Cutting Edge on My Life

社会心理学者の筆者が切り取った日常[Academic Life/Social Life/IT Life]を書き溜めます.

お財布ケータイの今後

2005-02-01 23:45:45 | IT Life
朝,スイカのことを書いたらこんな記事が出てきました.

Felica携帯は4年で7倍になるとの予測だそうです.搭載されて当たり前の機能となり,機種変更で着実に数を増やす見込みなのでしょう.

でも,前の記事にも書きましたが,やっぱり使わなければ意味がないわけで,どうしたらユーザが使うようになるか,知恵が絞られているようには思えません.この調査結果によると,やっぱり1%くらいのようですね.利用率.半数くらいの人が使ってみたいと思っているらしいですが,その多くはひやかしの一見さんなのでしょう.他社からドコモへの乗り換えが決して多くないことも,電子マネー機能が「あればいいけど,なくてもかまわない」機能と見られているのでしょう.

面白い機能だと思っているので,ぜひ発展のための工夫がもっともっとほしいと思います.

スイカがもっと使われるようになるには

2005-02-01 09:09:51 | IT Life
ときどき,超漢字以外のことも書きます.

先日どこかの調査結果で知ったのですが,JR東日本の電子マネー「スイカ」の利用率は1%なんだそうです. ある店舗で5%の利用率で非常に使われているという感覚だそうです.
私は,駅の周辺や構内のコンビニなどで買い物するときは,きまってスイカを使います.でも,他の人がスイカで支払っているのはまず見たことがないです. 確かに. これじゃ,利用率1%というのもうなずけると思います. 大して使われもしないのに利用店舗数だけが一人歩きしてどんどん増えていくようで,非常に奇妙な感じです.店舗を増やせば使われるようになるとも思わないのですが.

スイカで支払いをするときに頭をよぎるのは,「カードを差し出したところで,残金不足だったら,カッコ悪いな」という不安です.使う前に残金が分からなかったり,かといってわざわざチャージしてから使うのも変な気がします.
スイカの利用率を上げるには,チャージの不便さを解消する必要があるでしょう.少なくとも,駅の改札などでしかできない現状は何とかしないと.一方,わざわざチャージしないと使えないというのはプリペイドカードであるスイカの長所でもあります.こういう形式だからこそ,未成年者のような収入のない人にも配れるし,使い込みの心配はないし,紛失してもそんなに被害が大きくならなくてすみます.

みずほ銀行が銀行のキャッシュカードにスイカ機能をつけるようです.銀行預金と連携して毎月一定額をチャージするようにするのも,解決策の一つです.ただ,この方法は銀行口座を開けるような人を対象とした限定的なものに過ぎません.

私が考えるのは,現金払いのおつりをチャージすることです.たとえば,コンビニで120円の缶コーヒーを買おうとして千円札しかなかったのでそれを出し,880円おつりをもらう.硬貨を何枚ももらって財布がすっきりせずいやな感じですよね.そこで,支払い時にスイカを出して,「おつりはチャージして」と言えれば,たくさんの硬貨を持ち歩かずに済み,かつチャージもできて,次の買い物にスイカが使いやすくなると一石二鳥だと思います.対応するレジが必要なんでしょうけど,そのうち"Keep the change." (おつりはとっといて)という言葉は,電子マネーに換えてとかチャージしてという意味になるのかも,と勝手な想像をしています.

他の電子マネーにも同じことが言えると思いますが,使ったことがないのでわかりません.実際のところはどうなんでしょうか.「エディ」はコンビニなどで主に使われるので,おつりをチャージするなんで発想は最初からあったんでしょうか(スイカが真似しないところを見ると,やっていないのかも).