春は新酒の季節。各地の酒造場で蔵開きが行われます。先日、佐賀県みやき町にある天吹酒造に行ってきました。この蔵元は元禄年間の創業です。
大きな民家のような建物が会場入り口です。以前は住まいだったのでしょう。
母屋の土間が角打ちの会場でした。有料で、十数種類のお酒の中から3品を飲み比べることが出来ます。25分間の交代制ですが、希望者が多くて 1時間待ちです。
私は普段は焼酎しか飲みませんが、日本酒は大好きです。
中庭です。地元産の調味料や下駄、陶器などの販売も行われていました。ここで酒蔵見学の時間を待ちます。この日は若い人が多く、なかなか賑やかです。夫婦や友達連ればかりで、私のような独りぼっちは見かけません。
仕込み蔵です。真新しい杉玉が吊り下げられています。新酒が出来たというお知らせです。
時間になり、杜氏の案内で中に入りました。薄暗い蔵の中に樽が並んでいます。
右手に並ぶお酒は高級酒です。この蔵元のこだわりとして、花酵母を使っているそうです。花から酵母がとれるとは知りませんでした。なでしこや蔓ばら、マリーゴールドなどの花酵母を使っているそうです。香りが違うといいます。
上の段には醪(もろみ)を入れた樽が並んでいます。杜氏が様子を見ています。
私たちも少しだけ樽を覗かせてもらいました。
酒造りに納豆はタブーで、仕込みの間は納豆を食べないそうです。納豆菌はよほど強いのですね。
醪はいま発酵の途中で、ぷつぷつと泡立っています。
私も以前は糖が入っていない日本酒を愛飲していました。いつの頃からかお酒が胃に重たく感じはじめて、水割りができる焼酎に変えました。日本酒は他の酒にはない旨味があります。どこかの蔵元でライトな日本酒ができないかなと思っています。
これは醪をかき混ぜる櫂です。
発酵を終えた醪は酒袋に入れしぼります。写真の機械は槽搾り(ふねしぼり)です。舟形の入れ物に入れて圧搾します。品評会に出すようなお酒は袋吊りでつくるそうです。醪をいれた袋を下げてお酒がしたたり落ちてくるのを待ちます。おいしいお酒になりますが、少量しかできません。
搾ったあとに残るのが酒粕です。ここから更に粕取り焼酎ができます。私は経験ありませんが、敗戦直後の混乱期に出回った密造酒のカストリ焼酎とは全くの別物です。
仕込み蔵の2階には昔使っていた樽などが置かれていました。薄暗いなかに、天井の太い木組みが印象的です。
見学を終えて外に出ました。煉瓦造りの古い煙突。
この蔵は昔の仕込み蔵です。いまは瓶詰や倉庫に使っているそうです。
今日から久留米市の城島町でも8つの蔵元が参加する酒蔵びらきがあります。メイン会場のほか、蔵元めぐりのシャトルバスも出ていて多くの人で賑わいます。
行ったことがあります
飲めないし、お酒に興味はないのですが
(獺祭)が手に入りにくいということで見学に
行きました
酒造開きの旅の案内がこちらからも出ています
私は全く飲めないのでパスしていますが
やれこら様の記事でよくわかります
普段は焼酎を飲んでいます。
私はものづくりや職人の技に関心があるので、
酒造りの工程には興味津々です。
今日は城島酒蔵開きがありますが、雨模様です。
やれこら様と書いてしまって??
ななんて。。ぼけている私
私はコメントはやれこら様と九州より様と
京都様とtappe様と詩か、書いていませんので・・
失礼なことをしました!
明日、北九州は市民マラソンが大々的に
あり車も人間様も制限があります
早めに帰って気が付きました(すみません)おっちょこちょいの私です!!
お気になさらずに。
ブログは「銀閣寺道の屋台伝説」から時折拝見させていただいています。
勤めていた時、佐賀小城の方がおられて、また職員のバス旅行でも朝倉、小石原焼の窯元など回りました。その時買い求めた急須を愛用しています。
なかなか行けないので懐かしい思いです。ブログで日本のいいところが残されているなぁ…。初めて知ることもあります。
一言お礼がいいたくてコメントいたしました。
ありがとうございます。
こちらこそ拙いブログを読んでいただき有難うございます。
「屋台伝説」は学生時代の懐かしい思い出です。
最初は週に一度程度、思うことなどを投稿しようと思っていました。
いざ始めてみると、花巡りなどの写真ブログになりました。
投稿が間遠になっていますが、これからもよろしくお願いいたします。