想しやすくなるような知識の補完が必要である。また、コラムの連載化、メールマガジンの定期発行により、顧客の意識を注意から興味へとつなげることも可能となる。

2.人は他人が買っているものをほしがる傾向がある
人は意外なほど、他人の評価をたよる傾向がある。他人が興味を持つものには、同じように興味、関心を示したり、市場でよく売れているものを欲しがったりする。プロである売り手側の意見も重視するが、同じような立場で商品・サービスを購入し、使用している他の買い手の意見にはより素直に耳を傾けるものである。また、そうした意見は自分とおなじ目線で語られていたりもするので、より自分の生活へと結び付けやすいといった面もある。商品やサービスに対する顧客の興味や欲求、記憶を刺激するには、他の顧客の意見を積極的に開示していくことが効果的だ。商品・サービスに対する購入者、利用者の声(評価、感想)や、オンライン・コミュニティを利用しての顧客同士、顧客と企業とのコミュニケーションをはじめ、売れ筋ランキングなどのコンテンツも、「感情段階」にある顧客を刺激するのには有効である。

・クチコミと消費者行動
クチコミは家族、親戚、友人といった知り合いだけでなく、インターネットの普及により、簡単に不特定多数に伝播する。クチコミが発生するための条件は、購入前の消費者の知識欲求、購入後の消費者の心理的欲求を満たすため、そして商品自体がクチコミを生み出すような「会話型製品」であるということだ。製品の購買行動においてクチコミは営利を目的としたマス広告と違って、友人知人が自発的かつ偶発的に話す情報である。そして、経験者という最も説得力のある人の言葉をきくことができるということがクチコミの長所である。一方、クチコミの短所はクチコミが営利目的による行為ではないことや、一度にクチコミをする相手は限られることから、伝達力の弱さだと考えられていたが、インターネットの普及によって変わった。インターネット上のクチコミは信頼性が低いと考えられるが、これから、我々は親戚・家族・友人といった自分と結びつきの強い関係を持った人々よりもインターネット上のコミュニティのメンバーといった弱い紐帯関係の他者に頼ることが考えられる。というのも、インターネット上の方が、より詳しい知識を得ることができるだけにとどまらず、情報の信頼性を得るために、多くのコミュニティを往来することが可能であり、多くの人々の意見を得ることができるからである。また、親戚・家族・友人では発言できないような客観的な意見が弱い紐帯の人々では可能になる。


*消費者心理*
消費者心理には4つのパターンがある。

1「オートパイロットモード」
買うものが決まっていて、商品をつかんで、すぐに立ち去る
コーヒー、チーズ、マーガリン、マヨネーズなどの購入時に良く見られる心理状態

2「バズモード」
口コミ、広告等の影響を受けやすい
スポーツドリンク、チョコレート、ペットボトルのお茶類などの購入時に良く見られる心理状態

3「バラエティモード」
新しい味や新しい何かを探している
冷凍食品、ビスケット、チューインガム、サラダドレッシングなどの購入時に良く見られる心理状態

4「バーゲンモード」
お買い得品や値引き品など「安いもの」を探している心理状態

エナジードリンクやスポーツドリンク、チョコレート、ペットボトルのお茶類、ヨーグルトドリンクなどの商品を買う際に、消費者は口コミ、広告等の影響を受けやすい「バズモード」にある。これらの商品に対しては、オートパイロットモードが働かず、消費者はいろいろな選択肢にアンテナを張っている。このバズモードにある商品ブランドを展開しているメーカーは、消費者の興味や注意をひきつけるユニークな広告、商品紹介、またパッケージを利用するなどして、消費者にアピールしていく必要がある。


*参考文献*
○消費者行動
http://inabalab.soc.hit-u.ac.jp/thesis/2005hit/30af30c130b330df30686d888cbb8005884c52d5/

○消費者心理
http://www.acnielsen.co.jp/news/documents/20070719_ShopperModality_J.pdf

○ポカリスエットについて
http://www.otsuka.co.jp/product/pocarisweat/

○アクエリアスについて
http://www.aquarius-sports.jp/?cid=gadw_50001