FZXな日々

YAMAHA FZX750を 旅の友として 気ままなツーリングの記録

10周年

2016年01月19日 | Weblog

このブログを始めてから10年が過ぎた。単なるツーリングのメモ程度にしか考えていなかったが、読み返してみると、初めていろいろな道を走った時の思いがよみがえり、懐かしさでいっぱいになる。

こんな拙いブログを続けることが出来たのは、読んでくださってコメントをお寄せくださる読者の皆様の励ましのお陰であり、この場を借りてお礼を申し上げたいと思う。

今ではソロツーがほとんどだが、最初の頃はTMTC(東京メトロポリタン・ツーリング・クラブ)の仲間が企画したツーリングに参加して走ることが多かった。そうして、少しずつ少しずつ道を覚えていった。

その仲間一人ひとりの顔がバイクとともに浮かんでくる。SNSを通じて今でも近況を知ることが出来るメンバーもいれば、転勤などで消息を知ることができないメンバーもいる。みんなまだ乗っているのかなぁという思いと、若いメンバーが多かったので、歳を重ねるとともに仕事や家族の時間が優先して大変だろうなぁという思いが交差する。

私はTMTCでは最年長だったので、ちょうど子どもが自立する頃でもあり、10年間相も変わらずバイク生活を楽しむことができた。これからも同じようにFZXとともに、まだ走ったことのない西日本の道を走ってみようと思う。

と言いつつも、昨年11月に娘と筑波山に行ってから、バイクから遠ざかっていた。こんなに乗らなかったことは初めてだなあと思いながら、年が変わったので走り初めをしたくなった。

天気が良ければ1月18日にと思っていたのに、何と関東地方では千葉県と茨城県を除き大雪が降った。大雪といってもたかが5cmぐらいなのだが、その混乱ぶりはひどかった。200人以上の人が雪のため怪我をし、鉄道も乱れがひどかった。

幸い平地では積もるほどの雪ではなかったが、各地の峠が雪に覆われ、出かけることが困難になった。とりわけ、箱根の峠が雪に覆われたのは痛かった。雪さえ降らなければ、由比に行って生サクラエビを堪能しようと思っていたのだ。

仕方がないので、峠のない房総半島を走ることにした。いつものように鋸南保田に行き「ばんや」でおいしい海のものを食べてこようかと思ったが、保田に廃校になった小学校をそのまま道の駅にしたところができたというので、行ってみることにした。

 かかるかな?と心配しながらセルを回すと、キュルキュルという小さな音がしただけだった。やはりダメか、と愛車のアイシスの前まで運び、ブースターケーブルで繋いだ。

エンジンは簡単に始動したので、つい気が緩み、このまま走るとどうなるか深く考えずに走り出してしまった。せめてブースターケーブルだけでも持参すれば良かったと後悔した。

今考えると、エンジンが始動しなかったことなど最近では全くなかった。特にバッテリーをMFに取り替えてからは、バッテリー液を気にしなくなりシートを外すこともなかったような気がする。だから油断してしまった。ましてや、しばらく走ればバッテリーが充電されるはずだった。

昨日の雨で路面が濡れていたが、R16号に出ると路面も乾き、いつものツーリングコースだった。千葉北ICでは入らず、市原ICまで行こうと思ったが、市原は遠すぎると思い直して松が丘ICから京葉道に乗った。

少しバッテリーを充電するには回転を上げたほうがいいかな、と思いセカンドで走った。8000回転で120km/h。ちょっとスロットルを回すと10000回転を超えた。

北風がやけに強く、普通の姿勢では空気抵抗が大きいので、カウルに体を隠すような前傾姿勢を取った。道路はすいていたので、約2時間で保田ICに着いた。

道の駅「保田小学校」はICからR127号に向かう右手にあった。校舎の教室の一つ一つが食堂やショップになり、体育館は直売所にリフォームされていた。日帰り温泉も作られ、宿泊施設もあるとのこと。

1軒1軒見てまわると、食堂だけでもピザ屋あり、中華あり、定食屋ありと多彩だった。

体育館の中は「撮影禁止」の張り紙があった。自由に撮らせてネットで紹介してもらったほうが繁盛しそうだが、何を気にしているのだろう?

