鹿島市の肥前浜宿は、浜川が有明海に流れ込む河口付近に広がる町並みです。長崎街道の脇街道である多良往還沿いにあり、江戸時代から酒や醤油の醸造業が盛んでした。
写真右手の肥前屋は峰松酒造場です。酒蔵見学が出来ますが、この日は仕込み中で見ることは出来ませんでした。
展示即売場です。
酒蔵通りには酒造場などの白壁造りの建物が並んでいます。それらの建物の多くは国登録有形文化財です。
通りをぶらぶらと歩いて行きます。近年は伝統的な建造物の修復が進み、使われなくなった建物の再利用もされているようです。
魚市場だった建物の屋根。壁は漆喰で塗られていて、昭和30年代まで有明海の魚が売り買いされていたそうです。「魚市場」の文字は鏝絵の技法で書かれています。
右手の建物はカフェバーです。
手前は光武酒造場です。
中島酒造場です。この町では一番古い酒造場ですが、いまは小売のみです。
通りの一番奥にある飯盛酒造。ここも、いまは小売だけです。肥前浜宿で現在も酒造りをしているのは3軒だそうです。
この建物は「継場」で、江戸時代のものです。「継場」は宿場から宿場へ人馬や荷物等を中継する拠点でした。いまは観光案内所になっています。隣りにある青い塗装の建物は昔は郵便局でした。公民館として使われています。
中の様子です。
手前の建物は山口醤油醸造所です。
ここは光武酒造別宅で、いまはカフェ&ギャラリーになっています。この写真は以前来た時に撮ったものです。
古ぼけたガラスケースにはコップや磁器の食器が並べられており、どれも3個100円で売られていました。
私は別の商店の軒先にあった、3個100円の甘夏を買いました。庭に生っていたものらしく、「古い木だから甘いよ」とのお婆さんの言葉通り美味しかったです。
手前の建物は呉竹酒造の主屋です。
肥前浜宿の町並みを歩いていると、お酒の匂いが漂ってきそうです。
この通りも素敵ですね。
電柱が無いのが良いですね。
何時もの事ながら行ってみたいです。6737
この通りだけ電柱がありません。
そういえば空が明るかったですね。
伝統的な町並みを残すために、
保存や再生、活用など、町の人たちの努力がうかがえます。