健康生活

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糖尿病は人類の進化の証

2023-08-06 01:37:59 | 健康・病気
国民病である糖尿病は飽食という新たな時代を生き残るための、人類の適応反応だといえます。元来、野生の動物が、自然で生きていくためには、みずからエサを獲得しなければなりませんでした。そのために、視覚、臭覚、聴覚といった感覚器官が発達してきたわけですが、これらはすべて獲物を見つけるための器官、つまり「捕食器官」です。また手足も獲物を追いかけてつかまえるための捕食器官です。
一方、現代社会では、人間のみならずペットや家畜も、みずから食べ物を捕獲する必要はなくなり、人から与えられます。獲物を追いかけずにエサを与えられる動物はどうなるかというと、おしなべて捕食器官が退化していきます。縄文時代の人たちのほうが、現代人よりもはるかに視覚や臭覚も聴覚も優れていたのは明らかでしょう。
糖尿病とはあらゆる捕食器官が退化していく病気です。エサを見つける感覚器官である目は退化して、最終的には失明してしまいます。これを糖尿病性網膜症といいます。みずからエサを追いかける必要もなくなって、足も退化して先端から腐ってゆきます。これを糖尿病性壊疽といいます。
必要のなくなった器官は、どんどん退化していくのが自然の摂理なのです。人類がまだ原始の森を生きていた時代、ヒトにもしっぽがあり、森の中をしっぽで木にぶら下がりながら生活していました。長い歳月をかけて、その必要がなくなったときから、しっぽは退化し、現代ではわずかに私たちの尾てい骨のあたりに、その痕跡を残すのみとなりました。
同様に、氷河時代を生き延びるためには、ヒトにとって体毛は必要なものでした。でも獣の皮をまとうことを覚え、衣類を身につけるようになってからは、体毛もどんどん退化していきました。
捕食する必要がなくなった人類にとっては、手足も感覚器官も、もはや不要となって退化していく。ある意味では飽食への急激な環境変化に対する適応といってもよいでしょう。



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