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田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

母の一周忌で思い出すこと

2016年06月29日 | 日々の出来事

 土曜日は昨年他界した母の命日でした。当日は小雨でしたが、菩提寺で母の一周忌法要を執り行いました。そういえば四十九日の法要をしたのも雨の日でした。

 菩提寺とはいっても、ここのお寺さんとのご縁はまだ浅いのです。父の郷里は広島県ですが、終戦後に朝鮮から引き揚げて来て母の地元である九州に住みついたのです。三十数年前に父が亡くなるまでは、母方の親戚関係は別としてお寺には全くご縁がありませんでした。

 父が亡くなったとき広島の親戚に電話で宗派を聞き、禅宗だということで葬儀社に頼みお寺を紹介してもらいました。ところが頼んだ先のお寺は臨済宗ですが、父の実家の宗派は曹洞宗だったのです。一旦お願いしたものは仕方がないということで、今のお寺が我が家の菩提寺になりました。

 住職さんは磊落で、気さくな方でした。お寺との付き合いは母がしていましたが、たまにお会いしても堅苦しくはありませんでした。時が経ち、ご住職も病を得て弱られましたが、十七回忌法要の時には、こじんまりとした本堂でお勤めをされました。

 しかし法要が始まってしばらくすると、風のせいか祭壇の燭台に立てた大きな蝋燭の灯が伸びて、上から下がっている房飾りの先がちりちりと赤くなってきました。ご住職は読経をされていて気が付きません。慌てて私が消しに立ち上がりました。暫くするとまた焦げ始めています。今度は私の娘が消しに行きました。法要のあいだ立ったり座ったり、心配でもあり可笑しくもありました。

 ご住職は代替わりをされ、いまのご住職は若い方です。法要で朗々とした読経を聞きながら、納骨堂に眠る父と母のことを想っていました。親族達がいる広島から一人離れて母の郷里に落ち着いた父は、どこか寂しさがあったような気がします。母は働き者でした。私は母っ子で、小学生の時は父の内職仕事で配達をする母の後をよく付いて回ったものです。 

 私は信心深くないためか、この年になっても人生を達観できません。お坊さん達はどうなんだろうと、ふと考えました。

 

 

 

 

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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一周忌はまだかなしくて (fuyou)
2016-06-29 15:25:31
人生お別れがなければいいとよく思います
一周忌なんて悲しいことばかりですね
よく”ときが解決する”といいますけど
それしか解決の方法がないこともある気がします
若いころ”人生”を語るなんてキザっぽく感じたりしたもの
でもじっくりと人生を考えたくなる頃には
残りの人生は少なくなっていようとは・・・・・
でもいいです
残された人生感謝して生きていきます
返信する
今日は (九州より)
2016-06-29 17:31:09
コメント有難うございます。
母は長年一人住まいで、寝たきりにもならず自宅で旅立ちました。
私は宗教心が薄いのか、いまだに死生観が定まりません。
先を考えず、充実した日々を送りたいと思っています。
元来、突き詰めて物事を考える性格ではありません。
玄関に孫たちの写真を飾っていますが、それを見ると、どこか安心している自分がいます。

返信する
両親の死 (tango)
2016-06-29 19:42:07
父が大学1年生の時に亡くなり母が4人の子育てで
苦労しました
母の守は我が家で守っています
東京にいる長男は遠いので近くにいるもので供養しています。しかし父の50回忌。母の17回忌で法要を
辞めることにしました
私は毎日、悔いなく、、、、楽しくその日にできることを
考え過ごしています。葬式は家族葬に決めております。
葬祭場も家族、ジジ、ババ3人は積み立てで決めております。こそっと葬式を終わりたいと
家族で話をしております
準備万端・・・母の時に慌てましたから、、、
残ったものに負担がないように願っています!
返信する
家族葬 (九州より)
2016-06-29 20:30:23
今晩は。
個人的には家族葬も良いのではと思っています。
ただ家族で話し合ったことはありません。
私は知りませんでしたが、積み立ては家内がしていました。
私も充実した毎日を過ごすように心がけています。
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