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六日のあやめ

大ファンの草なぎ剛さんとさだまさしさんに関すること、愛犬マロのこと、読書記録等を記す。

読書記録('18.10月) 

2018-11-01 00:50:00 | Book
'18.10月読書記録
初読(5)+再読(2):7冊

陽気なギャングシリーズの1、2作目を今月読み返したのはシリーズ3作目「陽気なギャングは三つ数えろ」が9月に文庫化で購入再読したから。読書記録記載のためTwitter確認していたら、先月読書メーター登録した3作目の連携ツイートに“祥伝社文件o版部”公式アカウントさんからいいね付けていただいてた。
Twitterで伊坂先生サイン入りのプレゼント企画があったことに気付かず締切過ぎて残念だけど、公式アカウントさんからの反応嬉しかった。

読書メーターより

10/30【ののはな通信/三浦 しをん】
ののとはなの関係性や考え方はわかる部分もあるけれど私好みではなかった。2人が交わす手紙(三章からはメール)の文章だけでの構成でその形式は嫌いではないけど、第3者の視点がなくて主観的な話になってることが私には共感しにくかったのかもしれない。
ののが語る悦子さん、はなが語るゾンダのスリさんに好感持った。
ののと悦子さんの関係と為五郎の正体すぐピンときた。悦子さんのことははまだしも、はなは為五郎をあのヒントで気付かなかったとはビックリ。

10/22【陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)/伊坂 幸太郎】
(再読)9月にシリーズ3作目の文庫化再読きっかけで1作目に続き2作目読み返し。
第一章は4人個別で登場の短編4作、それが第二章から全て繋がってくる素晴らしさ。
新書刊行時あとがきによると、長編の一部として機能させるため短編にかなり手を入れたとのこと。雑誌掲載時の短編は未読だけど、どちらかというと長編好きの私はこの形がうれしい。
巻末の短編もほのぼのしていて好き。

10/18【陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)/伊坂 幸太郎】
(再読)9月にシリーズ3作目の文庫化再読きっかけで1作目も読み返し。
伊坂作品は伏線回収の爽快さが魅力の一つで、陽気なギャングシリーズも強くそれを感じる。偽物警察官や田中の売り物グルーシェニカー等回収してのクライマックスは何回読んでも痛快。
2、3作目はさらに見事な伏線回収になってると感じるし、今作で中学生の慎一が3作目は大学生、このシリーズは一気読みが楽しい。

10/16【ドアを開けたら/大崎梢】
先が気になる面白さだけどミステリとしては謎ときにちょっと肩透かしみたいなところも感じて、人情の機微に触れる部分が多いことの方が印象に残った。
最初は主人公が50代独身男性って珍しい気がしたけど、この鶴川の人物設定だからこそ効果的なのかも?と思う。高校生の紘人が素直になっていく様子も違和感なくて良かった。

10/14【魔力の胎動/東野 圭吾】
「ラプラスの魔女」の前日憚で連作短編の形での五章。
第一と第二章ではスメ[ツ選手のために円華があの力を見せるけど、良い結果になるのは彼女の力だけではなかったことが印象的。
第四章ではこの章までの語り手的役柄のナユタが前作ラプラスと繋がる。円華が話したある人の願い、謙人が甘粕監督映画主人公の子役を心配していたことにジーンとした。
第五章は青江教授登場。ラプラスの前に温泉村でおきた事故は被害者が気の毒で辛い。フードの若者(謙人)のシーンもあり、ラプラスへの繋がりに切なさも感じる。

10/8【ブロードキャスト/湊 かなえ】
気持ちいい青春小説。湊作品は全部既読で白湊に驚きはなくなってるけど今作の爽やかさは新鮮。
青海学院で陸上部に入る夢が合格発表帰り道の交通事故で破れ、声がいいという理由で強引に誘われて流されるまま放送部に入った圭祐の心の動きを具体的に感じて、成長とラストの決断に納得。
放送部の活動が興味深く、部員たちの個性も好感持てる持てないどちらも含めて楽しい。ラジオドラマ「ケンガイ」制作に全学年で挑むシーンにワクワクした。
脚本家を目指ししっかりした考えを持ってる正也が好み。

