それはついさっきまでの話

これまで大事にしてきたものも
「今」ちがうならポイしていく。
そんな軽やかな決意です。

エンタメ。感動空間設計

2019-12-30 23:37:59 | 日記

感動するぼく

感動。

どうやって創るのでしょうか。
SETのCMSPの活動では、感動をウリにしているわけではないですが、
自分自身のコミットメントが上がり、チームワークが満ち、プロジェクト当初の目的が達成される(理念、ゴールみたいなもの)
があるので、とても感動します。ですし、感動するのはいいことです。

結婚式をどうしようか考え中ですが、ゲスト含め一生思い出に残るもの、感動するものを作りたいですねえ。

さて、ホームレス小谷さん、キンコン西野さんが関係する天才万博行ってきました。
元々は、チャレンジする人を応援しようみたいな形で、例えば素人さんが一生懸命頑張って登壇し、
だからこそ、観客が一生懸命応援する!という趣旨のものだと認識しています。(https://sohshi.hatenablog.com/entry/2018/12/30/%E5%A4%A9%E6%89%8D%E4%B8%87%E5%8D%9A%E3%81%8C%E3%82%80%E3%81%A3%E3%81%A1%E3%82%83%E3%81%8F%E3%81%A1%E3%82%83%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E8%A9%B1%EF%BC%81)←こちらのブログわかりやすいです。

さて!以下はぼくの感想と学び
ぼくは西野さんのオンラインサロンに入っており、楽しく読んでます。逆にイベント参加は今回が初めて。本も数冊読みました。
僕自身の学びとしてのメモのようなもので、天才万博をあれこれ評価したいわけではないです。(ぼくは西野さんのファンです)

よかった!
・西野さん、ダイノジさんなど芸能人が近い!ハイタッチしちゃった!(ミーハー笑)
・ロザリーナさんという女性歌手が最高。まじで行ってよかった。
・観客の皆さんが最初からハイテンション!ぼくもハイテンションになりやすい
・年齢層が幅広い
・子供さんが参加できるように17時〜20時の時間設定


うーん
・3時間、冷めちゃったところもあった
・感動のピークで終わったわけではなかったなあ
・「ぼくは」もう一度は行かなくていいかなあ

あればよかったのかなと思うこと
・演者さんたちの説明(ストーリー。もしかしたら全員絵本の関係者の方だったりするのかも、どこかで紹介されてるのかも。当日参加のぼくはよくわからず)
・今回何が「天才万博なのか」→世界観や、目指すことなどはあまり共有されず、(共有されてたのかもだけど3時間の中で実感しきれず)


期待値が高かったのか、ちょい満足点を下回ってしまった気がします。


たぶん抑揚が大切なんだよね。リラックス



自分の中でなんでかと思ったら、
3時間ずっとトップギアだった。
ということかなと思います。

唯一ロザリーなさんの時はしっとり歌う時間もあったのですが、
盛り上がりたい観客の皆さんもいるので、ノリよく聞いてしまうところもあり
落ち着く時間がありませんでした。
演目の間はずーっと手拍子。
楽しいんだけど、自然に集中力であったり体力が持たなくなっている。
抑揚がない
なので、自然にめちゃ盛り上がれる人(3時間盛り上がり続けられる人っているんすね)とそうじゃない人に別れて行ってしまう感がありました。

抑揚が大事だなと思った話でした。
そして
感動からこぼれ落ちる人がいて、その人たちがどうやったら付いてきてくれるのかというのを
事前、事中(3時間だったら2〜3ステップぐらい)、事後で用意することが大切なのかもしれないと思いました。

自分自身が結婚式をするので、参考にさせていただきます!







