

믿어 주는 사람
信じてくれる人
10年間外国系の会社に勤めた。
堅実な職場だとうらやましがられたが、私の進む道ではないような気がした。
私が本当にしたいと思っていた仕事は、人に教えることだった。
悩んだ末、教育大学院に入った。
過程を終える頃に会社を辞めた。そして小さな塾を開いた。
子供たちに心をこめて教えながら経験をつんだ。
3年後、少し欲を出して語学学校を開いた。
しかし、1週間で予想もしないことが生じた。
建物のエレベーターが止まって学生が閉じ込められたのだ。
急いで119番に連絡して子供を救出してもらった。
無事な子供を見た瞬間、安堵感で抑えていた涙があふれた。
学校のインテリア、教材、やりくりにばかり気を使って
周囲を細かく確認できなかった私のせいだと思った。
驚いた気持ちを落ち着かせ子供を家に送って行った。
母親に謝罪してまた涙が出た。
「先生が悪いわけではありませんよ。子供さえ無事ならいいですよ。
泣かないでください。」と、むしろ私を慰めてくれる言葉にまた泣いてしまった。
その夜、メールが届いた。
「先生、スンジェです。私は大丈夫ですから心配しないでください。」
「スンジェの母です。ご飯しっかり食べられていますから心配しないでください。」
私を信じてくれる言葉に、これからもっと心をこめて子供たちに接して行こうと心に決めた。
学校を開いていつの間にか1年たった。
好きなことをしているといっても、時にはつらいときがあり、
そんな時には、その日のことを思い出す。
私が持っている能力で子供たちを暖かく導いていくことが
それに対して報いることではないか。
「スンジェのお母さん、本当にありがとうございました。」
シンジョンア
(2023/7月25日画像サイズ変更)