介護奮闘記

妻が認知症発症で5年、記憶が少しづつ退化し現在は幼稚園の子供程度

澤上篤人の長期投資

2012年01月28日 14時50分26秒 | 株式相場
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■【株式】澤上篤人の長期投資の頑固おやじと語ろう
      ~ 魔物に打ち勝つために! ~
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よく金持ちケンカせずといわれるよね。彼らは財産的にはもちろん生活にも
余裕があるから、お金のことでセカセカしない。むしろ、鷹揚に構えて必要なら
ば他人に与えようとさえする。

一方、貧乏人は生きていくのに必死。だから、自分のものがちょっとでも失
われるなんて耐えられないし、絶対にガマンできない。その横で、スキあらば
取ってやろうと虎視眈々としている。どうしてもケンカ沙汰になりやすいとい
うわけだ。

これって、投資の世界でもピッタリくると思えない? のんびり大らかに
長期投資している人々は、ゆっくりだが着実にリターンを積み上げていく。
気がついたら大きな財産を築いてしまっている。

それに対し、いつも儲けよう儲けようで両眼を血走らせている人達のほとんど
は、ガツガツするほどには儲かっていない。骨折り損のくたびれ儲けを繰り返
すばかり。

こう書くと、読者の皆さんも「そうだよな」と頭では納得する。とりわけ、
このまぐまぐを読んでいる時はね。

ところが、実際の投資行動はどうだろうか? 案外と、儲けよう儲けようで
ドタバタ投資を繰り返しているんじゃないかな? 「自分だけ上手く立ちま
わって儲けてやるんだ」、「他人に儲けさせてなるものか」と必死なのでは?
その割には、大して儲かっていない!!

上手く相場をとらえて儲けてやろうと、あがけばあがくほど相場に翻ろうされ
てしまう。それにも懲りず、さらに、さらに相場にのめり込んでいっては傷を
大きくしてしまう。

これらは短期投資家や、デイトレーダーの典型例だが、大やけどを食らって
その残骸を抱えて塩漬けにしている「長期投資家」も多い。「儲けたい」「儲
けたい」で相場を追いかけまわした夢の跡だ。

こうなると、お金持ちのおおらかさも投資本来の姿である。将来への読みも、
遠い世界の話でしかなくなる。そんな儲け追いかけドラマが、株式市場では
飽きることなく繰り返されているわけだ。

おもしろいことに、投資はじっくり腰をすえてやっていくものと、みな頭では
わかっている。ところが、ほとんどの人はいざ投資するとなると、すぐ「儲け
たい」「損したくない」で我執のトリコとなってしまう。読者の皆さんも心あ
たりあるのでは?

だからと言って皆さん、自分を責めることはない。なにしろ、相場の世界には
魔物がひそんでいるのだから。その魔物が実はとんでもないヤツで、普段は冷
静な人も狂わせてしまうのだ。

オレはどうなの、狂わされないかって? オレは相場の魔物と長いこと熾烈な
闘いを繰り広げてきたから、アイツの弱点をよく知っている。だから、アイツ
の魔力に振りまわされることはない。

相場の世界の魔物とやらには、どんな弱点があるの? どうやって魔力から
逃れたらいいの?

それは、「儲けようとしないこと」だよ。オレら、筋金入りの長期投資家は、
「儲けたい」「損したくない」でガツガツしている人達に、「いいよ、こちら
が引き受けてあげるから」と、やさしく手を差し伸べてやるのさ。

これをやると相場の魔物は面食らってしまう。ヤツはいつも「儲けよう」「儲
けよう」で血眼になっている投資家たちを、ガツーンと懲らしめてやろうと手
ぐすねを引いて待っている。そんなアイツの眼前で、「損を引き受けましょう」
なんて変なヤカラが、ニコニコと顔を出してきたのだ。アイツは自分の出番を
奪われて、キョトンとするばかり。

わかるかな、この微妙なところ? 投資なんて安く買って高く売るだけのこと。
皆が売り逃げに走る安い時に片っ端から買ってあげて、景気がよくなって皆が
買いにきたら「どうぞ」と売ってあげる。その間、のんびりと待っているだけ
だが、投資リターンは後からついてくる。

こういった長期投資家には、相場の魔物もさすがに手を出せない。ガツガツ
儲けようとしないのだから、ヤッコさんの方がイライラしてしまう。

勝負事で焦ったら負けよ。相場の魔物がイラつくぐらい、のんびり鷹揚に構え
た長期投資は楽でいいよ。


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