里山食堂に入り、アジのフライ定食を注文した。1000円は少し高いなと思ったが、味は新鮮で美味しかった。

里山食堂内部

アジフライ定食

さて娘を4時半に病院に連れていく約束があったが、まだ時間があるので水仙ロードでも走ってのんびり帰ろうと思い、バイクのエンジンを掛けようとしたが全く反応はなかった。

ニュートラルの緑ランプも朝より暗い気がする。1時間は高回転で回したので、てっきり充電されて回復していると思ったのに予想外だった。

少し坂道があったので、押しがけを試みたが、無駄だった。もう一度やろうかと思ったが、もし掛からずに坂道の下まで行ってしまうと、道の駅に戻るのが大変なので、ロードサービスを呼ぶことにした。

 私の入っている保険は4輪しかロードサービスがついていないので、2輪の場合はJRSというロードサービスに加入している。年額2200円ほどだがJAFより安いのが取り柄である。

電話をすると、10分ほどで行けますとのことだったので、シートを外して準備していると、JAFのマークをつけた車が来てくれた。

電圧を測って、「発電機は正常に作動していますね。」と首をかしげながら、なぜバッテリーがあがったのか不思議そうだった。まさか、バッテリーがダメなまま走ってきたとも言えないので、「他の部分の故障は調べなくていいですね?」という問いに、きっぱり「ハイ」と答えて礼を言った。

今度はエンジンを止めるわけには行かないので、自宅まで真っ直ぐ帰るしかない。水仙ロードは諦めよう。しかし、ここまでちょうど100km走行した。ということは、自宅まで100km無給油で帰らなくてはならない。リアBoxにスペアタンクはあるのだが、メインキーを使わなければ燃料キャップが開けられない!

まあ、80km/hで走行すれば20km/Lは走れるので、あと100kmは大丈夫。。。と考えて、ふとここまで来る時に8000回転でぶん回したことを思い出した。

ヤバイ。。。あれで相当ガソリンを消費したはずだ。もし高速道でガス欠になったら、目も当てられない。イチかバチか市原SAに立ち寄りガソリンを補給しよう。SAなら、エンストしても大丈夫だろう、と腹をくくった。

市原SA

市原SAまで50kmあったが20分ほどで到着した。GSに行きガソリンを補給すると、なんと8.84Lも入った。あと1Lで燃料警告灯が点く事態だった。一般道に降りてからでもいいかなと思ったが、寄ったのは正解だった。

いざ、出発と思ってもやはりセルは回らなかった。しかたなく「すいませんがブースターコードをお借りできますか?」と聞いてみると、「今、同じようにバッテリー上がりの人が来て借りていきました。」とのこと。幸いSAの中とのことだったので、待つことにした。

しかし、10分待っても20分待っても戻ってこない。しびれを切らして、連絡してくれと催促すると、携帯電話が留守電になるとのこと。30分たった頃ようやく連絡がつき、JAFを待っているとのことなので、コードだけ戻してくれるよう頼んでもらった。

戻ってきたコードを使ってつなごうと「バッテリーはお借りできますか?」と聞くと、「外した中古のものならありますけど」という返事。5個ほど置いてあったのでつないでみたが、どれも電圧不足でかからない。高速道のSAがなんということだ。

そう思って観察すると、よほど経費を節約しているのか、パートらしきオバさんが2人いるだけで、整備士の資格を持っているとも思えない。パンクとか、エンジン不調にどう対応するのだろう。ロードサービスを呼んでくれということか。それなら、入口に「給油しかできません」と大書しておいて欲しいものだ。

泣きっ面に蜂とはこのことだ。こんなことなら、早くロードサービスに電話すればよかった。最後の手段は、給油に来た車にお願いするしかない。

しばらく待ったが、大型トラックばかりで乗用車は1台も来ない。トラックは24Vなのと、バッテリーケースが頑丈なカバーが付いており簡単には繋げそうもない。

なぜ乗用車が来ないのかすぐわかった。千葉県はガソリンが特に安く、102~104円/Lなのに、高速道のGSは一律価格なので、124円もする。だれも好き好んで高いガソリンを入れようとは思わない。

また30分ほど待ち、ようやくSUZUKIのスイフトに乗った髭を生やしたお兄さんがやってきた。恐る恐る頼んでみると、快く「いいよ」と応じてくれた。

何とか始動し、時計を見るともう4時近い。娘との約束は4時半なので、30分で50kmの道のり(しかも半分は下道)を行くしかない。今年は、免許の更新だから、捕まるわけには行かないなあ、と半ば諦めながらも必死で飛ばした。

