ネット、特にソーシャルメディアを活用したいユーザには最適のツール入門書。
章立て(内容)は
1.Twitter
2.Gmail
3.メーリングリスト
といった構成。
1.Twitter
表題の「ソーシャルフィルタリング」というのは、Twitterを利用してネットの海にあふれる膨大な情報をフィルタリングする、というTipsに由来。
ホリエモン曰く、「RSSリーダ」でも登録項目が多くなると読み切れなくなるのでTwitterを活用、ということだがこれには同意。
ちなみにTwitterがつまらないという意見を時々目にするが、Twitterのタイムラインは「自分が人を選んで作る」ものだから、天に向かって唾を吐くようなもの。つまり、自分が選んでいる人がつまらないんですね(^^;
筆者は他にもTwitterの優位性を挙げていますが、私も大きな可能性を感じています。
2.Gmail
3.メーリングリスト
これらについては、これくらいの使いこなしは当然という気もするが、知らない人には大いに参考になると思う。特に、ベンチャー等で仕事のスピードアップを図りたい人向け。
「Outlook 2007」「Thunderbird」へのPOPメールの取り込み方が具体的に図入りで説明されているのも親切。この辺がハードルになっているユーザにはうれしい配慮だろう。
私としてはそれほど目新しさもなく、30分ほどで読了できた。既知の内容ということもあるが、ホリエモンは筆の進め方がうまい。
このあたりのスキルやリテラシを獲得したいユーザにはよい入門書だと思う。特に、他の「How to本」と一線を画しているのは、「○○をしたいから□□する」という「仕事を意識した」点で、だから頭にすっと入ってくる。
ただの「How to本」が退屈で読み進めにくいのは操作のみにフォーカスしてるから。もちろん、そういうニーズがあることは否定しませんけど。
最後に。
著者には賛否両論あるが、「否」の多くはマスメディアによって一方的に作られた部分があるのも事実。彼の著作を読まずに書名(「100億かせぐ・・・」など)だけで批判している人もいるが、著書名は話題づくり。出版社がおおげさにつけるケースも多い。金の亡者のように一方的に見られるのは不本意だろうし、彼をそのように切り捨ててしまうのは新たな知見を得る機会を自ら手放しているようでもったいない、と思う。
逆にホリエモン初の小説「拝金」というタイトルは上手い!完全に一本取られた感じ。もちろん読みます。
食わず嫌いはやめて、まずは一冊手に取ることをお勧めしたい。
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