あさねぼう

記録のように・備忘録のように、時間をみつけ、思いつくまま、気ままにブログをしたい。

「遠野物語」

2020-05-25 17:42:31 | 日記
ザシキワラシやカッパ、神隠し、姥捨てなど、岩手県遠野に伝わる伝承を記録した柳田国男の「遠野物語」。6月の「100分de名著」では、この名著を取り上げます。
農商務省の官僚だった柳田は、農政調査のため全国の農村をまわるうちに、地方の民俗に深い関心を抱くようになりました。そして明治41年、柳田は、遠野出身で早稲田の学生だった佐々木喜善と出会います。佐々木は祖父から聞いた昔話を克明に記憶していました。その不思議な物語に魅了された柳田は、何度も聞き書きを行います。そして現地を訪ね、推敲を重ねたのちに「遠野物語」を出版しました。「遠野物語」は、知識人の間で評判を呼び、日本民俗学の発展に大きな役割を果たすことになります。
神への畏怖と感謝、祖霊への思いなど、日本人の死生観や自然観が凝縮された「遠野物語」。そこには、津波で妻を失った男の物語など、今の東北にも通じる題材も含まれています。番組では、「遠野物語」を読み解くことで、日本人の心の原点を探っていきます。