全部で100項目(2ページずつ)に分かれており、どこから読んでもそれなりに役立つ(楽しめる)。もちろん、項目が100もあれば「これはどうかな」と突っ込みを入れたくなる項目もあって、それはお楽しみということで。
自分としては、以前から著者が主張している「アウトプットのためのインプットを」ということには強く賛同できるし、初めて目にしたときはそれこそ目からうろこだった。「アウトプットを想定しないインプットは無駄!」という著者の言葉はまさにその通りで、もっと早くにこの言葉と出会えていたらなあなどと思ったものだ。
このように修羅場をくぐった者がノウハウを言語化してくれている訳だから非常にありがたい本といえる。
日垣 隆を知らない読者にもオススメのノウハウが山積みだがひとつ老婆心ながら忠告を。それは著者がものすご~く勤勉な上、ややヒネクレ者であるということ。硬派な文筆家であり、主張の85%は正しいと思う(すごい確度だ!)が、斜に構えたところがあって、例えば本書のインプット編(14)には「若いうちはテーマなしで1日1冊、40代は1日5冊(読むべし)」などと恐ろしいことを「読書の基礎体力」作りだなどとサラッと言ってのけてしまう(^^; どこが『ラクをしないと・・・』だっつーの!
「リバウンドしないために無理の無いダイエットを。そう、目安は1週間で10キロね。」などとニッコリしながらアッサリ言われちゃったような感じか。
読んだときの年齢、状況、その他さまざまな要因で心に響く項目が変わってくると思うので、何かの節目に再読し自分を省みる時に重宝しそう。手元に置きたい1冊。
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