物にも魂が宿っていると感じることがある。
例えば、いつも身に着けている腕時計。
壊れたかな?と思って修理に出そうとすると、途端に動きだしてみたり、散々持ち主を困らせた症状を修理に出した工房では一切出さずに隠し通してみたり。
長くしまいっぱなしになっていたカバンなどは、「あ、息してないな」と感じたりもする。
ところで私といえば交通系の関連会社に勤務しているため、お盆といえば繁忙期。
かれこれ10日ほど、来る日も来る日も残業続き@冷房のない倉庫内で肉体労働10~13時間。
その日は休日で、出かける予定があったのだけれど朝からクタクタ。
明らかにパワー不足。
一瞬、洋服で出かけようかとも思った。着替えが楽なので。
でも…。
出かける予定というのはセミナーで、会場に着いてしまえば参加している他の皆さんの向上心や笑い(講師の方が面白いのです)ワクワク感といった、とても良い気に包まれるので何が何でも行きたい。這ってでも行きたいw
なので、琉球の着物を着ていくことにした。
糸ににするための植物を育てることから始まり、刈り取ったその植物から指先で丁寧に裂いて繊維を取り出し、それを一本一本結んで長い糸にするという気の遠くなるような細かな作業を何一つオートメーション化することなく、丁寧に生み出された芭蕉布の帯。
まるで上布(麻)のように薄くて張りのある、美しい琉球絣の夏着物。
琉球の着物にはパワーがある、と感じる。
自分がパワー不足の時にはこれらを纏い、力を貰う。
……夏限定ですけれども;
お太鼓にシワがっっ!!
狙い通り、望んだ通り、疲れは吹き飛び気持ちも上がり、
「夏琉球なら、お澄ましせずに元気に下駄!」
と、素足に下駄をつっかける。
大井町アトレのきものやまとさんに寄って着物と帯のお披露目をし、ついでに写真(↑)を撮ってもらう。
思った通りセミナー会場は笑いと好奇心と向上心で満ちていて、聞き終わった後は仲間たちとビールを飲みつつ美味しいものを食べまくる。
充電完了。
帰りがけ、仲間の一人とカフェに入って熱々のカフェラテを注文。
そして、事件は起こった。
手元が狂って、熱々のラテを浴びてしまった。お腹のあたりから、結構な量を。
慌てず騒がず持っていたハンドタオルで吸い取ったものの、砂糖たっぷりのカフェラテを浴びた帯揚げも帯もベタベタだ。
でも、頭の中は冷静で、
天然の植物繊維の帯は水洗いが効くし、洗い張りに出洗馬問題ないだろうとかやまとさん自慢の『新はじく加工』の実力は、以前、羽織に熱々チーズとサルサソースを垂らした時に確認済みだからまあ、なんとかなるだろうと、私よりも慌てている連れに「大井町に出て呉服屋さんで相談するから大丈夫よ」と余裕を見せた。
やせ我慢でもなんでもなく、大丈夫、と確信していた。
連れと別れた後は。大井町に直行。アトレ4階のきものやまとさんで売り場にいた店員の女の子に事情を話す。
目の前のユニ●で着替えを買い、やまとさんで試着室を借りて全着替え。
思っていたよりもたっぷり浴びていて、長襦袢や裾よけにまでコーヒーが染みていた。
これ、洋服だったらお腹や腿に、ひどい火傷を負っていた。
そのくらい、帯や着物がダメージを吸収してくれていた。
私の愛する着物と帯が、私に元気をくれて、さらには事故から守ってくれた。
それに気づいて、感謝の念があふれ出る。
その他には、今まさに転機を迎えている私が今まで使い慣れ親しんできた、リーズナブルで使い勝手のいい持ち物たちが、壊れたりなくなったり次々と買い替えを余儀なくされているが、目の前に現れて心引きつけられるのは、それまでよりもワンランク上の物たちだ。
「そろそろ次のステージに上がりなさい」と、促すように、身を引くかのように。
物にも魂が宿っていて、大切に扱えば、彼らとの絆が生まれる。
そんな気がしてならないのだ。
ところで、やまとさんの試着室で一式着替えた後、着物と帯・帯締め帯揚げはそのまま預けて悉皆屋さんへ。
「これだけ大事故だとかえって冷静になるね!」と言いながら、テキパキと対処してくれた、チーフのT君には心から感謝。
例えば、いつも身に着けている腕時計。
