東北がんばれ！ツーリング

mixiのめじさんやMAXさんのホームで「東北地方太平洋沖地震チャリティミーティング＠Webike CAFE」が大観山で開催されると知り、出かけることにした。しかし、あいにく当日の天気予報は「曇り一時雨」だったので、もし朝雨が降っていたらやめるつもりでいた。

前日は台風のような強風が吹き荒れ、「明日は無理かも・・・」と半ばあきらめて床に就いた。6時に目を覚まして外を見ると、風はおさまったようだが、雲は厚くビミョーな天気だ。

しかし、降ってはいなかったので、途中まででも行ってみることにした。2月末に沼津ツーをして以来、40日ぶりだ。バイクのシートカバーをはずすと、シートに厚く土埃が積もっていた。おいおい、エンジンはかかるのか？と心配だったが、バッテリーが新しいせいか力強くエンジンが始動した。

埃を雑巾で払い落としながら、入念に暖機運転をし、走り出した。桜の季節ということで風が気持ちいい。レインボーブリッジに差し掛かると、右手にスカイツリー、左手に東京タワーと良い対照をなしている。東京タワーは、先日の関東東北太平洋沖地震で先端が少し折れ曲がったと聞いたが、真下に行ってみるとまだ曲がったままだった。

海老名SAでいつものように朝食をとろうと立ち寄ると、バイクの数が半端ではない。こんなところにも春の到来を感じる。しかし、車は満車ではなく空きありの表示で、SAの中もそれほど混んでいない。やはり自粛ムードなのだ。

東名を走るのは久しぶりだが、寒くないというのが何よりで、スロットルを開けて高速走行を楽しんだ。先日の転倒で、ハンドルが少し曲がってしまい、左側だけセパハンのような角度になったが、高速でもハンドルはぶれず、運転には支障がなかった。

厚かった雲も、小田原厚木道路に入る頃には、青空がのぞくようになり、何と富士山が姿を見せている。箱根は？と左前方を見ると、いつもなら良く見える箱根の山々が雲に隠れている。

小田原からターンパイクに入る頃には雲が多くなってきたが、まだまだ余裕で沿道の満開の桜を楽しんだ。

しかし、会場である大観山ビューラウンジの手前からガスってきて視界がなくなった。集合場所にしたビューラウンジの駐車場には９時４０分ごろ到着したが、もうバイクはいっぱいで、隙間を見つけて駐車した。

到着を掲示板に書き込もうと思ったら、ＭＡＸさんから濃霧のためリタイヤしますというメールが入っていた。あらら、せっかく会えると思ったのに、まあこの霧では仕方ない。

ラウンジに入ると、バイク人たちがどこもかしこも占拠している。本来なら駐車場で行なわれるイベントや各社のブースに分散しているはずなのに、霧雨を避けているのだろう。入口に大きな募金箱があったので、今日のツーリングを感謝するとともに被災地の復興を心から願って募金した。

２階のレストランでは、これから始まるというチャリティオークションのゲストの紹介をやっていた。紅一点のキレイなおネエさんは、後で知ったのだが福山理子さんというモデルだそうだが、ここまで自分のバイクで来るほどの方らしく、バイク仲間では有名な人らしい。ちっとも知らなかった私は、ただただカメラ小僧になっていた(笑)。

もっともこのおネエさんは、いろいろとシュミ？が広いらしく、検索してみると格闘技やらDVDやら、なかなか興味深い画像がいっぱい出てきた（爆）。

（彼女のブログより）

ビューラウンジの外には、何台か新しいバイクが展示されていたが、雨に濡れているのはもったいなかった。特に私の興味を引いたのは、CBR２５０RとFZ-1のフルカウル車だ。




そうするうちに、めじさんやたかぴいさんとも連絡がつき、再会を喜んだ。ターンパイクの通行券でゲットしたカフェラテを飲み終えると、３人の意見が一致して早々と富士吉田に移動することにした。先導は、この辺のことはめっぽう詳しいたかぴいさんにお願いしたが、大観山から元箱根への下りは地獄だった。

何しろ、下り坂でスピードが出るのに、視界はなく、おまけにヘルメットのシールドの内外に水滴がついて全く何も見えないのだ。幸いなことに、たかぴいさんがハザードを点滅してくれたので、それだけを頼りに走った。

元箱根を過ぎ、桃源台に着く頃ようやく霧が晴れ視界がきくようになった。仙石原を通って乙女峠に抜けたが、乙女峠からは富士山がよく見えた。たかぴいさんも気をきかせて、休憩のため富士見茶屋に寄ってくれた。




御殿場ICからR138号を経て東富士五湖道路に向かったが、いつもは渋滞している道も今日は空いている。富士山を正面に見ながらの快適ツーリングだ。




須走ICで下りて富士吉田市に向かい、私が時々行く「ふもとや」といううどん屋で昼食を食べた。この店は、地元の人に教えてもらった。入口が駐車場の横にあり、通りに面したところはシャッターが下りているので、最初来た時「何だ、閉店か」と通り過ぎてしまったほど、商売気のない店だ(笑)。


富士吉田のうどん屋は、ほとんどの店の営業時間が１１時から１４時とお昼限定なので、「うどんを食べるぞ」と気合を入れてこないと間に合わない。味は店によって様々だそうだが、私はまだ２店ぐらいしか入ったことがない。



店の中は広いが、客でいっぱいだった。店のオバちゃんがメニューを持ってきて「お薦めは肉天か肉きんです」と言ったが「肉きん」の意味がわからず聞いてみると、きんぴらだそうだ。私はいつも夏に来ていたので、「冷やしタヌキ」が絶品だと思っていた。



通の人は、温と冷の２杯食べるそうだが、たしかに吉田うどんは安いし２杯ぐらい食べてちょうどいい量だ。私とめじさんは大盛を、たかぴいさんは普通盛を注文した。ここはお新香が食べ放題なのも魅力だ。

３人で、駄弁っていたら２時近くになったので、解散することにした。めじさんは道志道を、たかぴいさんは富士周回道路を、私は中央高速を走って帰ることにしたので、３方向にお別れだ。

たかぴいさんは、河口湖IC入口まで一緒に走ってくれたが、給油しなくては帰れないFZXの悲しさで、GSを見つけ入ることにし、たかぴいさんに合図を送ったが気づかないのか行ってしまった。きちんとお礼を言いたかった。

中央道は大月まで無料化実験中だった。いつもなら、談合坂SAで給油して帰るのだが、今日は寄らずに帰ろうと思った。ところが、藤野PAを過ぎた辺りからモーレツに眠くなり、ふっと気がつくと蛇行していたりして、こりゃ危険だと自分でも恐くなり、いっそのこと八王子ICで下りようかと思ったが、石川PAの標識が目に入ったので、何とか我慢してPAに飛び込んだ。

石川PAにはパン屋さんがやっているコーヒーコーナーがあったので、そこで小一時間過ごして眠気を覚ました。それでも、家には午後５時ちょうどに着き、汚れた車体を珍しく洗車なぞして楽しいツーリングを終えた。

本日の走行距離　３８５ｋｍ。燃費　２２．４ｋｍ／L。