けいはんのはざまにて

心にうつりゆくあれこれについて忘れぬうちに書きとめよう

2019年4月の辺野古訪問(3)『どこが「ガンズリ」か!』

2019-04-29 09:39:52 | 沖縄
 4月18日(木)晴れ

 昨夜は寝る頃(午後10時過ぎ)までキャンプシュワブの演習場の方向から射撃の発砲音が聞こえてきた。

 写真は、午前中海上行動で見た(台船に積まれた)巨大な赤土の山。どこが「ガンズリ」か? (※ガンズリ[岩ずり]:岩石質材料の盛土材料)

 昨年12月、内閣官房報道室は内閣記者会に「東京新聞の特定記者による事実誤認の質問」を「問題行動」として、記者会に自粛を求める「要望書」を手渡した。
 「東京新聞の特定記者」とは望月衣塑子記者のこと。記者は「辺野古埋め立てに(県が認めていない)赤土が使われているのではないか」等と菅官房長官に粘り強く質問した。
 彼女は県民や国民が政府に問い質したいことを、代わりに質問した。ジャーナリストとして当然の行為だ。
 法治国家では政府が憲法に則って政治を行っているかどうか、国民が監視する必要がある。それを担うのがジャーナリズムの役割だ。
 内閣官房は、国民が政府の行いを知る権利を「問題行動」であるかのように言い、その権利を奪おうとした。とんでもないことであり、許すことのできない弾圧だ。

 一目瞭然、いつ見ても埋め立て用の土砂は「赤土の山」だ。県が再三「調査させよ」と言っても防衛局は認めない。そして工事を強行する。
 事実を明らかにするため、全てのジャーナリストは思想信条は脇に置いて連帯し、徹底的に闘って欲しい。





 18日は抗議船1隻カヌー8艇で午前中行動した。晴天で波も穏やか。カヌーは抗議船に牽引してもらい、K4護岸に沿って進み、長島の間をすり抜け、大浦湾のK9護岸に向かう。
 途中のK4護岸の付け根付近から長く伸びるテトラの列が見えた。巨大なクレーンがテトラを吊り下げ、下にいる作業員の指示に合わせてゆっくりと設置していた。







 2月と違いフロートの隙間はほとんど閉じられ入りにくかったが、何とか越えられる所があった。空の台船が離岸し、土砂満載の台船が接岸するタイミングで一斉に突入した。
 しかし、台船の動きを止めるにはいたらなかった。





 海保に拘束されわざと長時間かけて沖合で解放される。抗議船に牽引してもらって、辺野古崎先端と長島の間を塞ぐK8護岸の造成工事の阻止行動を行った。
 K8護岸は予定の250mの半分以上まで伸びていた。やはり数とパワーに勝る海保GB に抑えられ、残念だが工事を止められなかった。
 K8護岸の辺りは干潮だとこんなに浅い。従って工事の進みも速い。紫色の珊瑚が見えたので、飛び込んで拘束した海上保安官にそこまでカヌーを押してもらって写真を撮った。
 保安官とは、回りの目がないので、結構会話が成立する。大事な事実やこちらの思いを海が好きなはずの若者に伝えるチャンス。









 午後はみんなで手分けして辺野古の街にヤラさんの政策ビラのポスティングを行った。街を歩いているともう真夏の暑さ。午前中の行動と合わせ、かなり疲れた。


2019年4月の辺野古訪問(2)『5477日』

2019-04-29 00:28:57 | 沖縄
 この連休は子どもが帰省中。従って孫の世話に追われる身となり、ブログを考え投稿する時間はなかなか取れない。

 4月17日(水)辺野古の宿「クッション」にチェックインの後、海上行動のテントに向かった。すると…

 ある家の前。下が僅かに開いたシャッターの中から子ヤギが首を出した。少し驚く。外に出たそうにこちらを見た。しかし、すぐに諦めたようで首を引っ込めてしまった。何?

 港に降りる階段の道からテントに向かう。途中には月桃(げっとう)が各所に自生し、また庭にも植えられる。その蕾がちょうど良い具合に膨らんでいた。月桃は花弁の内側が濃い黄色で何本も赤い筋が入っている。開花するとそのけばけばしさにやや引いてしまう。写真のようにこの頃は、白い蕾の先がピンクに染まり、清楚な感じがして美しい。

 カヌーチームはまだ戻っていなかった。今日は土砂運搬船の出航をストップさせるため、西海岸の安和桟橋で海上行動を行っている。いつもより帰りが遅くなっているようだった。
 待っている間に、浜のテントに行ってみた。







 2004年から始まった新基地工事ももう15年。はじめ海上基地の予定だったのが、2006年に地元の意向を無視して辺野古沿岸埋め立て案に変更され、2014年から本格的工事に着工。2年前から護岸建設が始まり、昨年12月から埋め立て工事が強行されている。2004年、浜のテントで座り込みが始まってからこの日で5477日。工事を止められていないのは悔しいが、不屈の闘いを貫き通す沖縄の凄さを感じる。







 カヌーメンバーは6時過ぎに戻ってきた。挨拶して片付けを手伝い、宿に戻った。

2019年4月の辺野古訪問(1)『辺野古到着』

2019-04-24 11:46:07 | 沖縄

 4月17日(水)。神戸空港11時15分発。地上も海面も雲に覆われていた。2時間近く経過。突然、雲の切れ間から石油タンク群が見えた。金武湾南方上空を通過中と分った。そこから飛行機は沖合に大回りし時間調整を行い、ようやく降下した。

 4月中旬だが、沖縄の空はすでに夏間近と思わせるような明るい色だった。滑走路に着陸した機体の窓からF15戦闘機やP3C対潜哨戒機の群れが通り過ぎていった。

 バス待ちの時間があったので、空港内の店で「ポータマ」という“お握り”を初めて食べた。海苔で巻いたご飯の間にポーク・スパムと卵焼きを挟むのが定番のようだ。色々な具材を加えたお握りがメニュに載っていた。エビフライを挟んだポータマを注文。一つで結構お腹が膨れた。

 カヌーの仲間から割安と聞き、14時30分発のヤンバル急行バスに乗車。かなり飛ばした。途中、伊芸パーキングでトイレ休憩があり有り難かった。

 ヤンバル急行は宜野座インターには停車しない。世冨慶で降車し、第二世冨慶バス停まで歩き77番に乗車。第二辺野古で下車。



  週末には衆院沖縄3区補選もある。辺野古の街に旗(幟)がはためいている。明日からは海上行動に参加の予定。可能な限り選挙の手伝いもしたい。