珊瑚礁の海を見に

最近、飛行機に乗っていないなぁと寂しく思っていたら、子どもたちが誕生日に夫婦旅行をプレゼントしてくれた。行先は宮古島。たまたま娘がそこのホテルでアルバイトしていたので、遊びにおいでよと誘ってくれて他の子供たちに声をかけたらしい。

沖縄すら行ったことがないので、宮古島と言われてもどこにあるのかもわからない。台風２１号のニュースで宮古島を直撃、と伝えられたが沖縄の隣の島かなぁぐらいにしか思わなかった。

ふだん天気予報などで沖縄県は九州の横に切り貼りされているので、正確な位置はわからなかったが、あらためて地図を見てみると、沖縄からさらに300㎞南西にあり、台湾の方が日本より近いということが分かった。

さいわい羽田から直行便が出ているので、乗り換えの手間はないようだ。

 

機種はＢ767-300で、300席近くあったと思うが満席だった。私たちの席は３４ＡとＣだったので「あれ？隣同士じゃないの？」と思っていたら、新幹線と違ってＢという席はなかった。航空業界に詳しい娘に聞いてみたら、窓側、通路側の区別が3列シートや4列シートでは判別しにくいので、案内しやすいようCとD、GとHは通路側、窓側はAとKと決まっているそうだ。

好天に恵まれ、快適なフライトだったが、静岡県から和歌山県沖、四国沖、九州沖と海上を進み眼下には時折大型船が航行しているのが見えるだけで、窓外の景色は単調だった。高度11000ｍは雲のはるか上なので、揺れることもなく、沖縄が近くなったと思った頃、島が見えたので地図を見たら、伊江島という島だった。

ANAの空路図

沖縄を過ぎると、雲が厚くなり、宮古島の天候は雨というアナウンス通り、何も見えなくなった。

着陸態勢に入り、雲を抜けると海の色が今までとは全く違ってエメラルドグリーンで、南国に来たんだという実感がわいた。

空港はサトウキビ畑の中にあり、建物もいかにもリゾート地という雰囲気を漂わせていた。

宮古島空港

羽田から約3時間のフライト。飛行機から出ると、むっとした南国の空気に満たされていた。気温は２７℃だった。東京が急に寒くなった時だったので、気温差は１０℃あった。

空港には娘が迎えに来てくれ、昼食をとるために来間島（くりまじま）という隣の島のレストランに案内してくれた。島と島の間は約2㎞ほどあったが、橋で結ばれていた。沖縄県では海上橋は珍しくないようで、ほうぼうの島が橋で結ばれていた。

宮古島と来間島

海上橋

ふつうの民家のような建物のレストランだったが、サラダや肉がおいしかった。使われている素材は同じなのだが、テーブルの上の調味料が全く異なっていて、どれを使ったらよいのか迷った。

シークヮーサーポン酢や、コーレーグースや島とうがらしなどどれも辛いものなので1滴でも十分とのことだった。

Tシャツの店

アクセサリー屋

Tシャツなどを売っている雑貨屋にも連れて行ってくれたが、どの店もおしゃれなたたずまいで、さすが台風銀座の島らしくどの家もブロック造りで平屋が多く、窓のサッシもビルによくあるような頑丈な造りのものだった。

ホテルは、娘が働いているホテルを予約してくれていたが、最低料金だったのに支配人が気を利かせて最高級の部屋にグレードアップしてくれたらしく、部屋を見に来た娘が驚いていた。

夕食は、ホテルのレストランでとったが、三線のライブをやっておりリクエストにこたえて「島人ぬ宝」を演奏してくれた。

今回の旅行では沖縄料理を食べるのが楽しみだったが、ホテルのそれはおしゃれすぎて庶民の私の口には豪華過ぎた。

グルクンの揚げたもの

テビチの唐揚げ

あおさともずくの天ぷら

夜は星空を期待していたが、あいにくの天気で見ることはできなかった。