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ハルク 2枚組スペシャル・エディション

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 現在上映中の『インクレディブル・ハルク』。かつてテレビシリーズで「超人ハルク」を見た身としてはチェックせずにはいられない。で、どこかのコラムで「前作があまりに父と子の葛藤に軸足を置きすぎて楽しめない作品になっていたから撮り直した」と読んだものだから、DVDで再チェックしてみた。
 以前見たときも悪い印象はなかったが、今見ても悪い作品だとは思わない。

 父が、禁じられた遺伝子操作を自ら被検体となって行った後、命を授かった息子ブルース・バナー(ハルク)。彼には幼少の頃より、大きな感情の変化に伴って体が反応するという特徴が現れていた。
 ある日、研究室で起こった事故により、友人を庇って大量のガンマ線を浴びた彼は、怒りに身を任せると緑の巨人となり、スーパーパワーを発揮するようになった・・・。

 お約束のようにそこには軍が絡み(スパイダーマンのグリーン・ゴブリンを思い出す)、かつての父を葬り去った士官の娘が恋人というありがちな人間関係。だが、そこには乗り越えていくべき父という「オイディプスコンプレックス」が描かれており、上記の批評は一面的だと思う。ただ、ラストの父と子の戦いは余計だったかも。
 むしろ、自分としては恋人(元?)としてのベティーの行動の方が納得がいかない。煮え切らない女(^^; いや、悩んでいたのかもしれないが、そこの描き方が浅い。
 結局、彼女は怪物と化したブルースを切り捨てることも、信頼しきることもできず、父が在籍する軍に対応を任せてしまうという残酷な対応をするはめになる。そういう意味では、ラスト、南米で人々を助けるために活動しているブルースの姿にはほっとしたし、その後を見たかった気がするのだ。

 安っぽいCGで、化け物じみて描かれるハルクに、テレビシリーズを知らない視聴者は感情移入しづらいとは思う。
 それでも、広大な砂漠を遥か上空までジャンプし、ものすごい速度で移動する姿や、戦車、ヘリコプターを相手に一歩も引かないモンスターぶりなどは見ていて爽快感があったと思う。

 今月中に『インクレディブル』の方も見てきて、ぜひ感想を書きたい。



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