FZXな日々

YAMAHA FZX750を 旅の友として 気ままなツーリングの記録

十余三(とよみ)展望台

2011年06月18日 | Weblog

最近、バイクに乗る機会が少なくなった。
梅雨に入ったから。

というわけでもないのだが、土曜日に雨が降ることが多いのも事実だ。
老母が独り暮らしなので、兄弟で代わり番こに介護デーを作って、いろいろ身の回りのこととか、買い物とか通院とかをしているが、私の場合は土曜日しか自由に動けないので土曜日は実家通いとなる。

まあ、4週に1回ぐらいはツーリングデーも必要だと(笑)、勝手にルールを作っているのだが、そのツーリングデーに限って雨が降ったりする。

高速道の上限1000円も廃止になるということで、先日は、FZX仲間で静岡県磐田市にあるヤマハのミュージアムを見に行く計画を立てたが、雨のためあえなく潰え去った。せっかく浜名湖のウナギが食べられると期待していたのに、ショックは大きかった。

高速道の上限1000円がなくなると、もう高速を気軽に使うことはできなくなり、当然下道で行くとなると行動範囲は狭くなる。下道で渋滞の中をすり抜けるだけなら、750ccに乗っている意味がないような気がする。

7月末まではゼッタイに違反はできない、という個人的事情はさておき(笑)、750ccらしくスロットルを開けたいのに、土曜日に渋滞しない道なんか首都圏にあるのか?

というわけで、溜まる一方のストレスを解消するため、成田に飛行機を見に行った。滑走路のそばで聞く轟音は、体全体を震わせ、体の中にあったストレスを振動と一緒にふるい落としてくれるようだ。

先日見つけた北滑走路の端にあるオタクスポットに行こうと思って、国道51号線を成田から潮来に向かい、十余三トンネルを過ぎたところにあるローソン交差点から国道を離れると、農道とはいえキレイに舗装されていて、周りに人家はなく、見通しもいいという絶好の加速条件がそろった道だったので、気持ちよくスロットルを開けたら、オタクスポットを通り過ぎてしまった。

引き返すのもメンドーになり、道なりに走って適当に進路を取り国道51号に戻ってきた。すると、国道のすぐ手前に見たことのない駐車場があったので、停まって観察していると、家族連れが網の囲いの方へと行く。ナンダローナと興味を引かれて私も行ってみると、掲示板だけが立っている殺風景な展望台のようだった。



掲示板の中にはターミナル別に分類した航空会社の機体の写真が貼ってある。えっ、ここってもしかすると飛行機を見るところなの?とよく周りを見てみると、オタクスポットとは北滑走路を隔てた位置にあり、土盛りのためオタクスポットより滑走路がよく見える。


ちょうど南よりの風のため、着陸機が次々と下りてくる。こんな展望台いつできたんだろうと思ったが、「さくらの丘」にはよく来るが、それ以外の空港周辺を走ることはここ1年ぐらいなかったことに気づいた。

十余三展望台の位置



職場にヒコーキオタクが私のほかに2人いるので、顔をあわせると情報交換しているつもりだが、こんな展望台のことは誰も言っていなかった。今度会ったら教えてあげよう。

さくらの山公園の位置



着陸機は、エンジン出力を絞っているので、あまり大きな音は出さない。やはり、離陸機のあのスロットル全開の轟音を聞かないとストレス解消にはならない。



というわけで、成田空港を半周して滑走路の反対側にある「さくらの丘」に行ってみることにした。さくらの丘は、芝山にある航空科学博物館のそばにあるので、管制塔の下にある北滑走路と主滑走路の間の道路を走って行けばよい。

さくらの丘公園の位置



以前は、どこもかしこも警備の警官だらけで、停車して写真を写すにも怪しまれないかとドキドキしたもんだが、最近は羽田空港にも国際線が発着するようになり、それだけでも警備の半分は羽田に行ったと思うのだが、震災後は人手不足なのか、警官なんか詰め所以外には見られなくなってきた。

警官とあまり相性の良くない私としては、安心して飛行機観察に没頭できるので、これは良いことなのだろう。変なのがカメラを持ってうろうろしているなんて警戒されて職質でも受けたら、たまったものではない。

さくらの丘に着くと、5時過ぎと時間が遅かったせいか、誰もいなかった。震災のせいかトイレが壊れていて、「使用禁止」の貼り紙がしてあり、これも人がいない一因なのかもしれないと思った。

展望広場に行ってみると、ほとんどの機体が滑走路の中央付近で離陸しており、目の前を過ぎる頃は車輪も収納した後で高度が高かった。最近の機体は、軽量で性能もいいので、離陸に要する滑走距離が短い。ジャンボ機だったら4000mをフルに使って目の前をゆうゆうと通り過ぎていったものだ。

