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キューピーヘアーのたらたら日記

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生きてこそなんぼ!これが僕の感想文だ。『グラン・トリノ』

2009-04-28 13:43:14 | か行の映画
あーあ、またやっちゃったよ、ミスター・イーストウッドが…。

面倒だから、以後東木さんて書くね。

これを読んでるキューピー通のあなたは、

「だから~、それはキューピーさんと東木さんの死生観の違いなのよ。」

と僕をなだめるかもしれない。

でも僕は、死生観の違いだけで片付けて欲しくない。

僕だってこの映画を観てる最中は、それなりに心を揺さぶられた。

エンディングの爽やかな充足感に酔った。

僕にだって多少の義侠心はあるのだ。

主人公と同じ立場だったら、つまり

自分が余命いくばくもないのを知り、かつ

自分が命を投げ出すことで親しい友人を救うことが出来るとわかったなら、

同じような行動を取るかも知れない。


しか~し、である。

この映画を外側から眺めたとき、

なんで今さら、自・殺を美化した映画が作られなきゃならないんだ?

『ミリオンダラー・ベイビー』といい本作といい、

東木さんの描く"命"は浅薄なものに見えて仕方がない。

"命"とは、人間の力では動かしがたい、もっと重厚深大なものなのだ。

死んでいい人間なぞいる筈もない。

そう言うと死刑囚を例に取り上げられるかもしれないが、

キューピーは死刑制度にも反対だ。

この話をしだすと長くなるので横に置いておこう。


人間はどんなにボロボロカスカスになろうと天命を全うしなければならない。

決して自らの手で自らの命を絶ってはならない。

「なんだ、同じ内容のことがキリスト教の聖書にも書いてあるじゃん。」

そうかも知れない。

しかし、これはキューピーの実体験から出た言葉だ。


子供の頃から、何をやらせても半端で、

大学は中退し、職を転々と変え、

行く先々で人様に迷惑をかけ、

自・殺未遂を繰り返し、あげくは精神病院に送られ、

自尊心はペラペラの紙のようにすり減り、

風が吹けば身体ごと吹き飛ばされそうな屁みたいな男になっても

生かされている限り、僕は生き抜く。

それは人智を超えた現代科学では説明の付かない、なにかの意志だ。


日本ではこの10年間、毎年自・殺者が3万人を越えている。

アメリカの現状は知らないが、

我々は日々救える命を失っているのだ。

そんな自・殺しそうな人に希望を与える映画こそ製作されるべきではないのか?

それこそが映画人の使命ではないのか?

そう思いませんか、東木さん!

もとい、クリント・イーストウッドさん!


☆☆


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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こんにちは♪ (ミチ)
2009-04-28 14:49:48
キューピーさん渾身の感想ですね!

確かに東木さんの死生観はカッコよすぎるのかな。
死の淵を覗いた事があればまた違うラストも考えられたのかもしれませんね。
難しい・・・。
返信する
ミチさん♪ (キューピー)
2009-04-28 19:11:37
投稿した直後にコメ&TBが入ったのでびっくらしました。

僕の生き様はこの顔と同様みっともないです。
いつまでも、生き恥をさらすのみです。
でも、そんな僕でもいいんだと、阿弥陀如来様があ…。

信仰心なんてないくせによく言うよ。
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