けいはんのはざまにて

心にうつりゆくあれこれについて忘れぬうちに書きとめよう

川久保から天王山まで 2021.1.21

2021-01-22 11:43:20 | 日記
 「明日はグッと気温が上がる」という天気予報。

 目覚めると素敵な日の出。今年初めての山歩きに出かけることに決めた。
 川久保バス停を9時半に出発。
 川久保尾根を歩く。イノシシの足跡。真冬でも山道を掘り繰り返している。
 先一昨年の台風による倒木で展望が効くようになった場所。朝靄の中に浮かび上がる駅前の高層マンション群。
 イワガラミの枯れた花(種子)がいくつか落ちていた。枯葉のように見えるのは装飾花。誰が木から落としたのだろう?
 この日は尾根道の途中から、別の尾根を降る道に入ってみた。途中から無茶苦茶な急傾斜になり後悔した。何とかこの場所に辿り着いた。
 川の水面が凍っていて、そこに映る青空がきれいだった。
 また誰かが新しいベンチを造ってくれていた。もうすぐ大沢別れの峠。

 山道を流れていた源流は凍結していた。
 鳥の遺体を発見。頭部だけ食べられている。断面はまだ新鮮。誰の仕業か。人が来たので一時的に隠れた?
 峠の大杉に到着。
 リスを発見。写真は間に合わず。たわんだ杉の倒木を渡って向こうの斜面に消えた。
 動物(哺乳類)の糞を発見。沢山食べた黒い実はほとんど消化されていない。
 葉が落ちて良く見える大きなホオノキを見て右の道を上ると
 大展望が広がった。京都の街の方向。正面は比叡山。
 たくさんのベンチが造られている。感謝。ここで昼食。コーヒーを沸かす。今日はコッヘルを忘れなかった。パンにマーガリンを塗り砂糖をはさんだだけのサンドイッチを食べた。お湯を沸かしてカップ麺を食べていた方とお話できた。
 これから下に見えるゴルフ場の左に沿って下っていく。
 ゴルフ場はコロナ禍の影響はないのだろうか。
 そこを過ぎるとまた展望の良い場所がある。送電線がまっすぐ比叡山方向(北東)に伸びている。
 自分がシダ街道と名付ける辺り。シダは冬でも緑のまま。だから松や竹と同じく縁起が良いとされ、正月のしめ飾りに利用されたのだろう。中でもウラジロの葉は左右対称に2枚伸びて格好良いので選ばれたのだろう。
 柳谷観音に到着。
 秋にはバラの花が浮かんでいた手水舎にハボタンが
 陽光を浴びて幻想的。
 水盤の底が水面の細かな揺らぎで微妙な色合いで揺れていた。

 独鈷水(おこうずい)をくんで容器にいれるアルマイトの漏斗(じょうご)が怪しく光っていた。
 コロナ禍で本堂の戸は閉まっていた。
 アスファルトの道を降ると「トントントントン」と、アカゲラよりゆっくりした木を叩く音。コゲラがいた。木の中ほどにいるが見分けられるだろうか。
 小さな竹林を通って浄土谷に抜ける。
 天王山のハイキングコースに入ると、道を昆虫が歩いていた。オオゴキブリだ。こんな真冬に、こんな所で出会えるなんて。
 屋久島で出会って以来だ。やはり関西にも棲んでいるんだ。うれしい。朽ち木を食べて生きる野生の美しき昆虫。
 コーヒータイム。
 天王山に到着。秀吉に敗れた明智光秀。落ち武者狩りに合って最期を迎えた。「麒麟が来る」のラストはどう描かれるのだろう。
 大山崎インターチェンジ。この辺りが山崎の合戦の現場だった。

 合戦の記念碑。
 大阪平野に向かって流れていく淀川。

 大山崎山荘が見えてきた。
 宝積寺に到着。
 秀吉が一夜で建てたという伝説がある三重塔(重文)。
 線路が見えてきた。

 広い踏切を渡る。JR山崎駅まであと少し。
 下りは足腰ガタガタの状態だった。何とか頑張った。
 このケーキセットを目当てにして。