原子力エネルギー問題に関する情報

杜撰で不経済極まりない原子力政策が、生存権を脅かし環境を汚染し続けていても、原発推進派の議員を選挙で選びますか?

六ヶ所再処理工場を止めねばならないこれだけの理由 

2010年04月26日 | 六ヶ所再処理工場・日本原燃の杜撰さ
24年前の今日4月26日に、チェルノブイリ原発事故が起きたので、YouTubeにあった「チェルノブイリ原発事故の原因」という、地震が原因だったと詳細に解説した動画を貼り付けようと思っていたら、利用規約に違反しているという理由で削除されていた。
思いなおして、チェルノブイリについては、これからもrengepapaさんのつぶやきの転載が続くので、一日に原発一年分の放射性物質を放出するといわれる六ヶ所再処理工場に関する問題をとりあげることにした。
題名には、「止めねばならないこれだけの理由」と書いたが、これらはTwitterで集めたほんのわずかな一部の情報に過ぎない。当ブログのリンク先も参照していただきたい。

まずは、私の2月のつぶやき。原発推進当事者がこんな発言をした時点でやめるべきだったのだ!

再処理事業は仕方なしにやっている。国の誤った政策のしりぬぐいみたいなものだ。これは原子力委員会の失敗だが、責任を取る人はだれもいない。-豊田正敏(元原燃サービス社長・元東京電力副社長)「東奥日報2000・3・24」

次に、今年になってからTwitterで読んだ六ヶ所再処理関連のつぶやきを転載する(緑色はつぶやいた人とRTした人)。


atsusurf RT @emo_misuzu 映画「青森県六ヶ所村、プルトニウムとウランを再処理する工場。03年7月試運転開始。06年以降乳がん患者数が東北地方で急上昇。」

atsusurf 六ヶ所核燃料再処理工場から排出される放射性物質は大気、海洋ともに濃度規制がない

kama38 @kamitori 私はかつて再処理工場の年間の電気代を直接、今の社長が副社長だった時に聞きました。50億から60億の間だと言いました。こんな莫大な電気エネルギーを 消費して放射能汚染を起こす。超倒錯じゃん、でも、これを普通に倒錯だと感じてもらうにはあまりにも情報が知られていない。

aokomaki: RT @atsusurf: 1万年も人が管理する必要がある危険な ガラス固化体。青森県六ヶ所再処理工場ではガラス溶融炉での試験に失敗して落ちたレンガの回収に被爆するので人が近寄れないからロボットで遠隔操作をして 行っているが失敗続き。ガラス固化体にする廃液がプールに溜まっていて、危険な状態にある。

yoshitaka_w: もし地震で外部に漏れたらどうなるんでしょう?RT @2tarou: 六ヶ所再処理工場に処理できないままたまっている高レベル廃液貯蔵量は約240㎥。これはセシウム137を基準にして計算した場合に、チェルノブイリ事故放出の約9.4倍相当おそろしや、おそろしや

kikko_no_blog:96年から08年までの13年間に日本で作られた高濃縮ウラン計 579・7キロ(核弾頭約20発分の量)が秘密裏に米国へ輸送されていた。これが劣化ウラン弾の原料になりイラクなどで使用された。表向きは核燃料のリサイクルを謳っている六ヶ所再処理工場も米国への高濃縮ウランの大量提供が目的。

kamitori:六ヶ所再処理事業。核廃棄物処分までの事業完了予定が西暦2369年の364年後! 掛る費用は¥4,741,263,397,000 ! ! 費用のうち、再処理自体と廃棄物処分は電気料金にて国民負担で!(プルトニウム社会が始まる

