ケッタでグルグル

久々にケッタ(自転車)を購入。
これを機にブラブラ回ってみよっと。

伊木山城跡

2007-12-09 | 城跡

 左写真:伊木山遠望(別名:夕暮れ富士)】

各務原市にある戦国時代の城跡。伊木山の山頂にあった。
1561年(永禄4)、織田信長が美濃斎藤氏との戦いでこの地を攻めた際、家臣の香川長兵衛忠次が武功を挙げた。これにより信長から、この地の名より「伊木」の姓をさずかり伊木忠次を名乗り、この伊木山に「伊木山城」を築いた。その後に忠次は信長家臣の池田恒興に仕え、1590年(天正18)に渥美郡田原へと転封される。その際に伊木山城は廃城となりました。現在は「伊木の森」として市民に親しまれています。

  

伊木山西麓にある観音寺から登城することにしました。1687年(貞享4)に再建されたお寺です。現在は無住寺でしょうか。深閑としています。その奥にある鳥居をくぐると熊野神社。参道は枯葉のジュータンが敷いてあるよう。春の桜並木もキレイでしょう。まずは本殿で無事を祈って手を合わせます。

  

熊野神社からは登山道が三つに分かれています。さぁ…一番南の道を進みました。坂道はずっと階段になっており、おそらくここがメインルートではないかと思われます。途中、上人洞との分かれ道がありますが、とりあえずは頂上を目指します。登りきった所が「旧熊野神社跡」です。石垣の上に祀られていました。ここからは稜線に沿って頂上を目指します。

  

ゆるいアップダウンを繰り返し、こんもりした丘の上が山頂です。人為的に土が盛られたような場所で岩が露出していない。所々に石が並べられています。ここが本曲輪なのでしょうか。そこを登った先に電波塔が立っており頂上に到達しました。173mです。今は樹木が生い茂りあまり視界はよくありません。しかし昔は濃尾平野を一望できるような景観だったのでしょう。山頂を後にし更に東へ向かいます。

    

山頂から東に下り、10分ほど進むとキューピーの鼻と呼ばれる場所に来ました。東のピークで木曽川をはさみ犬山・鵜沼方面が一望できます(左写真)。犬山城も眼下に見え、その先にはモミジの美しかった寂光院がありました。すこし茶色くなっていましたが、ここから見るモミジ山もいいものですね。その後、再び山頂に戻り、帰りは上人洞を目指します。上人洞への道は木曽川沿いを通り、途中対岸の愛知県扶桑町方面が一望できます(右写真)。その向こうには小牧山城、そして彼方にはJR名古屋駅のツインタワーもうっすら見ることができました 。

    

上人洞は石段の上(左写真)…というか洞窟だと思ってましたが違うのでしょうか?? 上には上人様(?)がおられました(右写真)。とりあえず、ここから見える南側の景色は木曽川が眼下に広がりオススメです。 その先で行きの登山道に合流。帰りは三本の道のうち、真ん中を選択。ここは階段は無く坂道、落葉多くスニーカーでは滑ってコワイ…やがて見えてきた熊野神社で無事の感謝で手を合わせ、山を後にしました。

あまり下調べすることなく登ってみましたが、どこが遺構かあまり分からずじまいなのが消化不良でした。もう少し勉強しなおしてから再び違うルートで訪れたいと思いました。それからすれ違う見知らぬ人とも声を掛け合うことができる、普段の生活ならそのまま通り過ぎるであろう人でも自然にあいさつができる。あらためて山の魅力も感じました。


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