
チェーホフ晩年の中・短編7編を収めたもの。
いずれも素晴らしい作品だった。
「中二階のある家」
T県のある田舎の村で
貴族の屋敷に居候している
風景画家の主人公は、
近くに住むリーダとミシュスの美人姉妹と知り合う。
姉リーダとは意見が合わず嫌われた主人公だったが、
妹ミシュスとは気持ちが通じ
ほのかな恋心を抱くが、
ある日突然ミシュスは
外国へと旅立ってしまう。
チェーホフらしく、
主人公が観念的で超理想主義的なことを言ったりする。
単純な僕はつい共感してしまう。
「イオーヌイチ」
S市近郊の村に郡会医として赴任したイオーヌイチは
名士イワン・ペトローヴィチの一人娘
エカチェリーナに恋をするが、
彼女は全くその気がない。
ふられたイオーヌイチは
医師としての地位を築くのだが、、、。
人生の機微を描いた秀作だと思う。
こんなことを言うと少々恥ずかしいが、
肥満体の醜悪な主人公に僕は共感を憶えた。
「往診中の出来事」
工場経営者の夫人の依頼で、
その娘リーザの往診に訪れた医師コロリョフ。
リーザの体に特に悪いところはなく。
おそらく、多額の財産の相続人になっていることが
精神的な負担になっているのだろうと
コロリョフは推察する。
近代ロシア社会の矛盾を富める者の立場から描いている。
「かわいい女」
演出家の妻になったオーレンカは幸福な結婚生活を送るが、
ある日夫は病死してしまう。
やがて彼女は材木商と恋に落ち、
再婚しまた幸福な生活を送るが、
その夫も病死する。
愛する人が自分のすべてになる愛情豊かなオーレンカ。
確かにかわいい女だが、
あまりに相手に依存しすぎ。
本当に自立した人間とは言えない、、、
と思うんだけど。
「犬を連れた奥さん」
不倫の話。
俗っぽいが美しい。
「谷間」
谷間の村ウクレーエヴォに住む
ツィブーキン一家の浮き沈みの多い
数年間を描いたもの。
内容の濃い長編映画を観た後のような読後感。
「いいなずけ」
結婚式を目前にしたナージャに
同居人のサーシャはしきりと
家を出て勉強するように勧めるのだが、、。
近代ロシアの抱えていた問題を描いている。
いずれも素晴らしい作品だった。
「中二階のある家」
T県のある田舎の村で
貴族の屋敷に居候している
風景画家の主人公は、
近くに住むリーダとミシュスの美人姉妹と知り合う。
姉リーダとは意見が合わず嫌われた主人公だったが、
妹ミシュスとは気持ちが通じ
ほのかな恋心を抱くが、
ある日突然ミシュスは
外国へと旅立ってしまう。
チェーホフらしく、
主人公が観念的で超理想主義的なことを言ったりする。
単純な僕はつい共感してしまう。
「イオーヌイチ」
S市近郊の村に郡会医として赴任したイオーヌイチは
名士イワン・ペトローヴィチの一人娘
エカチェリーナに恋をするが、
彼女は全くその気がない。
ふられたイオーヌイチは
医師としての地位を築くのだが、、、。
人生の機微を描いた秀作だと思う。
こんなことを言うと少々恥ずかしいが、
肥満体の醜悪な主人公に僕は共感を憶えた。
「往診中の出来事」
工場経営者の夫人の依頼で、
その娘リーザの往診に訪れた医師コロリョフ。
リーザの体に特に悪いところはなく。
おそらく、多額の財産の相続人になっていることが
精神的な負担になっているのだろうと
コロリョフは推察する。
近代ロシア社会の矛盾を富める者の立場から描いている。
「かわいい女」
演出家の妻になったオーレンカは幸福な結婚生活を送るが、
ある日夫は病死してしまう。
やがて彼女は材木商と恋に落ち、
再婚しまた幸福な生活を送るが、
その夫も病死する。
愛する人が自分のすべてになる愛情豊かなオーレンカ。
確かにかわいい女だが、
あまりに相手に依存しすぎ。
本当に自立した人間とは言えない、、、
と思うんだけど。
「犬を連れた奥さん」
不倫の話。
俗っぽいが美しい。
「谷間」
谷間の村ウクレーエヴォに住む
ツィブーキン一家の浮き沈みの多い
数年間を描いたもの。
内容の濃い長編映画を観た後のような読後感。
「いいなずけ」
結婚式を目前にしたナージャに
同居人のサーシャはしきりと
家を出て勉強するように勧めるのだが、、。
近代ロシアの抱えていた問題を描いている。
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