hokut0:再処理工場、プルトニウムの漏えい検知装置が故障。いつまでトラブルは続くのだろうか・・・ 東奥日報3月16日付 #ストップ六ヶ所再処理_

誰のつぶやきかは不明:
「工場直下に活断層か 六ケ所・核燃再処理施設」、 「日本原燃は活断層ないと確認」-保阪展人のどこどこ日記より

私自身も、「週刊金曜日」1月29日号の以下の記事を元につぶやいた。私が集めた署名も含まれているはずだ。

六ヶ所凍結求め要望9万5千筆 要望窓口の不明確に市民から戸惑いの声

 試運転中の事故で二〇〇八年一二月から操業がストップしている青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場をめぐって、放射性物質の海洋放出に反対する三陸の漁師や市民団体らが今月二〇日、再処理工場の稼働凍結、高レベル放射性廃液の安全管理を求める九万五六九四筆の要望署名を内閣総理大臣宛で提出した。
 集会では「三陸の海を放射能から守る岩手の会」の永田文夫さんによって、同村尾駮沼で検出されたプランクトンのヨウ素129の濃度が、三年前と比較して約八三倍に、同様に藻類で約一九倍になっているという、環境科学技術研究所の報告が紹介された。
 要望署名の提出にあたっては市民団体側の戸惑いも聞かれた。自公政権時と同様に経済産業省に署名提出する予定だったが、いったん民主党の幹事長室を通すよう経産省側から要請されたという。党への請願・陳情の窓口は幹事長室に一本化されているが、省庁への要望署名はそもそも民主党を通す必要がないものだ。民主党報道担当は「要望署名についてのルールはないのでそういった話は聞いたことがない」と説明しており、現場での対応と異なっていた。
 再処理工場がある青森県の民主党県連幹事長は東北電力の出身者でもある。今後、市民と政府とがどうコミュニケーションをとっていけるのか、その課題に触れる参加者もいた。
山口舞子・編集部

ドイツのWikipediaで調べたら、ヨウ素129の半減期は約1570万年とある。

最近、4月11日に、やはり(財)環境科学技術研究所の調査報告について、当ブログにリンクを貼ってある「低気温のエクスタシー」hanayuuさんの以下のつぶやきがあった。

hanayuu: 六ヶ所村の農家の常食から平常値の約30倍の「ヨウ素129」検出

グラフなどを使った詳細な報告内容は、PDFファイルを参照されたい。

また、同じ頁に「六ヶ所再処理工場からの放射能放出」というPDFファイルもある。これは、グリーンピースがイギリスの環境放射線コンサルタントに委託した「六ヶ所再処理工場:放射線核種の推定放出量と集団線量」という報告書で、次のようなことがわかる。

日本原燃が公表している放出管理目標値(推定放出量)を、フランスでの標準化放出量、ドイツでの標準化放出量、スイスでの推定放出量と比較した結果、いくつかの核種について、日本原燃の放出管理目標値が過小評価されている可能性がある。これは、液状ヨウ素129に顕著である。

また、世界中に広がるトリチウム、炭素14、クリプトン85、およびヨウ素129による世界人口の集団線量は、フランスやイギリスの再処理工場よりも、六ヶ所再処理工場からのほうが高い(処理量トン当たり、仏の約7倍、英の約2.5倍)。

六ヶ所再処理工場からの放出放射能による地球全体の集団線量の計算値は、実に1986年チェルノブイリ原発事故によるそれと同じ桁数にのぼるだろう。

もうすでに、これほど大量の放射性物質が環境中に放出され、地元の(といってもおそらく全国に流通しているだろう)食卓をも脅かしている事実を、青森県知事や県議、国会議員に一人でも多くの方々が伝え、工場の稼動凍結を訴えていくことを、チェルノブイリの事故が起きた4月26日に願う!

・・・と書いた今日、Twitter:rokkashomuraさんのこんなつぶやきを見つけた。

六ヶ所村本当ならば6月に村長選挙だったのに、ほぼ99パーセント無投票当選確実。それでいいのかな?古川健二村長、核燃政策これでいいのかな?対抗馬が出馬しないと村民は選択肢がありません。

いつだったか、六ヶ所村の人たちはもう反対するのに疲れ切っているというつぶやきがあった。 なんとかこのような現状を打破する手立てはないものだろうか。