ジャンボ機も、先日最後の機体が引退してしまったので、もう見られない。わずかに外国の航空会社や貨物機に残っているだけだ。

現在もっとも大きいのは、エアバスのA380で、これはシンガポール航空などが成田に乗り入れているが、11時ごろしか見られないということだ。

飛行機の世界もたくさん乗れて速ければいいという性能競争の時代はとっくに過ぎ、排気ガスとか、騒音とか、環境への配慮から最近の飛行機はどれも似たり寄ったりで、個性がない。

それでも、飛行機を眺めていると、大空へ飛び立つという行為が、自分も空を自由に飛んでみたいというあこがれに似た気持ちを満たしてくれるようで、いつまで見ていても飽きない。

日が暮れてきたので、もう少しいてライトアップした滑走路を見たかったのだが、家路に着いた。

本日の走行距離 100km。



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6 コメント

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Unknown (たかぴい)
2011-06-27 18:55:22
操縦士あこがれます

が、実際は半年ごとに試験だったり
免許が何種類も必要だったり、機体
が変わればまた免許が必要だったり
大変ですね。もちろん英語は必須。

どんだけエリートなのかなって思い
ます。目もよくなければなりません。

十数時間もずっと座りっぱなしなんて
30分座っていると、うろうろと腰の
体操をしている私にはパイロット無理
です。

イミディアティ テイクオフ!

ジャンボは迫力ありましたが、どの飛行機も小さくなって迫力ダウンです。




ANAの国内線に残っていますよ (fIRESTORM)
2011-06-27 21:21:42
キムさん、たかぴいさん、今晩は。
JALはB747をすべて退役させましたが、ANAはこの春国際線を退役させた後、ポケモンジェットを含めて4機程保有していますが、日の丸をつけた747を見ることができるのは時間の問題でしょうね。また、今のところ、羽田に8時30分過ぎに到着するとポケモンジェットが駐機しているのを見ることができます。ただ、次期ポケモンジェットは777に特別塗装を施すようです。
今の私の楽しみは、7月4日から試験飛行にやってくる787です。多分エンジンはP&Hだと思うので、どんなエンジン音を奏でてくれるのか楽しみです。残念なことは高知に就航予定はなく、羽田と岡山・広島間を飛ばすようです。
Unknown (たかぴい)
2011-06-28 21:46:06
ANAに747が4機あるんですね。

すみません。最初の記事の間違い訂正
です。
直ちには副詞なので、immediatelyでし
た。

私は浜松基地の隣の小学校だったので
F86F,T33,F2ブルーの影響を多大に受けて
います。ジェットの音を聞くと、オタクの血が騒いでしまいます。
訂正です (FIRESTORM)
2011-06-28 22:42:17
たかぴいさん、どうも申し訳ありません。確認したところ400Dは11機ANAは保有しています。

ところで機長は男の究極の憧れですね。
試験も目が飛び出るくらいハードルが高く、航空身体検査は機長が6か月毎、副操縦士が1年毎です。パスできないと、即乗務停止。
一番重要なことは、どんな場面に陥っても自分を失わないことのようです。
私ならこの項目だけでふるい落されます。すぐパニックを起こすようでは駄目ですね。
オタク談義 (キム@FZX)
2011-06-29 10:27:24
たかぴいさん、FIRESTORMさん>
コメントありがとうございます。
バイクに乗る人々は、やはりメカニックなものには興味がありますよね。
特に、スピード+爆音と言えば飛行機は決して外せないと思います。

私の家は海自の下総基地のそばにあるので、毎日P3-Cがタッチアンドゴーをくり返しており、頭上すれすれに飛行する4発のプロペラ機は圧巻です。

まだ、ジャンボ機は健在なのですね。失礼しました。でも、成田で見る限り本当にジャンボの数が少なくなりました。

スタイルでいうと、MD80が私は好きです。昔の727を思わせるジェット配置が地上から眺めてすぐ分かり、スマートだなぁとほれぼれします。
最近の若いCAは727を知りません (FIRESTORM)
2011-06-29 22:10:44
キムさん、今晩は。
東京に向かう767に乗る時は、翼の上の非常口付近の席をキープしますが、その席はちょうどCAが離着陸時に座るジャンプシートの近くです。この席は着陸した後に搭乗口が開くまでの間CAが結構話しかけてきます。その時ちょうど乗り合わせたのがモヒカン塗装を施した767でしたので、私が初めて乗ったANAジェットは、羽田・函館間のモヒカン塗装の727ですと言うと、727を知らないとの返事でした。確かに乗ったのは30年以上前なので、若いCAは知らないのは不思議ではないでが、時を感じる会話となりました。
追伸、特に右側の非常口に近い席は離着陸時にCAと対面することになりますので、目のやり場に困り視線を外すのに苦労します。

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