10/2【うらさだ/さだまさしと ゆかいな仲間たち】
著名人たちが語る“さだまさし” 登場されてる方々とさださんの交流エピ等知っていたことも多いけどより詳しくわかって興味深く、新鮮にも感じるし、どの話も印象的。
みなさんの熱い語りに、さださんってホント凄い!と改めて思う。
企画書を書かれた寺岡呼人さんに大感謝。 本書の印税の一部が「風に立つライオン基金」に寄付され、被災地支援に繋がるのも素敵と思う。

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<義母介護メモ>
病院:10/5(K)、10/10(Y)
*4週1飲:ミノドロン酸錠(ジェネリックに変更)
ケアマネさん来訪:10/19、10/29(オーバーテーブル購入)
義父七回忌:10/7

読書記録('18.9月) 

2018-10-02 01:35:00 | Book
'18.9月読書記録
初読(2)+再読(2):4冊・コミック:1冊

9月に文庫化の「スクープのたまご」購入で再読したら、大矢博子さんの解説に下記の文章があり大きく頷く。
“いやあ、正直に書かせてもらうと、どうしても好きになれないのだこの手の週刊誌って。自分も書評などを寄稿している立場だから言えた義理ではないのだが、SMAP解散のきっかけを作られた恨みは忘れない。”
読書メーターへの感想に加えてTwitterでこのことをツイートしたら、大矢先生ご本人がリツイくださりビックリの嬉しさ。


「なごみクラブ9」の読書メーター連携ツイに、光原百合先生がいいねマークをつけてくださったのも嬉しかった。

読書メーターより

9/28【陽気なギャングは三つ数えろ (祥伝社文庫)/伊坂幸太郎】
文庫化購入で再読。
冒頭「さて、みなさん」にワクワク。4人の魅力はもちろん、何でも売ってくれる田中さん凄過ぎ。
人を傷つける記事を書く火尻記者がホント嫌な奴だから、成瀬の計画通りになって痛快さが大きい。
三つ数えた後最高。久遠の絵心も伏線だったし、迷い犬までもが回収されて笑える。

9/25【赤い靴/大山 淳子】
今までの大山作品とまるで違い残酷なシーンもあってとまどったけど、どんどん引き込まれて読み応えあった。
恐ろしさ、切なさ、やりきれなさ、辛さ等大きいけれど、物語の独特な雰囲気に惹かれるし、葵が魅力的。
最終章では語り手の精神科医を含め葵に関わった人たちの現在が穏やかでほっとした。
葵自身も、彼女が過去を捨てて未来を見ることを望んだ笹本にも、希望あるラストで嬉しい。笹本の母親が素敵。

9/21【スクープのたまご (文春文庫 お 58-3)/大崎 梢】
文庫化購入で再読。
冒頭シーンが実はかなり重要だったり、いろいろ繋がっていてミステリ要素が面白い。
週刊誌スクープといえば現実では文春砲が思い浮かんで良いイメージないけど、雑誌社側が主人公の小説だから記者たちの信念や苦労等頷けるし、ラストのスクープは正直ワクワク感ある。
小説だから面白いけど現実の週刊誌は嫌な気持ちになること多い。大矢博子さんの解説で週刊誌について“SMAP解散のきっかけを作られた恨みは忘れない”との言葉に同感。(^^; マスコミの非を正す小説も読んでみたい。

9/10【なごみクラブ 9 (バンブーコミックス)/遠藤 淑子】
今回も安定のなごみで満足。
“辛いことは皆同じじゃない。でも…重さは皆同じ。”帯になってる深い言葉が出た次ページでローサさんの歯磨きシーンに笑う。
マネージャーが再会した元カリスマホスト流星さんの結婚記念日が素敵。

9/5【騙し絵の牙/塩田 武士】
大泉洋さんをアテガキしたという主人公の速水、プロローグのロブスターで、なるほど確かに大泉さんぽい、と思う。
雑誌廃刊は現実でも目にするけど、出版不況がこんなに深刻で、小説本も厳しいと思ってなかった。私は文庫本は買うけど新作単行本は図書館で借りるし、文月G誌も買わなくて申し訳ないけど。(^^; 「小説薫風」廃刊時に送られた手紙に涙。
エピローグでタイトルの意味がわかり興奮。小山内が見た電光案内板の文字に、おぉー!と声が出そうになった。

