かくて修行の日々

そうそう何かあっちゃ困るのだけれど、万が一何か事が起こった時に備えて、一応、いつも鞄の中にデジカメを忍ばせている。「万が一」なんてご大層なことを言っているけれど、実は日頃の記録代わりに使っているだけだったりして。

だから、会社帰りなどに突然鉄の血が沸いて来ちゃったりしたら、鞄にデジカメを忍ばせておけば何かと便利で、写りも悪くカメラがあるポジションも大いに不満で、１枚撮れば保存場所にも送信するにも苦労するのケータイのカメラに比べれば、「撮って出し」のネタではさすがにケータイに譲るものの、画質の高さはケータイの比ではないデジカメの面目躍如といったところ。
常日頃デジカメを忍ばせておくと、一体どーゆー時に便利かというと…。

例えば、鉄ヲタ的な立場から言いますと。

日頃通勤で使っている電車の路線で、いつもは走っているはずもないのに、電車を待っていると、突然「○番線を、列車が通過致します」だなんてアナウンスが流れたら、そりゃもう突発的な臨時列車か回送列車という可能性が高い。
例えば京成でも、行先案内に白昼堂々「回送」などという表示があると、どこの車両が走ってくるのか、時間が許す限り回送列車の正体を掴みたいと、時間も忘れて駅で粘っちゃうというのが鉄ヲタの心理というやつでして。

今日の出勤途上、上野駅で山手線を待っていたら、全く同じような状況になりましてな。
山手線を待っていたら、突然アナウンスで「間もなく、３番線を、電車が通過します」なんていうアナウンスが流れてこいつはびっくり。
大阪環状線とは違い、なにせ山手線外回りを待っていて「通過列車」がやってくるのだから、これはイレギュラーな列車なのは間違いない。
さてさて、何が来るのやら…。

お。
どうやら京浜東北線の２０９系らしいですな。
この線路を使って京浜東北線の２０９系が来るということは、今更東京車両センター入場という訳でもなさそうだし、どうやらＥ２３３系投入による運用離脱、東大宮への疎開回送かしら？
どれどれおじゃうさん。記念に１枚いかがかな？（by成原博士）







流れた…＿|￣|○

しまった…。
慌てていないつもりでも実は慌てていたらしく、ただでさえかなりの曇天、加えて大連絡橋が邪魔してかなり薄暗い撮影環境であることをすっかり失念し、カメラを高感度設定にして速いシャッタースピードを切らせることを完全にすっ飛ばしたよ…orz
ああ、これが一眼レフだったら、とりあえずシャッター優先モードで切らせておくという技が使えるのに、コンパクトのデジカメだとこれが限界ですかいな。
シャッターを切った瞬間のモニターの表示はチェックしそびれたから、どれほどのシャッタースピードで切っちゃったか分からないけれど、時速３０キロくらいの徐行運転だったのにこれだけ流れるってどんだけだよ…。

あと、被写体はもうちと引きつけられるようにならないとなあ…。
これは一眼レフの時からそうなのだけれど、どうもおいらは半秒ほどシャッターを切るタイミングが早いのか、被写体を中途半端に小さく写してしまう癖があるようだ。
こればっかりは、一眼レフはもちろん、デジカメ特有のシャッターのタイムラグを計算した上で撮影しないとダメみたい。デジカメだから余計にシャッターのタイムラグを考えちゃって、結果的に早仕掛け…という、まるでどこかの競馬の騎手みたい。その昔は「慌て者の中島」なんていましたっけ。あたしゃ現役時代の中島啓之騎手はさすがに知りません。

かくて、デジカメの修行はまだまだ続くのでした。
とほほ…。