観光はなんのためにあるのか〜観光まちづくり〜

2019-12-29 23:22:58 | 地方創生



【観光ってなんのためにあるのか】
https://www.youtube.com/watch?v=NF_AJdmpWwU&t=2176s

先日の一般質問で”観光まちづくり”について質問しました。50:00〜から10分間ほどなので聞いてみて。
観光客って多ければ多い方がいい。というのはすこし乱暴で
・ 市民にとっていいことでなければならんと思うし
・ わざわざ「また来たい」って観光客が思えなかったらブームが過ぎたらおしまいです。

観光まちづくり
って考え方があります。Youtubeで説明しています。
例えば、
道の駅(陸前高田の名所)に多くの観光客が訪れる。だけでは、そこで雇用されてる人のみがちょっと嬉しいだけで、市民生活がよくなったとは言えない。
これは観光業とまちづくりが分断されているケース


出展:国土交通省 観光まちづくりガイドライン

町の人が町の人のために魚屋さんをやっている。でも観光客も2割ぐらいいて、買ってくれる。
としたら、魚屋さんは家業を続けることができるし、そのエリアではお魚屋さんが残り続けるかもしれない。これは観光客が来てくれることで市民生活がよくなることだと僕は思うわけです。


そして、観光客目線に立った時に、
「また来たい!」って思える要因は、「感動体験」なんだって。
多少不満があっても感動体験があればまた来たいと思えるらしい。(旅が好きな人はわかる感覚だと思いますが)
だからこそ、大切なのは中心部(道の駅とかアバッセ)にだけ来てもらうんじゃなくて、
広田町(周辺部)とかにきてもらって、そこでフツーの生活の延長に触れてもらう
それが観光客にとっては感動体験だし、町の人にとっては観光客が来ることで生活がよくなること。

だと思います。
こういうコンセプトがあると、
目標にすべき指標も変わってくると思います。

旅の醍醐味。の確率を上げる-米国人を案内して気づいた観光まちづくりのポイント-

2019-12-28 23:15:15 | 地方創生


先日アメリカ人の友人が広田に来てくれました。

ぼくは14~15歳はシカゴで暮らしていたんですが、その時に知り合ったのがMくん(米国生まれ、育ち、在住)です。
国籍アメリカですが、日本人の両親を持ち、普通に日本語話します・

週末2日間どこを案内しようかと思ったのですが、

・広田のカフェで(町で唯一)
・自転車で移動中に
・地元の居酒屋で
地元の方と「偶然」会う機会が多数ありました。
観光名所をぐるぐる回るよりもこういった偶然の出会いがたくさんあることがMくんにとってローカルで楽しかったようです。




インサイト①
自転車で移動するとゆっくり移動するし、話しかけやすい&話しかけられやすいので
「ラッキー」に出会う確率が上がります。

インサイト②
「にぎわう」場所も同じ理由で大切。カフェも居酒屋も、知り合いのバーも。

インサイト③
この案内ならぼくが何回でもできる。
・地元の方と会えるのでぼくが楽しい
・毎回違うので、ぼくが楽しい

心あったまる経験、人との交流を通した感動体験。
これって、予想外、ラッキーがあるから感じられるもの。
だから、また来たい町をつくるには、ラッキーに出会う確率を上げること
★にぎわう(人が集う)場所がポコポコあること
★自転車などの「遅い」周遊ツール。
★地元の方の雰囲気(陸前高田の方は本当に優しさ溢れる人たちですので、さらにいい雰囲気になると!)

らへんが大切なでしょうね!

そうなると案内する側(ぼく)が楽しい。ので持続的です。

熱かあたたかさか。

2019-09-16 00:31:24 | 組織


永遠のテーマである
熱く強い組織を目指すか
あたたかくやさしい組織を目指すか

という話。
結論として、どちらの優先度を上げるか。という話ではないし、どちらも相互に作用し合うのだが、

SETはここ2年ぐらい「あたたかい組織」に寄っている。気がする。
・居心地がよい
・自信がない人が増えた

などなどの声が上がる。
あたたかい組織として、様々な人が受け入れられていくことが重視されてきた結果であり
逆に
・SETバンバン成果あげてるよね!
・なんだか熱い人が多くてSETいきづらいな

などの声(熱い組織だと聞こえてきそうな声)は聞きづらい気がする。

言いたいことは二つ
まず、SETは人口減少するからこそ豊かな社会づくり、まちづくりを行う事業体であり、
今後様々な困難に直面し、その都度突破していくのだろう。
そのためには理念、Missionへの熱さ。熱感のもとに集う組織でありたいと思う。

また、シーソーのバランスをどのくらいの頻度で、どのくらいの重要度でSET内で話されるかということも重要だ。
前述の通り、どちらからやるべきという正解があるわけでもない。
だから、考え、話し、トライしてみる、場づくり、雰囲気作りが重要なのだ。

ここ2年ほどSETという組織を見ていると、
「あたたかいやさしさ」という雰囲気、文化、要素が生まれ、求められ、好む人が増え・・・
と強化されていく生態系があるように思う。
組織は1人の力で作られているわけではなく、構成員の力でバランスされていく。

ぼく自身は熱い自分でありたいし、熱い組織でありたいなと!
熱感をテーマに走ってみることにする!

