
今日は睡眠外来の受診日だった。
K病院のストレスケア科。
湾曲に名乗っているが実際は精神科。
ここの先生に睡眠時無呼吸症候群を診てもらっている。
診察待ちの時間、俵万智の短歌を読んでいたら
隣りに座った親子連れの会話が飛び込んできた。
会話の中で母が以前通っていたデイサービスセンターの名前が出てきたのだ。
おばあさんとその息子と思われる男性。
顔がよく似ている。
おばあさんは最近デイサービスに通わなくなったらしい。
男性は母親と離れて暮らしているらしく、
最近の生活状況などを根掘り葉掘り聞いている。
そして、そのうち認知機能のチェックを始め、
むずかしい言葉を出して
意味はわかるか
とか聞いている。
男性の話し方は丁寧で
決してきつくはなかったが、
おばあさんのほうは固まっている。
視線を前方に固定して
まるで職員室で正座をさせられて先生のお説教に耐えている
中学生のようにこわばった顔のまま
息子の質問にボソボソと小さな声で返事をしている。
物忘れがひどくなってどうしようと思っていたら
突然精神科とおぼしき病院に連れてこられ
不安でたまらないのだ。
息子のほうは初診だからできるだけ詳しく
医者に説明したほうがいいと思っているのだろう。
診察待ちの間中質問を投げかけていた。
でも、認知症はなるようにしかならない。
どんなお金持ちだって
時計の針を逆に回して
若返ることはできない。
医者にできることは
アリセプトとかメマンチンとか
認知症の進行を遅らせることができると言われている
ありふれた薬を処方することだけだ。
息子さん。
あなたが今すべきことは
お母さんを質問攻めにすることじゃないです。
そっと、
やさしい
言葉をかけることです。
「これからは僕が守ってあげるから、
なにも心配しなくていいよ。
だいじょうぶだよ。」
と。
やさしく
やさしく
診察室にむかう親子連れに
そう祈った。
K病院のストレスケア科。
湾曲に名乗っているが実際は精神科。
ここの先生に睡眠時無呼吸症候群を診てもらっている。
診察待ちの時間、俵万智の短歌を読んでいたら
隣りに座った親子連れの会話が飛び込んできた。
会話の中で母が以前通っていたデイサービスセンターの名前が出てきたのだ。
おばあさんとその息子と思われる男性。
顔がよく似ている。
おばあさんは最近デイサービスに通わなくなったらしい。
男性は母親と離れて暮らしているらしく、
最近の生活状況などを根掘り葉掘り聞いている。
そして、そのうち認知機能のチェックを始め、
むずかしい言葉を出して
意味はわかるか
とか聞いている。
男性の話し方は丁寧で
決してきつくはなかったが、
おばあさんのほうは固まっている。
視線を前方に固定して
まるで職員室で正座をさせられて先生のお説教に耐えている
中学生のようにこわばった顔のまま
息子の質問にボソボソと小さな声で返事をしている。
物忘れがひどくなってどうしようと思っていたら
突然精神科とおぼしき病院に連れてこられ
不安でたまらないのだ。
息子のほうは初診だからできるだけ詳しく
医者に説明したほうがいいと思っているのだろう。
診察待ちの間中質問を投げかけていた。
でも、認知症はなるようにしかならない。
どんなお金持ちだって
時計の針を逆に回して
若返ることはできない。
医者にできることは
アリセプトとかメマンチンとか
認知症の進行を遅らせることができると言われている
ありふれた薬を処方することだけだ。
息子さん。
あなたが今すべきことは
お母さんを質問攻めにすることじゃないです。
そっと、
やさしい
言葉をかけることです。
「これからは僕が守ってあげるから、
なにも心配しなくていいよ。
だいじょうぶだよ。」
と。
やさしく
やさしく
診察室にむかう親子連れに
そう祈った。
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