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ビジネス書で、また元気が出た

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イメージトレーニングに欠けているもの

2004年10月28日 | [仕事術] 勉強法

私はじっと座って行うイメージトレーニングなどよりも、
実際に体を動かしてトレーニングした方がずっと早く上達すると思う。
シュートを打つ練習をするならば、ビューティフルゴールのシーンを
何百回も繰り返し見るより、1000回、2000回とシュートが決まる
経験をして、その感覚を体に覚えさせる方がはるかに効果的である。
いくら成功のイメージを鍛えても、それが実際の身体感覚と結びつかなければ
意味がないのだ。

身体感覚を大切にして練習するとはどういうことか。
フリーキックの練習ならば、キックの精度を高めていくために、
自分の感覚を研ぎ澄まして一本一本蹴ることだ。
同じ位置から同じスピードで、同じコースを辿るようにし何度でも蹴る。
そしてボールがゴールネットを揺らすまでの過程を映像とともに記録する。

 (「齋藤式 潜在力開発メソッド」 著:齋藤 孝、マガジンハウスより引用)

■内容:
齋藤 孝さんは、前々から身体感覚の重要性を訴えています。
しかし、今回の説明は、自分にとって、一番しっくりくる説明でした。

「こういう失敗をしないように、ここを注意しなさい」とマニュアルに
書かれているのを読んだとしても、他人事なのであまり気にしません。
でも、実際にその失敗をしてみて、きつく怒られたり、
何時間も何日もかけて必死にリカバリーをせざるをえなくなったとすると、
2度とそのような失敗を起こさないようになるはずです。

イメージだけと、身体感覚を伴わせることとの違いって、
そのようなものなのかと理解しました。
ビジネス書を読んでいて、「なるほどね」とうなずいているだけでは、
どんなに役に立つノウハウであろうと、身につきません。
実際に使ってみて、体に覚えさせることが必要なのですね。

新しい分野の学習を始めるときに、気をつけたいこと

2004年10月27日 | [仕事術] 勉強法

私には以前、クラシックを聴き分ける耳がなかった。
そこであるとき、ある曲の一部分だけを限定して聴くようにしてみた。
たとえばひとりの指揮者による交響曲四十番の第一楽章を何度も聴き返す。
そして次に、同じ曲を他の指揮者やオーケストラによる演奏で聴き比べる。

ひとつの演奏に慣れているので、テンポの違いや、アレンジの違い、
音色の違いなどが次第に聴き分けられるようになってきたのだ。
こうして、私はまずモーツァルトの交響曲四十番の第一楽章に
関しては非常に詳しくなれた。

さらに、一部分に特化して詳しくなることにより、こんどは指揮者や演奏者に
よる違いも分かるようになってくる。
この反復法をしながら、私はクラシックを聴き分ける耳を得たのである。

 (「齋藤式 潜在力開発メソッド」 著:齋藤 孝、マガジンハウスより引用)

■内容:
ある分野に詳しくなるには、とりあえずその分野に関する多くの情報に
幅広く触れることが大事だと思っていました。

しかし、齋藤さんのこのエピソードは、そうではないと示唆しています。
むしろ逆に、最初はごく一部分に特化することを勧めているのです。

それは、なぜでしょうか。
一部分に特化してとことん詳しくなることで、自分の中にひとつの「基準」が
生まれるからです。
その基準をはっきりと持てるようになれば、その他のものを理解するときにも、
基準との差を意識することで、すばやく理解できるようになるのです。

このコツは次の2点です。
・基準に据えるモノは質のいいものを、慎重に選び抜くこと
・自分の中で完全に身について、基準として使えるようになるまで、
 反復すること
この2つに気をつけて、自分の中の基準作りをまず行いましょう。

ビジネス書を読む目的

2004年07月20日 | [仕事術] 勉強法
■どんな内容か?:
フォトリーディングという速読法があります。
目を速く動かすようなものではありません。
本全体をくまなく読むという普通の本の読み方ではなく、
本から得たいものを明確にして、それを探すためにページをめくるという方法です。

これも結果先取り型の読書法だといえると思います。

本から得たいものを明確にすると書きましたが、そんなに難しく考える必要はなく、
ビジネス書の場合は、読書する目的は大きく以下の3つに分類できると言います。

○本の概要を理解する
○仕事に、この本の知識を役立てる
○いまの自分が知るべき、もっとも重要なアイデアを得るために、この本を読む

このような目的を達成するために、「情報を引き出すための質問」を考えて、
その答えを探すためにページをめくるのです。

例えば、本の概要を理解する場合は、以下のような質問があります。
○ずばり著者はこの本で何が言いたいのか?
○なぜ著者はこの考えを持つに至ったのか?
○著者がその考えを持った背景は?
○著者の考えの根拠にはどんなものがあるか?
○著者の結論は?
○私にとっての重要な気づきは?
○その気づきを活かすためのはじめの一歩は?
このような7つの質問を、本から引き出すのです。

