川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

天安門事件20周年

2009-06-04 09:27:53 | 中国
 6・4天安門事件から20年になります。今朝、こんなニュースを読みました。
  

 中国、民主運動リーダー入国拒否 天安門事件で手配ウアルカイシ氏 

                  (東京新聞 2009年6月3日 23時33分)

 【マカオ3日共同】1989年の天安門事件で民主化運動の主役の一人となり、中国公安省から「反革命宣伝扇動罪」で指名手配されて亡命生活を送っていた元学生運動リーダー、ウアルカイシ氏(41)が3日午後、出頭するため、亡命先の台北から空路で中国特別行政区マカオに到着した。入国管理当局が空港で同氏を連行、一室に閉じ込め、入国を拒否し送還すると通告した。

 同氏は、共同通信の電話取材に対し、送還を拒んでいると語った。

 ウアルカイシ氏は、指名手配リストで王丹氏(40)に次ぎ、2番目に挙げられ、フランスや米国でも亡命生活を送り国際的に名が知られる活動家。中国政府は、拘束に踏み切れば、国際社会から強い批判を浴び、国内でも抗議活動に火が付くことを恐れ、送還する方針を決めたとみられる。

 目撃者によると、ウアルカイシ氏が入国審査の際に旅券を提示すると、直ちに入管職員4、5人が現れ取り囲んだ。職員が何かを告げると、同氏は大きくうなずき、連行されたという。

 同氏はマカオ入りを前に台北で「出頭は罪を認めるのではない。公開裁判で中国共産党の事件の責任を追及する」と今回の行動の狙いを語っていた。また「20年間両親に会えず亡命生活を続けてきた。拘束の長期化を予想しているが、老いてゆく親に一目でも会いたい」と述べ、新疆ウイグル自治区ウルムチに住む両親に会いたいという思いも理由と説明した。

 同氏は2004年、知人の葬儀出席のため香港への訪問を認められ、記者会見で、 中国を「独裁軍事国家」と批判。同氏が香港を離れた後、中国当局者が「指名手配は永遠に有効。帰国すれば捕まえる」と香港紙記者に伝えたという。

   出典http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009060301000843.html

 
 今も中国本土で活動する弁護士の浦志強さんは共産党独裁政権には合法性がないと主張するとともに、ウアルカイシさんのような海外に亡命した当時の学生運動の指導者たちにも反省を求め、次のように述べています。

 「天安門事件の時期には、多くの学生指導者が自らを救世主と考えた。庶民らは、救ってやる必要があるというわけだ。事件から20年が経過し、そのような考え方は影をひそめた。多くの人にとって、民主と人権の獲得が現実味を帯びてきたと考えてよい。」

   出典 天安門事件:共産党には「懺悔の資格」もなし
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0603&f=politics_0603_004.shtml

 
 今日、東京では民主主義と人権の獲得を目指す在日中国人による集会があるようです。その呼びかけ文にこうあります。 

 「昨年12月に世間に知られました«零八憲章»の作者達の一人である劉曉波氏が、まだ拘束されたままである。」

 08憲章についてはこのブログで紹介したことがあります。

08憲章http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/7705c3f8751a381d92e1bce527490263
   


 言論をもって新しい中国のあり方を提起する人たちを監獄に閉じこめ続けているのが事実だとしたら中国政府は全世界の民主主義と人権を求める人々の敵です。世界人権宣言に明白に違反しており、国連の安保理事国としても失格です。
 
 日本政府はこの際はっきりと態度を表明すべきです。北朝鮮をはじめ、世界の各地で独裁政権の後ろ盾となっている中国政府は国内でも傲慢きわまりない独裁を続けているという他はありません。民主党政権になったらはっきりとものが言えるようになるのでしょうか。

  出典 六四天安門事件20周年の日本での行動計画
 http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/9da13126f72c6acee64e5db5e6ccd234