六日のあやめ

読書記録('20.4月) 

新型コロナウィルス感染症の恐ろしさと、その他にも家族のことで心配事もあるけれど、読書の楽しみは変わらない。
我が町の図書館は4月初旬では図書の貸出・返却のみ可だったけど、4/9から返却のみ可で借りることはできなくなった、町内でも3世帯5人の感染者が確認されていて仕方ないことだと思う。
新刊単行本は図書館で借りていて購入の余裕ない私は、当分は購入済み文庫本の再読で楽しみたい。

’20.4月読書記録
初読(2)+再読(4):6冊
読書メーターより

4/30【月の恋人: ―Moon Lovers (新潮文庫)/道尾 秀介】
(再読)小説家がストーリーをつくり、それをもとに連ドラ制作するという企画での原作本だけど、ドラマとかなり違う内容。
ドラマに登場しない弥生は、上海で安宿の女主人に心を寄せる優しさや、蓮介から出されたコイン4つのなぞなぞへの正解等、ヒロインとして納得感ある。
シュウメイは辛いことあって可哀そうだけど、ドラマキャストの容姿が浮かんで美女設定の実感大きい。
大貫真絵美さん(苗字と名前がドラマではややこしい設定^^;)は登場シーン少ないし、お金持ちの我儘お嬢様かと思いきや、実はカッコいい。
基本善人多い安心感。

4/27【蒲生邸事件 (文春文庫)/宮部 みゆき】
(再読)宮部みゆき先生最新作SF短編集を読んだきっかけで、1997年第18回日本SF大賞受賞の本作を読み返したくなった。宮部作品の中でも特に好き。
平田と彼の叔母の時間旅行者としての切なさや、パラレル・ワールドの考え方になるほどと思う。
二・二六事件の時代を体験した孝史の成長に説得力感じる。
珠子の肖像画、ふきの手紙、父親の残した文書を公開しなかった貴之、平田の影があるはずの硫黄島..現代に戻った孝史が蒲生邸で会った人々のその後を知るラストが感動的。

4/21【中野のお父さんは謎を解くか/北村 薫】
「中野のお父さん」の続編。“謎を解くか”が追加のタイトルと各話の見出しが面白い。 前作同様粋な感じが好き。
私にはちょっと難しく思う部分もあるけれど文豪たちの逸話興味深い。
編集者の仕事は色々大変と思うけれど、作家さんご希望でのバーベキューやスメ[ツ大会楽しそう。
お父さん唐黷ト心配したけど美希からの謎の提供が一番の薬かな。
藤堂さんとゆかり、男と女のパスに胸キュン。美希も多分…手塚さんをお父さんに紹介する続編期待。

4/14【さよならの儀式/宮部みゆき】
SF短編集、収録作8話。
宮部作品は「蒲生邸事件」のタイムスリップとか今までもSF要素作品あったけど今回本格的に感じる
表題作には「ロボット三原則」の言葉が出てきて、アシモフ昔読んだなぁ、と思うし。 それぞれ語り口が違ったり内容の興味深さにさすがと思うけど、どれも浮ウを感じて正直私はちと苦手感がある。(^^;

4/8【山女日記 (幻冬舎文庫)/湊 かなえ】
(再読)爽やかな読後感の白湊作品。複数話での関連性やその後がわかる再登場等私好みの連作で度々読み返したくなる。
私は信州出身で中学集団登山体験があり、満天の星の近さに感動したことを、山の魅力を感じる本作を読むたびに思い出す。
各話で主人公となる女性たちみんな好感持てる。
タイトルは出ないけれど「世界に一つだけの花」の歌のことや、文庫化追加作品「カラフェスに行こう」にTSUKEMENの名前が出てくる嬉しさも読み返したくなる理由の一つ。

4/3【ぐるぐる猿と歌う鳥 (講談社文庫)/加納 朋子】
(再読)「講談社ミステリーランド」作品、ノベライズ版を購入しているけどリストになくて文庫本で登録。この企画は他の作家さんの作品でも感じたことだけど、ジュブナイルで短めでも満足感大きい。
子供たち共有の不思議なヒミツ、社宅ってことが説得力あると思う。
パックの推理が爽快で好き。
サルからの手紙は森が感じたように確かにズシンとくる。


<義母介護メモ>
病院(本人は連れて行かず薬受け取りのみ):4/8(Y)、4/10(K)
*4週1飲:ボノテオ錠
ケアマネさん来訪なし。
堤さん:4/5
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