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<義母介護メモ>
病院:9/7(K)、9/12(Y)、9/12(O)
*4週1飲:ミノドロン酸錠(ジェネリックに変更)
ケアマネさん来訪:9/14
Tさん:9/23

読書記録('18.8月) 

2018-09-01 23:29:00 | Book
'18.8月読書記録
初読(7)+再読(2):9冊、コミック:1冊

読書メーターより

8/30【そういうふうにできている (新潮文庫)/さくら ももこ】
(再読)さくらももこ先生のご冥福をお祈りします。
「もものかんづめ」から3冊は当時図書館で借りて読んだけど、このエッセイは文庫本を買っていて今も手元にあり読み返した。
妊娠、出産は自分も体験していて、しかも帝王切開だったからあるある感も多いし、とにかく面白い。痛みやマタニティブルー等実際には辛いことも、ユーモアいっぱいで笑える。
“子供を持たぬ人生も、持った人生もどちらも面白そう”との言葉も印象的。

8/28【水底フェスタ/辻村 深月】
ロックフェス誘致で村興しに成功した睦ッ代村、フェス会場で村出身の券\人由貴美を見かける広海。最初の数ページを読んだ時点では「島はぼくらと」のように地元愛を持つ若者たちの青春物語かな?と思っていたのが全く違っていた。
村の嫌なところがあぶり出され、好感持てる登場人物もいない。浮ウや気味悪さを感じてしまう。好転を願って読み進んだけど辛い。
ラスト広海の決断は正義感のように思うけど、日馬京介の思惑もよくわからずモヤモヤ感が残る。

8/22【ャCズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫 み 42-1)/湊かなえ】
文庫化購入で再読。6作の短編集。
1話目「マイディアレスト」は「蚤取り」からの改題、前のタイトルの意味がわかったときの恐ろしさ、ラストの一文にゾワっとする。
2話目「ベストフレンド」は脚本について興味深いし、どんでん返しが好き。
最後2話表題の連作、娘視点では毒親なのかと思っていた母の印象が全く変わる。里穂の話になるほどと思った。

8/20【朝が来る/辻村 深月】
特別養子縁組や不妊治療のことを詳しく知らなかったけれどベビーバトンの説明会後半シーンが感動的。
子どもの命を守り心身の成長を願う児童福祉のための養子縁組制度は必要と思うし、養子を迎え入れることで救われる人がいる。
実母側ひかりの話は辛い、彼女は浅はかだけど親の責任が大きいと思う。ひかりの両親は実の孫の成長を見守りたいとは思わなかったのか? 家族の幸せは血縁だけではないと感じた。
最初のトラブルで栗原夫妻が朝斗を信じたことが素晴らしい。大空くんママにも好感。
ひかりにも希望あるラストで良かった。

8/16【ちはやふる(39) (BE LOVE KC)/末次 由紀】
特装版があると知らずに通常版を購入。(^^;
“青春ぜんぶ懸けてここまできたー。”帯の言葉に頷く。
雪の中周防さんに礼する太一にジーン。 周防さんと太一のお母さんとの会話、奏ちゃんのお母さんの言葉も泣けたし、原田先生の存在感大きい。

8/15【シャルロットの憂鬱/近藤 史恵】
1話目の表題作は「ペットのアンソロジー」で既読、続編期待していたのが既に出ていたとやっと気付いた。(^^;
一番の感想はやっぱりシャルロットが可愛い。我が家もジャーマンシェパードの雌が家族だった頃があるからなおさらで当時の様子を思い出す。
浩輔、真澄夫妻が素敵。動物を大切にする人たちとの会話が楽しい。 悪意ある人物が出てくる事件もあるけど、シャルロットはじめ登場動物たちに癒される。

8/12【未来/湊 かなえ】
先が気になってどんどん読んだけど、少女たちの苦しみが大き過ぎてしんどい。湊作品全て読んでいて、白湊の印象も結構強くなっていたからか、今までで一番しんどく感じてしまった。
いじめや性的虐待等酷くてやりきれない。 原田くんが篠宮先生に伝えた言葉「過去に飲まれない未来・・」と、ラスト章子と亜里沙の決意で、なんとか希望を感じることができた。