”社会をよくする”"若者"を理解するための3つの限界

2019-09-14 14:41:57 | SETの事業


NPO法人SETで活動をしている。
おかげさまで取材を受けることも増えてきた。
しかし、「”社会をよくする”"若者"」と価値観が合わず、双方ともにSETの良さを引き出すことに苦労することがある。

取材を受ける身分で恐縮だが、取材をする側、SETを理解したい側のみなさんに知っておいていただきたいことがある。
それは
従来型の経済的思考、フレームワークからなる3つの限界だ。
この限界を超えないと本質的には「”社会をよくする”"若者"」を理解できない。


①「持続可能性の限界」
持続可能な形は大切だ。継続的に対象に対してアプローチをしていきたい。共感だ。
しかし、そのためには
・お金を稼ぐ必要がある。
と結論づけてしまうのは短絡的であると思う。
going concern:これは企業体は出資を受けている以上、営利活動を継続し、出資者に配当を払い続け、再び出資を続ける必要がある。という前提のことである。
たしかに、この前提に立ってみれば、企業活動を継続するためには売り上げを上げ続ける(もしくは拡大し続ける)必要があるだろう。
お金を稼ぐことの重要性は否定しないが、これだけで事業は継続するわけではないだろう。

例えてみるとわかりやすい。
社会貢献意欲の高い若者Aくんがいるとする。
彼に、1日8時間椅子に座る仕事(要するに退屈)を与え、報酬として月給60万円を支払い続ける約束をする。
お分かりの通り、持続可能ではないだろう。
事業活動の継続には
売り上げもさることながら
やりがい。
も重要なのだ。
特に、「やりがい」への優先度が極めて高くなっている。


②「需要と供給の限界」
経済を成立させている最も基本的であり、重要な概念が需要と供給であろう。
需要があるところに供給があり、サービス、プロダクトに対してお金が交換されていく。
1対1でおこわなれる交換行為にのみ目を向けさせるのが「需要と供給の限界」である。
需給関係なく生じるデメリットを外部不経済、メリットを外部経済と呼び、
公共性の高い営みに対して発生しやすいが、SETをはじめとするNPOは小規模であっても"社会"を相手にしているため外部(不)経済が生じる


実際SETで起きていることで言えば
・自己成長のための時間、お金を投じて行われる活動
・人の役に立ちたいという欲求を満たすための活動
・チャレンジしてもいいという気運が町の中に醸成される
これらは需給関係なく、行われている活動、起きている現象だ


③「市場の限界」
需要と供給がバランスされる場所を市場と呼び、価格は市場によって決められる。
ポイントは
需要、供給共に「量」で表されるということだ。
この考えを元にすれば、需要層をセグメントで区切り、供給側が「これなら他の供給者に勝てる」という市場を削り出す。
行為が行われていく
しかし、実際はというと、ニーズの多様化により
需要側も、供給側も「量」だけでは価値を表しづらくなっている。
究極的に、需要者も供給者も1人格をもった個人であり、その個人が連なるだけなのである。

よって
CMSPの参加者は東京で自分探しをしたい若者。
その若者たちを呼び寄せることにCMSPは今後特化していくと良い


といった分析で
SETの活動を
需要量を層で捉え、今後の活動の展望を予測するのには限界がある。
なぜなら、
需要側の個人単位の人格と供給側の個人単位の人格を無視しているからである。


以上
・持続可能性の限界
・需要と供給の限界
・市場の限界
を挙げた。これら3つの限界が絡み合い、経済的フレームワークを「”社会をよくする”"若者"」の活動に押し当てると
なんだか大したことない活動に見えてしまう。