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 高校の同窓会で泥酔したマギーは、意地悪な継母のところを追い出される。姉・ローズの下へ身を寄せたマギーは、物は取るは、金はくすねるはのやりたい放題。
 ウォークインクローゼットの奥には、ローズが収集したピンヒールをはじめとする靴の一大コレクション。実は、弁護士事務所で働くローズはすぐれた容貌の持ち主とは言いがたく、憧れの靴をコレクションすることで自分を慰めていた。
 ところがマギーはその中からお気に入り見つけては勝手に履いて外出し、ヒールを折ってしまう。さらに、あろうことか姉の恋人(弁護士事務所の上司)と寝てしまい、家を追い出されてるはめに・・・。

 こうして物語への関心は、どう大団円を迎えるか、に一気に収束する。
 昔からイギリスとフランスの関係は、姉妹に喩えられる(けんかもするが実は仲がよい)のだが、この映画を見るとそれがよく分かる。結局いろいろなことがあって、この姉妹は仲直りする。というか、以前よりお互いをよりよく理解し合い、お互いがなくてはならない存在だということを確認しあう。いや~、姉妹っていいものですね!

 マギーはローズの靴を履いて(イン・ハー・シューズ)あちこちうろつきまわるのだが、きっと靴の履き心地の悪さを感じていただろう。さりげなく視聴者をそういう気持ちにしてくれる、いい映画です。この「さりげなさ」がいいかな。

 それにしてもキャメロン・ディアスは良かった(^^)。ただの肉体派女優じゃないということをまざまざと見せつけられました。

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