きづき窺見帖

窺見≒物見≒斥候≒間諜≒密偵≒SPY

一服の毒書

2007-04-27 | 読・観
『手紙』 東野圭吾 文春文庫 読了
不覚にも涙が出そうに・・・(うそ)。相変わらずうまいなぁ。暗く重い話だけど。

『ZOO 1』 乙一 集英社文庫 読了
乙一さんの小説を初めて読む。短編集。なかなかインパクトがあった。が、他の作品も読むかどうかは微妙。

『ミステリーズ<完全版>』 山口雅也 講談社文庫 読了
山口雅也さんの小説も初めて読む。短編集。これは面白い。比べるのもあまり意味が無いが、乙一さんのよりこちらのほうが好み。中でも、『解決ドミノ倒し』は傑作、というか私がこういうのが好きなのだが。

『愛のひだりがわ』 筒井康隆 新潮文庫 読了
「わたしのグランパ」のようで、近未来。

『豆腐小僧 双六道中 ふりだし』 京極夏彦 講談社 読了
豆腐の形をした本。例によって持ち歩けない厚さなので、読了までに非常に時間がかかる。
妖怪とはなんぞや? が、解る本。

『万物理論』 グレッグ・イーガン 創元SF文庫
TOE=THEORY OF EVERYTHING 頭文字。
もう、これだけでわくわくしちゃうね。原題は、「DISTRESS」だけどね。
この小説は腹いっぱいになるね。1行1行理解するのが大変。で、ちっとも理解できない。けど面白い。
またイーガン読んでみよう。

『リメイク』 コニー・ウィルス ハヤカワ文庫
よっぽどの映画好きじゃないと、楽しめないね。

『宇宙消失』 グレッグ・イーガン 創元SF文庫
また、イーガン読んでみました。「量子論・量子力学」でSFかぁ。いままで読んだ事ないなぁ、そういうの。(まあ、SFをたくさん読んでいないからだけど)でも、すごい内容だ。想像力を駆使して読み進まないと。原題は『QUARANTINE』で、「隔離」なのです。ストレートな題名です。モッド、ナノマシンなどなど、SFガジェットも楽しい。宇宙消失といってもスターウォーズみたいな話じゃないので注意(誰も間違えないよな、イーガンなら^^)

『翼とざして』 山田正紀 カッパ・ノベルス
ちょっとねぇ。まぁ、普通のミステリーじゃないからね。難しいものに挑戦しているということですかね。

『デッドソルジャーズ・ライブ』 山田正紀 早川書房
「死」 についての物語。キュブラー・ロスによると、死にゆく過程は、否認・怒り・取り引き・抑鬱・受容 の五段階だそうだ。この物語も、この5つに分かれている。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ピント来ない | トップ | PRESS »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
春の読書習慣 (いちみ)
2007-04-27 09:34:59
 『万物理論』は表紙が好き。
 内容は……よく憶えてないけど、第三の性(男でも女でもない人)の人称を日本語でどう訳すかっていう訳者あとがきの方が印象に残ってます。
 コニイ・ウィリスも面白いですよね。アメリカ文化に精通していたらもっともっと楽しめるんだろうと、やっぱり『航路』の訳者あとがきを読んで思いました。
 そうか、わたしは物語よりもそれを日本語に訳する人の苦労を楽しんでいるのかな
返信する
Unknown (はなこ)
2007-04-27 15:20:08
本はパス!活字は頭痛くなる。

こんな色々草花に囲まれて咲いているチューリップが好き。プロはこんな風には撮らないようね。垢抜けてないと思うのかな。
山手線の内側はプロの世界。多摩の田舎を引きずっていって、いつかは都心デビューしたいもんだ。
返信する
Unknown (きづき)
2007-04-27 23:34:43
いちみさん、
確かに『万物理論』の訳者あとがきは興味深い。
翻訳って大変。 なお、『汎性』です。
コニイ・ウィリスは、薄い本から、と思って買ったらこれは失敗でした。また今度機会があれば。

はなこさん、
確かに普通チューリップって、チューリップだけで咲いていますね。
狭いとこうなるけど、これはこれでいいかも。
山手線の外側ですが、銀座がいいと思いますよ。
返信する

コメントを投稿