介護奮闘記

妻が認知症発症で5年、記憶が少しづつ退化し現在は幼稚園の子供程度

建設物の耐震強度

2005年11月27日 13時42分00秒 | Weblog
地震大国の日本では大地震で被害が出る度に法改正され強化されてきた。

私が建設業に従事して、小規模のRC造を施工していた頃は、強度は2の次だった。

設計書どうりの施工して、行政の検査さえ通ればそれでよかった・・・
当時は、職人のてまが安く、鉄筋材など高く、手間を掛けても材料は少なく・・・それが一般的だった。

だから、大規模な建物でも、鉄筋の組み立ては手間を掛けて、細工し、配筋検査が終わると、徹夜で柱筋、梁筋を間引きしていたと聞く・・・私は大規模な工事はしていなかったので、抜ける程の鉄筋量なかったが、職人さんが良くそのような話をしていた。

1964年に新潟でM7.5の地震が起き数々の建物が破壊された・・・
特に、当時一階を車庫や店舗に使うピロティー方式が全て潰れた・・・・

それまでは、柱の帯筋は25cm~30cmで等間隔で済んでいたものが、その後法改正され、上下の端部に細かく入れるようになり、耐震壁も重要視されるようになった。

其の4年後に十勝沖地震で再び被害が出ると、更に耐震強度が重要視され、鉄筋量、コンクリート強度が引き上げられた。

この事を考えると、1964年以前建物は考えられない程怖い・・・でもM7の大地震が来れば皆倒壊するとは考え憎い・・・ひび割れ、傾きは出るだろうけど・・・まるで想像すらできない・・・

最近の大手のマンション業者は、100年持つ建物を謳い文句に販売している・・・
実際に施工に携わって、性能評価は間違いない建設をしていると思う。

施工側としては、構造設計屋さんが、後先考えずに計算誤魔化して、少なくする、なんて考えも及ばなかった。

見積もりで予算がどうしても合わない時は、自社の設計部で構造計算をやり直し、過剰な計算箇所があれば、変更を申し出る・・・構造屋さんが納得して呉れれば、少なく出来る・・・それでも5%減らすのに大騒ぎ~・・・

構造設計事務所で計算書が上がってくると、それを元に元請の設計事務所で図面を作成する・・・構造設計事務所に図面まで発注していれば元請の設計事務所は判らずに建築確認申請してしまう・・・図面を自社で描けばその時にオカシイのは判る。

さて、今後この問題何処まで行くのだろう
日本の産業を揺さぶる事にならなければ良いけど・・・ヤット景気が良くなり先に明かりがチョット見えてきたのに・・・・


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