健康生活

今、健康は自分で守る時代です。
安易に薬や病院に頼らない自立した健康法を紹介していきます。

専門医には全体が見えない

2023-09-02 23:17:20 | 健康・病気
例えば急に頭が痛くなって、近くの内科のお医者さんにかかるとします。もちろん頭痛薬くらいはくれるでしょうが、たいていはそれまでです。もっともほとんどの頭痛はそれでまったく問題ありません。しかし、まれではありますが、頭痛の中には、命にかかわる頭痛もあるのです。
脳外科の医者なら「今までの頭痛と少しでも違うところがありますか?」と、きっと一言つけ加えるはずです。そして、この一言が生死を分けることもあるのです。軽い頭痛で近くの内科を受診し、頭痛薬をもらって帰宅した後に、今度は意識を失うほど急激な頭痛に見舞われ、救急搬送され、脳動脈瘤破裂による「くも膜下出血」として緊急手術なんてことはよくある話です。救急搬送で間に合えばまだいいのですが。なかなか自分の守備範囲外のことはわからないものなのです。でもそれが原因で、いとも簡単に命が失われていたのでは話にもなりません。
お腹が痛いと胃腸科を受診、あるいは肩が凝ると言って整形外科を受診、それなりに薬をもらって帰ってきたのはいいけれど、結局は心筋梗塞だったという笑えない話も数多く耳にします。はたまた、最近よくある話ですが、おじいさんの物忘れが最近ひどくなり、よく転ぶようになったと、開業医を受診します。そこで認知症と診断され、認知症の薬をしこたま処方され、通院を開始するんですが、いっこうによくなる気配もなく、むしろどんどん悪くなるばかりで、そのうちに尿を漏らすようにもなり、いよいよ自宅では面倒をみきれないと、老人ホームへ無理やりほうり込まれるというふうなシナリオになるのです。
しかし、たいていは正常圧水頭症と言って、脳の中を流れている液(脳脊髄液)の流れが悪くなっただけのことで、簡単な処置をして流れをよくするだけのことで、劇的に改善してしまいます。これも脳外科医であれば見逃すことはありませんが、守備範囲外の医者だと誤って認知症と診断することも少なくありません。
これらは笑い話でもなんでもなく、ノンフィクションだから余計に怖いところなんですが、絶対にあってはならないノンフィクションです。守備範囲が狭い医者ばかりだと、例に挙げましたように、いろいろな不都合が生じることは火を見るよりも明らかです。そのあたりは早急に改善が必要です。



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