8/9【スロウハイツの神様(上・下) (講談社文庫)/辻村 深月】
チヨダブランドは多分私好みではないと思うけど、コーキの作品に支えられる読者がいること、作家も読者に支えられるということが理解できる。
「ダークウェル」の原作者、鼓動チカラ、コーキの天使が誰か?は予想通りだったけど種あかしにワクワク。
環とパーティで会ったときの公輝の言葉「お久しぶりです」の伏線回収が感動的。ケーキと指輪は早めに気付いたけど、テレビと図書もそうだったのかー。 (感想上下同文)

8/6【島はぼくらと (講談社文庫)/辻村 深月】
高校生4人の結びつきにジーンとする。母親たちのたくましさも素敵。
離島での暮らしは、不便さ、寂しさ、閉塞感等私は苦手に思ってしまうけど、豊かな心が育つ場所だと感じた。 ヨシノのような気持ちを持つコミュニティーデザイナーは重要だと思う。
時を経て素晴らしいラストシーン。 阿部の言葉「あの人が、柿の木のとこの〇〇に来る・・・」は本木がそこにいるはずと思いワクワクした。

8/2【満月の泥枕/道尾 秀介】
辛い過去を持つ主人公が個性的な仲間と共に事件に巻き込まれる、道尾作品で割とお馴染みのパターン。
過去の悲劇はとても辛いけど、奇妙な事件のドタバタ感で笑える部分が多い。
二美男は汐子の幸せを一番に考えて欲しいと思う。

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<義母介護メモ>
入院(三枝ブロック・ペースメーカー):7/24(K→O)~8/9
8/10(K)、8/16(Y)、8/17(O)
*4週1飲:ミノドロン酸錠(ジェネリックに変更)
ケアマネさん来訪:8/17
Tさん:8/12、Mさん:8/26

読書記録('18.7月) 

2018-08-02 00:55:00 | Book
'18.7月読書記録
初読(5)+再読(3):8冊

読書メーターより

7/29【ハケンアニメ! (マガジンハウス文庫)/辻村 深月】
アニメ制作に携わる人たちの情熱が伝わってくる、ワクワク感いっぱい。
王子が嫌な言葉だと語った“覇権アニメ”がタイトルになっててなるほどと思う。
子供の頃アニメとは無縁だった瞳が団地が舞台のアニメ映画に惹かれた心情に納得。
アニメ作品の内容はもちろん、聖地巡礼等イベントの盛り上がりも興味深くて楽しい。
第1章では敵役かと思っていた行城がどんどん好きになった、王子との組み合わせ今度こそ成功すると思う。

7/25【太陽の坐る場所 (文春文庫)/辻村 深月】
人気女優になったキョウコをクラス会に呼ぼうとする元同級生たち。
聡美、紗江子、由希目線までは、共感できない部分もあるけど彼女たちの気持ちもわからなくはない、という感じで読んでいたのが、島津謙太目線で名前トリックがわかったときの興奮。
確かにそれまでの高校時代回想シーンになんとなく違和感あって気になっていたのが「そうだったのかー」と納得。 キョウコに好感持てる。

7/20【スーツアクター探偵の事件簿/大倉 崇裕】
着ぐるみ着用の演者がスーツアクターということを初めて知った。
事件の謎解き部分は普通に「なるほど」という感じだけど、怪獣映画の撮影風景等興味深い。
顔は出なくても着ぐるみでの演技は大切、現実にはスーツアクターさんの名前を全く知らないことが申し訳ないような気持ち。椛島が早く復帰して活躍して欲しい。
後藤は好感度低く描かれてるけど、どんなことでもマニアの知識や情報って凄いよなーと思う。

7/18【農ガール、農ライフ/垣谷美雨】
実家が農家で子供の頃農作業の手伝いが嫌だった私だけど、農業の魅力が描かれてる作品には興味を惹かれる。
女性と農業といえば思い出す誉田哲也「幸せの条件」の主人公は若かったけど、本作の久美子は33歳、就農の他に婚活に関しての描写も興味深い。
久美子が素直でがんばる様子が好感持てるし、彼女の周りの女性たちも、共感しにくい部分がある人物でもそれぞれ事情がある上のことで嫌な感じはしなくて、気持ち良く読めた。