壊れたかな?と思って修理に出そうとすると、途端に動きだしてみたり、散々持ち主を困らせた症状を修理に出した工房では一切出さずに隠し通してみたり。
長くしまいっぱなしになっていたカバンなどは、「あ、息してないな」と感じたりもする。
ところで私といえば交通系の関連会社に勤務しているため、お盆といえば繁忙期。
かれこれ10日ほど、来る日も来る日も残業続き@冷房のない倉庫内で肉体労働10~13時間。
その日は休日で、出かける予定があったのだけれど朝からクタクタ。
明らかにパワー不足。
一瞬、洋服で出かけようかとも思った。着替えが楽なので。
でも…。
出かける予定というのはセミナーで、会場に着いてしまえば参加している他の皆さんの向上心や笑い(講師の方が面白いのです)ワクワク感といった、とても良い気に包まれるので何が何でも行きたい。這ってでも行きたいw
なので、琉球の着物を着ていくことにした。
糸ににするための植物を育てることから始まり、刈り取ったその植物から指先で丁寧に裂いて繊維を取り出し、それを一本一本結んで長い糸にするという気の遠くなるような細かな作業を何一つオートメーション化することなく、丁寧に生み出された芭蕉布の帯。
まるで上布(麻)のように薄くて張りのある、美しい琉球絣の夏着物。
琉球の着物にはパワーがある、と感じる。
自分がパワー不足の時にはこれらを纏い、力を貰う。
……夏限定ですけれども;
お太鼓にシワがっっ!!
狙い通り、望んだ通り、疲れは吹き飛び気持ちも上がり、
「夏琉球なら、お澄ましせずに元気に下駄!」
と、素足に下駄をつっかける。
大井町アトレのきものやまとさんに寄って着物と帯のお披露目をし、ついでに写真(↑)を撮ってもらう。
思った通りセミナー会場は笑いと好奇心と向上心で満ちていて、聞き終わった後は仲間たちとビールを飲みつつ美味しいものを食べまくる。
充電完了。
帰りがけ、仲間の一人とカフェに入って熱々のカフェラテを注文。
そして、事件は起こった。
手元が狂って、熱々のラテを浴びてしまった。お腹のあたりから、結構な量を。
慌てず騒がず持っていたハンドタオルで吸い取ったものの、砂糖たっぷりのカフェラテを浴びた帯揚げも帯もベタベタだ。
でも、頭の中は冷静で、
天然の植物繊維の帯は水洗いが効くし、洗い張りに出洗馬問題ないだろうとかやまとさん自慢の『新はじく加工』の実力は、以前、羽織に熱々チーズとサルサソースを垂らした時に確認済みだからまあ、なんとかなるだろうと、私よりも慌てている連れに「大井町に出て呉服屋さんで相談するから大丈夫よ」と余裕を見せた。
やせ我慢でもなんでもなく、大丈夫、と確信していた。
連れと別れた後は。大井町に直行。アトレ4階のきものやまとさんで売り場にいた店員の女の子に事情を話す。
目の前のユニ●で着替えを買い、やまとさんで試着室を借りて全着替え。
思っていたよりもたっぷり浴びていて、長襦袢や裾よけにまでコーヒーが染みていた。
これ、洋服だったらお腹や腿に、ひどい火傷を負っていた。
そのくらい、帯や着物がダメージを吸収してくれていた。
私の愛する着物と帯が、私に元気をくれて、さらには事故から守ってくれた。
それに気づいて、感謝の念があふれ出る。
その他には、今まさに転機を迎えている私が今まで使い慣れ親しんできた、リーズナブルで使い勝手のいい持ち物たちが、壊れたりなくなったり次々と買い替えを余儀なくされているが、目の前に現れて心引きつけられるのは、それまでよりもワンランク上の物たちだ。
「そろそろ次のステージに上がりなさい」と、促すように、身を引くかのように。
物にも魂が宿っていて、大切に扱えば、彼らとの絆が生まれる。
そんな気がしてならないのだ。
ところで、やまとさんの試着室で一式着替えた後、着物と帯・帯締め帯揚げはそのまま預けて悉皆屋さんへ。
「これだけ大事故だとかえって冷静になるね!」と言いながら、テキパキと対処してくれた、チーフのT君には心から感謝。
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