研修3日目
日曜日
今日はクラスモニターのデブラが出張。
近くのホールでハーブの博覧会があり、アーユルヴェーディックインスティチュートもハーブを出店、アーユルヴェーダハーブの紹介ブースをもうけているらしい。
他には漢方のハーブのブースが多かったようだ。
デブラは研修中、授業で必要な物品をそろえたり、会場を準備したり、受付をした
り。とにかくラッド先生と生徒が快適に過ごせるよう細心の注意を払っている。
ひとつ、重要なのが教室内の温度。外は、とてもあつく30度以上だが、教室内は
寒いくらい冷房を効かせている。ラッド先生も長袖をきているくらいだ。
私は寒がりなので長袖がかかせない。デブラ不在のため、暑がりの人がいつにもまして室温を下げている。
朝は頭痛の講義から始まった。
様々なタイプの頭痛と治療方法。
後頭部の頭痛は主にヴァータタイプ、側頭部は主にピッタタイプなど。
ヴァータタイプの場合、ヴァータの原因のひとつは腸のアーマ(未消化物)にあるのでバスティ(浣腸)が有効であるとか。ピッタタイプの場合、ピッタの原因のひとつは胃酸の増加であり、塩水をのんで催吐する方法など、ハーブによってヴァータ、ピッタをおさえる方法のほかにも浄化することで治療になる。
ちなみに、アーユルヴェーダにおける頭痛はシーラシューラ(シーラ=頭、シューラ=痛み)という。
病気の名前は、サンスクリット語だが単純でわかりやすく名付けられているものがほとんど。原因や症状、症状の部位が名前になっているため、それらの原因をなくすことが治療方針となる。
たとえば、以下の通り。
1、症状がそのまま名前になっているもの
例)シューラ(痛み)
2、主に関わるドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)を名前にしているもの
例)ヴァータラクタ(ラクタダートウつまり血液の赤い組織部分にヴァータが 多い疾患=痛風
3、主に関わるダートウ(ラサ、ラクタetc.)を名前にしているもの
例)ラクタピッタ(ラクタダートウにピッタが多い疾患)つまり出血性疾患の こと。
4、アーマが原因として大きな疾患であるもの
例)アーマヴァータ(ヴァータ性のアーマが原因となっている疾患)つまり
リューマチ性関節炎
5、アグニの不良が原因である疾患
例)アグニマンディヤ(アグニが鈍くなっている疾患)つまり消化不良
6、疾患のある内臓が名前になっているもの
例)ウダラローガ(ウダラ=腹部、ローガ=疾患)つまり腹部の疾患=腹水症
このように、どこの(ダートウ、内蔵など)何(ドーシャ、アーマ、アグニなど)が引き起こした病気なのか、名前になっているものが多い。
もちろん、治療方針は、どこの何を改善すればよいのか名前からも一目瞭然。
アーユルヴェーダの治療はとても単純だとラッド先生はいつも話す。
たとえば、癌はドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)3つすべてが同時に乱れた症状であり、ドーシャが1つだけ乱れた症状よりも、2つ乱れた症状よりも、治りにくいが、原因は明らかであり、ドーシャをひとつひとつ改善していくことが治療になるという。
ラッド先生はまた、西洋医学との併用を強くすすめる。
西洋医学のよいところは、手術や化学療法などすぐに一命をとりとめる方法があること。昔、腸チフスの薬が出回ったばかりのころ、ラッド先生の学生時代、チフスにかかった同級生の父親がアーユルヴェーダにこだわり、西洋医学の薬をのめば助かるにもかかわらず、のませなかったために死なせてしまった話をしてくれた。
西洋医学の医師とアーユルヴェーダがともにある病院が理想であり夢であるという。
日曜日
今日はクラスモニターのデブラが出張。
近くのホールでハーブの博覧会があり、アーユルヴェーディックインスティチュートもハーブを出店、アーユルヴェーダハーブの紹介ブースをもうけているらしい。
他には漢方のハーブのブースが多かったようだ。
デブラは研修中、授業で必要な物品をそろえたり、会場を準備したり、受付をした
り。とにかくラッド先生と生徒が快適に過ごせるよう細心の注意を払っている。
ひとつ、重要なのが教室内の温度。外は、とてもあつく30度以上だが、教室内は
寒いくらい冷房を効かせている。ラッド先生も長袖をきているくらいだ。
私は寒がりなので長袖がかかせない。デブラ不在のため、暑がりの人がいつにもまして室温を下げている。
朝は頭痛の講義から始まった。
様々なタイプの頭痛と治療方法。
後頭部の頭痛は主にヴァータタイプ、側頭部は主にピッタタイプなど。
ヴァータタイプの場合、ヴァータの原因のひとつは腸のアーマ(未消化物)にあるのでバスティ(浣腸)が有効であるとか。ピッタタイプの場合、ピッタの原因のひとつは胃酸の増加であり、塩水をのんで催吐する方法など、ハーブによってヴァータ、ピッタをおさえる方法のほかにも浄化することで治療になる。
ちなみに、アーユルヴェーダにおける頭痛はシーラシューラ(シーラ=頭、シューラ=痛み)という。
病気の名前は、サンスクリット語だが単純でわかりやすく名付けられているものがほとんど。原因や症状、症状の部位が名前になっているため、それらの原因をなくすことが治療方針となる。
たとえば、以下の通り。
1、症状がそのまま名前になっているもの
例)シューラ(痛み)
2、主に関わるドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)を名前にしているもの
例)ヴァータラクタ(ラクタダートウつまり血液の赤い組織部分にヴァータが 多い疾患=痛風
3、主に関わるダートウ(ラサ、ラクタetc.)を名前にしているもの
例)ラクタピッタ(ラクタダートウにピッタが多い疾患)つまり出血性疾患の こと。
4、アーマが原因として大きな疾患であるもの
例)アーマヴァータ(ヴァータ性のアーマが原因となっている疾患)つまり
リューマチ性関節炎
5、アグニの不良が原因である疾患
例)アグニマンディヤ(アグニが鈍くなっている疾患)つまり消化不良
6、疾患のある内臓が名前になっているもの
例)ウダラローガ(ウダラ=腹部、ローガ=疾患)つまり腹部の疾患=腹水症
このように、どこの(ダートウ、内蔵など)何(ドーシャ、アーマ、アグニなど)が引き起こした病気なのか、名前になっているものが多い。
もちろん、治療方針は、どこの何を改善すればよいのか名前からも一目瞭然。
アーユルヴェーダの治療はとても単純だとラッド先生はいつも話す。
たとえば、癌はドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)3つすべてが同時に乱れた症状であり、ドーシャが1つだけ乱れた症状よりも、2つ乱れた症状よりも、治りにくいが、原因は明らかであり、ドーシャをひとつひとつ改善していくことが治療になるという。
ラッド先生はまた、西洋医学との併用を強くすすめる。
西洋医学のよいところは、手術や化学療法などすぐに一命をとりとめる方法があること。昔、腸チフスの薬が出回ったばかりのころ、ラッド先生の学生時代、チフスにかかった同級生の父親がアーユルヴェーダにこだわり、西洋医学の薬をのめば助かるにもかかわらず、のませなかったために死なせてしまった話をしてくれた。
西洋医学の医師とアーユルヴェーダがともにある病院が理想であり夢であるという。