7/15【薔薇を拒む (講談社文庫)/近藤 史恵】
現実離れを感じながらも興味深い設定と独特のムードに惹かれながら先が気になって読み進んだ。
過去の悲劇や、身寄りのない若者を屋敷に呼ぶ理由がちょっと強引と思い、ミステリとしては物足りなさを感じたけど、ラストのインパクトは割と好き。

7/11【イーヨくんの結婚生活 (講談社文庫)/大山 淳子】
(再読)解説にも書かれてるように私もちょっと気持ちが沈んだときに読み返したくなる。
登場人物みんな奇妙だけどそれぞれのエピにほっこり。 長男と四男に関しては切なさが少し残るけど。
大山作品に悪人はいないと思ってるから初読時からあの女にも嫌悪感はなくて、退院時の告白に涙。 白い犬、イーヨくんの人生の始まりの言葉、秋の風景の美しさ、ラストがとても素敵。

7/5【過ぎ去りし王国の城 (角川文庫)/宮部 みゆき】
文庫化購入で再読。
宮部作品の少年はいつも好きだけど真にはちょっとイライラ感(^^;最後は良かったけど。城田さんが好き。
ラスト桜ちゃんハウスサイトのスタッフ紹介がうれしくて爽快。でもパラレルワールドで少女が救われないままの平行世界も存在しているのかも?と思うと悲しい。世界が変わらなくても辛い思いをしている人が救われる現実であって欲しい。

7/2【ユートピア (集英社文庫)/湊 かなえ】
文庫化購入で再読。
どんなに美しい場所にいても心の平和がなければユートピアはみつからないだろう。
野心や嫉妬心とか優越感、利己的な考え等誰もがあるはずで、3人の女性たちの本音がわかりやすかったけど、今後彼女たちはどう生きるのかは曖昧な感じもする。
彩也子の指の水ぶくれが気になっていたのがラストで腑に落ちる。ラストに明かされる久美香のことは予想ついていたけど小1の幼さでできることなのか?とも思った。

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<義母介護メモ>
*4週1飲:ミノドロン酸錠(ジェネリックに変更)
入院(三枝ブロック・ペースメーカー):7/24(K→O)~
ケアマネさん来訪:7/9
Tさん:7/22

読書記録('18.6月) 

2018-07-01 01:26:00 | Book
'18.6月読書記録
初読(4)+再読(5):9冊

キャノンのCMに剛くんの愛犬クルミちゃんが出演、その出演協力費が全額、一般社団法人老犬ホーム協会に寄付され、活動の支援にあてられると知ったのは4月のこと。
このニュースきっかけで老犬ホームが舞台の「さいごの毛布」を読み返したいと思っていて遅れたけど今月再読。
記事:草なぎ剛の愛犬・クルミちゃん、出演協力費は全額寄付へ

今月はにゃんこ関連も再読。
「猫は抱くもの」の読メツイートをキノブックスさんにリツイいただいた。映画は見なくてすみませんだけど。(^^;


読書メーターより

6/27【人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)/東野 圭吾】
文庫化購入で再読。
薫子の信念に驚嘆するけど、看病を続ける経済的余裕等の環境がなければ無理だと思う。
雪乃ちゃんのケースを読むと、子供の臓器移植に関して国が積極的な方策を取るべきと感じる。心臓は動いているのにとても辛いことだけど、臓器移植で助かる命がどこかにあると考えることで救われる、そう思うしかないような気がする。
エピローグが感動的。

6/25【Wonderful Story(ワンダフルストーリー) (PHP文剣カ庫)】
(再読)昨年9月に文庫化されていたと最近気付いて購入。
犬にまつわる作品を集めたアンソロジーならぬ“ワンソロジー”。(笑)
参加作家さん、伊坂幸犬郎、犬崎梢、木下半犬、横関犬、一字変えだけかと思いきやまさかの貫井ドック郎って、ホント面白い企画。私が初めて読む作家さんがお二人、いや全員と考えるべき?(笑)
それぞれなるほどと思う内容で楽しめた。

