本来であれば、適材適所でアートフィルターを使うといいのでしょうが、比較の意味で同じ風景を撮影しました。
そもそもアートフィルターを使う意味は何でしょう?
フォトレタッチソフトを使いこなせる人であれば、後から自分の好みで画像を加工できますよね? 私はアートフィルターの意味は2つあると考えます。
(1)頭の中で完成シーンをイメージして写真を撮るようになる。
よい写真を撮りたい、と考えるようになると撮影時にイメージを思い描いてシャッターを切ると思うんですが、アートフィルターを念頭に置くことで、この感覚が研ぎ澄まされると感じています。
構図、被写界震度、シャッタースピードといった基本的なことがらに加え表現にまで思いを乗せることで、よりよいショットになるのでは、と思います。
(2)いつでも加工できると思っているとなかなか手が出ない現状を打破する。
実は帰ってから写真にあれこれ手を入れるケースってそれほど多くありません。特に、私のように鳥が中心の撮り方をしていると、景色をとって帰ってからわざわざその絵をいじろうなどとはまず考えません。
そこでアートフィルターです。
こういう機能がカメラに具備されていれば「あ、ここでこんな絵が撮れる」という遊び心が動き出します。少なくともそういう機会を作れるという点で、カメラで絵をいじる機能はありがたい(^^)
なお今回の場面で、「ラフモノクローム」はまったく面白くないと思い、省略していますm(_ _)m
【撮影基本情報】
・2011/02/27 千葉県千葉市
【ノーマル】
【6mm SS:1/250 f:2.5 ISO:100 Pモード】
千葉公園の池を望むアングルを選んでみました。その先にモノレールの高架が見えています。
【ポップアート】
【6mm SS:1/250 f:2.5 ISO:100 Pモード】
彩度が上がり、ビビッドな写真にする効果があります。
ノーマルと比較すると多少華やいだ雰囲気になってると思いますが、使い方によっては魅力的な絵作りに一役買いそう。
【ファンタジックフォーカス】
【6mm SS:1/250 f:2.5 ISO:100 Pモード】
本来はポートレートや接写で対象を柔らかく表現することを想定しているようです。
今回は風景に使用したことで、春霞がかかっているような効果を得ることができ、悪くないと思います。
【トイフォト】
【6mm SS:1/250 f:2.5 ISO:100 Pモード】
おもちゃのカメラのように、周辺部の光量が落ちる効果。中央にフォーカスを当てたい時にいいですね。
今回使う意味はあまりありませんが(笑)、まあスパイが隠れ家から外をうかがう、あるいは潜水艦の潜望鏡から外をうかがう雰囲気(^^;
【ジオラマ】
【6mm SS:1/250 f:2.5 ISO:100 Pモード】
ミニチュアのジオラマ風景のように撮れる。一番のお気に入りフィルターです(^^)
高いところなどから、人ごみや道路を撮ると本当に面白いのですが、今回はイマイチかなあ。
【ドラマチックトーン】
【6mm SS:1/250 f:2.5 ISO:100 Pモード】
明暗の差がより強調される効果があります。
名前のように、何かが起こりそうな、そんな雰囲気を醸し出すのに最適です。なお、画質がかなり荒くなるので、その点を踏まえて使う必要があるでしょう。
難しく考えずアートフィルターを楽しみたいですね。
なお、RAWモードで撮影すると、アートフィルターの反映されていないRAWデータも残りますから、こちらをレタッチして思い通りのイメージにするというのもアリだと思います。
【関連エントリ】
・OLYMPUS XZ-1 使用記(1)
・OLYMPUS XZ-1 使用記(2)
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