正しい呼吸ができない日本人

鼻でするか、口でするか、同じ呼吸ならどちらも同じと思ったら間違いです。

口呼吸だと風邪をひきやすく体内の酸素も不足する等、健康に様々な問題が生じてきます。

交差点で信号待ちをしているときや電車の中でまわりの人を観察してみたことがありますか？口がポカンと半開き状態の人がものすごく増えています。恥ずかしいことに文明国で口呼吸がもっとも多いのが日本人だと言われています。

特に若い人や子供にこのポカン口が多く見られます。

ポカン口の原因としてはファーストフードの流行等で日本人に早食いが多く噛む回数が少ないことや免疫系の機能低下により花粉症等のアレルギー疾患が増え鼻呼吸ができないことがあげられます。ポカン口による口呼吸が多くなると次のような身体的な障害をひきおこします。

①     正しい呼吸ができずにウイルスや雑菌を口から直接取り込んでしまう

②     汚れた空気で扁桃腺を刺激して免疫機能を低下させアレルギーや喘息をひきおこす

③     肺に圧力がかかりにくいので浅く細い呼吸になり全身に酸素を届けられず酸素を酸欠状態にしてしまう

④     だ液が乾いて口中の殺菌力が低下し口臭、歯周病や味覚障害を招く

⑤     口輪筋が緩むため脳が刺激されず集中力の低下がおこり思考力の減衰、無気力感に襲われる

また口呼吸タイプの人間の特徴と習慣として

①     出っ歯、受け口である

②     クチャクチャと食べる

③     いびきをかく

④     体のバランス、姿勢が悪い

⑤     唇の厚さが上下で極端に異なる

⑥     よく片噛みをする

⑦     睡眠時に口を半開き

このような口呼吸を治すには本人が意識して鼻呼吸を心がけるしかありません。鼻の具合が悪い人はまず耳鼻科等で検診を受けることをおすすめします。あたりまえすぎて軽視されがちですが酸素を体内に取り入れる呼吸という営みは人間にとって生命維持活動の基本です。