幸い、白いバイクにも追いかけられず、自宅には4時40分に着くことができた。

後日、バッテリーを外し、充電器で充電したが、まだエンジンはかけていないので、うまく充電できたかどうかはわからない。年明け早々バイク屋のお世話にならなくてはいけないかもしれない。

本日の走行距離 200km。燃費16.8km/L。


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (MENTESAN)
2016-02-02 08:06:56
私も去年の7月にバッテリーを交換しました。

まあ、5年ほど持ったので良いんですが
突然 ダメになるのが困りものですね。

最近は中国製が多く、品質面で不安なので
最低限 国産ブランドを選ぶようにしています。

ご自分で外して充電ができるなら、
ネットで買えば お安く買えますよ。
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バッテリー (キム@FZX)
2016-02-02 16:11:08
MENTEさん
コメントをありがとうございます。
私の場合も寒さのせいではなく、バッテリーが逝ったのですかね?
先日充電してやってみましたが、電圧は13Vあるのに、始動できませんでした。
もう一度充電してみてそれでもダメなら交換ですね。
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バッテリーの電圧 (MENTESAN)
2016-02-02 17:58:09
電圧のチェックは開放電圧(無負荷)だけでなく、負荷を掛けた状態(ヘッドライト点灯やセルを起動)でのチェックも必要です。

少し講釈を垂れさせていただくと
電池には内部抵抗というものがあり、
起電力(無負荷での電圧)が12Vあっても
流れる電流×内部抵抗=電圧降下が発生します。

つまり、ヘッドライトやウィンカーなどの小電力負荷では電圧降下が少なく問題はあまり発生しませんが、セルなどの大電力負荷では電圧降下が大きく機能しません。

身近な例ですと
乾電池にマンガン電池、アルカリ電池、ニッカド電池がありますが、大電力負荷ではマンガン電池を使用せずにアルカリ電池やニッカド電池を使用しますね。

マンガン電池やアルカリの起電力は1.5Vですが、ニッカド電池の起電力は1.2Vしか無いことはご存知でしょうか。

電圧が低いのに大負荷に向いているのは、内部抵抗が小さいため 電圧降下が少ないので実負荷状態での電圧はマンガン電池を上回るためです。(容量が大きいのも理由ですけどね)

以上、電気工事をしない電気工事士のうんちくです。
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バッテリー2 (キム@FZX)
2016-02-02 23:12:46
MENTEさん
詳しい解説をありがとうございました。
負荷をかける必要がわかりました。
5時間充電してみましたが、やはりセルは回りませんでした。
MFバッテリーの充電方法がイマイチわからず、私の充電器がMFに対応しているかもわからず、もう一度前回より充電時間を長くしてやってみようと思います。
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Unknown (たかぴい)
2016-02-02 23:28:19
キムさん、久しぶりのブログですね(笑)

お変わりありませんか?

私もバッテリーの突然死経験者なので、
車もバイクも4年できっちり交換して
います。

まだ、いけると思ってけちけちすると
大きな代償を払うことになります。
(バッテリー代、ホテル代、有給と、ひんしゅく代)

話は変わりますが、今、人生最後のめ
ちゃめちゃ岐路に立ってます。
こんなことはもうないでしょう。

1 人事異動した。
2 母が突然亡くなり、喪主になった。
  49日までは自粛中。
3 家を追い出されそうなので、急遽
  自宅を購入した。(宿舎の縮小政策)
4 バイクを新車に変えた。
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Unknown (たかぴい)
2016-02-02 23:32:41
重要なこと言い忘れました。
明日から入院して、鎖骨のプレートを
抜く手術を受けてきます。

今年も事故に気をつけたいです。

PS
人事異動に伴い、5月の磐田の集会には
出られそうになくなりました。
みなさんで楽しいひと時をお過ごしくだ
さい。
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御愁傷様です。 (キム@FZX)
2016-02-03 13:43:12
たかぴいさん>
忘年会でお会い出来なかったので、お久しぶりです。

お母上様の件、心からお悔やみ申し上げます。

また、一度に色々ありましたね。もっとも異動に転居は付きものですが、新居とはおめでとうございます。

落ち着いたら、新車のお披露目ツーリングにお誘い下さい。期待しております。
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