薬指の標本

ミチさんがオルガ・キュリレンコは『薬指の標本』に出ていた時の方が綺麗だった、

と書いていたので、『００７　慰めの報酬』に出ていたオルガに恋しちゃったキューピーは

さっそくDVD鑑賞。

だが、オルガの人相が違うではないか！？

ひょっとして整形！？

『薬指の標本』の方がプリミティブ？な顔をしてらっしゃる。

ボンドガールの記憶が生々しいキューピーは、最初

オルガ・プリミティブバージョンを受け入れられず、不満たらたらだった。


物語はレモネード工場で働くイリス（オルガ）が薬指を怪我して退職し、

港町のラボ（標本製作・保管所）の事務員として働く様を描いていく。

この標本というのが様々で、昔の恋人が作ってくれた音楽を標本にしてくれだとか、

火事で全てを失くした少女が、焼け跡に生えてきたキノコを標本にしてくれだとか言ってくる。

それら依頼にラボの所長は真摯に応えるのだが、

この所長、誰がどの角度から見てもド変態の親玉！

標本にしたいくらい物に執着があるというフェティシズム自体が変態の一つの形態であるが、

それら全てを受容し、管理するとなると、

ド変態の親玉に人格が変容していくというのも頷けないではない。


タイル貼りの浴室での所長とイリスのSEXは気分が悪くなったよ。

あんなSEXってありえな～い。

僕はイリスを救ってやりたくてしかたないのだが、

イリスは「自由になりたくないの。」

なんて言ってる始末。

そして、女たちはみんなド変態のところへ、標本にされに行くのである。

もはや、キューピーの理解を超えたところへと物語は新境地を拓いていくのであった。


ひょっとして、オルガも昔の顔を標本にして、新しいルックスを手に入れたのか！？