6/22【さいごの毛布 (角川文庫)/近藤 史恵】
(再読)老犬センターに預ける飼い主たちには様々な事情がある、必要な施設と感じる。
智美の成長や、摩耶子、碧、灰原に謎の部分もあり先が気になる展開。一番強く感じるのは犬たちの愛らしさと切なさ。
私が大好きな草なぎ剛さんの愛犬クルミちゃんのCM出演協力費が全額一般社団法人老犬ホーム協会に寄付きっかけで読み返した。 「ブランケット」もこのような支援金を受けて欲しい。

6/20【カーテンコール!/加納 朋子】
演劇部の話かな?と思っていたのがまるで違っていたけど読了時に納得のタイトル。1話発表時には連作構想なかったかも?繋がり見事。
閉校の女子大を卒業できず半年間寮に入り特別補講を受ける女学生たち、それぞれが問題を抱えている。
「トオリヌケ キンシ」のように初めて知る病名が出てきたり、毒親の存在だったり、語り口が軽くて楽しいけど実は深刻と感じる。現実にも苦しんでいる人に門田理事長のような助ける人がいて欲しいと思う。
プリマドンナの菜々子さんはちょっと違う感じで心配、門田理事長は何も助言しなかったのかな?

6/17【空色の小鳥 (祥伝社文庫)/大崎梢】
文庫化購入で再読。
敏也の母親が亡くなったときの状況が気の毒過ぎて企みが成功すればいいとさえ思ったけど、憎しみを抱えていては幸せはみつからないのだろう。敏也たち4人の幸せは続くはずと感じるラストが嬉しい。
「誰に似たのだろう」という言葉が気になっていたから結希の出自は予想できた。結希を守ることを決意した敏也は血の繋がりはなくても兄の雄一に似ていると思う。紫陽花を株分けして贈った雄太郎もそう感じたのかもしれない。

6/14【ツナグ/辻村 深月】
たった一人と一度(一晩)だけ死者との再会。4話までの依頼者の話それぞれが心に沁みるし、死んだ人間と生きた人間を会わせる窓口、使者(ツナグ)と名乗る少年への興味も高まる。最終話は4人の依頼について使者目線で語られ、それが使者自身の心の動きにも繋がる、見事な構成と思う。
読後感は良いけれど、切なさが大きく、歩美の両親の悲劇が理不尽に感じて辛い。

6/10【猫は抱くもの/大山淳子】
文庫化購入で再読。
猫たちと白サギ目線が楽しいし深い、現実の生き物もこんなふうに考えているかも?と思う。
ゴッホのことが悲しくてたまらないけど、池永先生の言葉「名画を描き上げて・・良い人生だ」に救われる。片岡も傘がみつかって欲しい。
沙織と中畑さんのことが猫の集会でニュースになる嬉しさ。「夏への扉」は私も大好きな小説。
ラストの一行がとても好き。キイロも自分が育てた子猫となっちゃんのめぐりあわせを喜んだと思う。
特別対談も興味深く読んだけど、映画は設定変え過ぎで別モノになってるみたいで複雑。(^^;

6/6【インフルエンス/近藤 史恵】
重くて辛いけど先が気になって一気読み。
小説家がある女性の話を聞く形で進んでいくのだけれど、途中聞き手の小説家も話に出てくる登場人物の名前を知っていると気付いたところでゾワっとした。ただ、もっと深く関わっているのかと思ったのだけれど、卒業アルバムが重要だったみたい。
女性が語った話はやるせないけれど、明るい終わり方にしたい作家の気持ちが込められたラストの一文に納得できる。

6/4【木暮荘物語 (祥伝社文庫)/三浦 しをん】
登場人物みんな浮世離れしてるみたいでちょっと不思議な感じを受けながら引き込まれた。
性的描写が多いけれど嫌な感じはなくて深い。
「ピース」で光子の母親が泣き伏したことに考えさせられた、自分も泣きそうになると思うけど、このことに関して母親は娘の前では絶対に泣いてはいけないんだと思う。

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<義母介護メモ>
病院:6/1,29(K)、6/27(Y)
*4週1飲:ミノドロン酸錠(ジェネリックに変更)
ケアマネさん来訪:6/15
Tさん:6/24