■出典:
「お金と英語の非常識な関係(下)」
著者:神田 昌典
出版社:フォレスト出版

英語学習の6つの常識を捨てる

2004年07月19日 | [仕事術] 勉強法
■どんな内容か?:
英語を勉強するには、積み上げ型ではなく、結果先取り型でという話が
ありましたが、結果先取り型だと、従来型では重視していたものを、
いくつも捨ててもよいということになります。

○日常会話を捨てる
○専門外のトピックを捨てる
○単語力を増やすことを捨てる
○文法的に正しく話すことを捨てる
○ペラペラしゃべることを捨てる
○きれいな発音を捨てる

前の3つは、獲得したい結果に直接関係ないものを勉強するのはやめよう、
ということです。
後ろの3つは、自分の思いが通じる上で必要最低限な会話力をつければいい
ということです。

それでは、これらを実現するためには、どのように勉強すればいいのでしょうか。

前者については、「専門分野のカセットテープを3本暗唱するまで聞き続ける」
という勉強法を勧めています(できれば対談や講演形式が望ましいと言います)。
そうすれば、専門用語が英語でどう表現されるのかということはもちろん、
どのように自分の意見を主張するのか、相手の意見にどう反応するのかということも
獲得できるからです。
3本という量は、神田さんが自らのビジネスノウハウを音声教材化した結果、
60分テープ3本の量に収まったということに起因します。
つまり、それくらいの量で、専門分野での第一人者となれるのです。

後者については、意見を伝えるためのいくつかの型と、相づちの単語を覚え、
大きい声で話すことでなんとかなるといいます。
意見を伝える型というのは、4種類程度あれば十分で、
「Would you tell me about ...」
「So the important thing is ...」
「Well, I think that ...」
「So, what we are saying is ...」
だと言います。
また、大きい声で話すべきなのはなぜでしょうか。
日本語そのものが大きな声で話す言葉でないのに加えて、
英語コンプレックスによって自信なくボソボソと喋ってしまう傾向があるからです。
英語が通じる/通じない以前に、「聞こえない」可能性がありますよということです。

■出典:
「お金と英語の非常識な関係(上)」
著者:神田 昌典
出版社:フォレスト出版

結果積み上げ式で学習する

2004年07月19日 | [仕事術] 勉強法
■どんな内容か?:
いつかは英語を使って仕事をできるようになりたい。
そういうことを思った人はたくさんいるとは思います。

そのために、どうやって勉強をするのでしょうか。多くの場合、
まずは英単語集を買って、NHKの英会話講座を始めて、英会話スクールに通って、
継続的に勉強をして、TOEICのスコアが上がったかをチェックする。
これを続けることで、「英語が使えるようになったかもしれない」と実感する。
そのうち、海外の情報が入ってくるようになり、海外で仕事をする経験を得て、
ビジネスチャンスが訪れるかもしれない、という流れだと思います。

その方式を、積み上げ式の勉強法と言います。
その手順とは反対の「結果先取り式の勉強法」に変えようと神田昌典氏は提唱します。

どういうことでしょうか?

まずは、海外の情報で、ビジネスチャンスになりそうな情報を見極める。
よいものに対しては、実際にアプローチをする。
そうなると、英語は使わざるを得ません。
ビジネスを進展させると同時に、英語も使えるようになります。

これが「結果先取り式の勉強法」です。
「英語を学ぶ」ではなく、「英語で学ぶ」という考え方です。

積み上げ型の場合は、いつまでたっても勉強から抜け出せないで、
最終的な目標である英語を使って仕事をすることにたどり着けない可能性があります。
逆に、結果先取り式であれば、完全に英語は身につかないかもしれないけれど、
英語を勉強する最終目的であった「英語を使って仕事をする」ことは達成できます。

それでは、結果先取り方式で英語を学ぶとするなら、どうすればいいのでしょうか?

まずは、どんな結果を得たいのか、自らの願望を明確にイメージすることが大切です。
神田さんは、以下の質問を投げかけています。

「寝ている間に奇跡が起こって、朝目覚めてみたら、ビジネスにおいて自分の
 英語が100%満足いくような状況であったとすれば、
 それはどのような状況ですか?(あなたは何をしますか?)」

この考え方は、ビジネス英語の習得でしか使えない考え方ではないと思います。
他のテーマでも、何かを上達させたいときに、まず考える問いかけとして、
メモしておきたいと思います。

■出典:
「お金と英語の非常識な関係(上)」
著者:神田 昌典
出版社:フォレスト出版

勉強の計画は一週間単位で立てる

2004年07月16日 | [仕事術] 勉強法
■どんな内容か?:
試験まで、まだしばらく時間がある場合、
その何ヶ月も先だけを見据えていては、「まだいいや」という気持ちになって、
勉強ははかどりません。

そこで、原則的に一週間程度の小目標を設定することを、
和田秀樹氏は勧めています。

○一週間単位だと、社会人にとっては、仕事のスパンと一緒なので、
 計画が立てやすい
○急な予定が入って時間がなくなったり、内容が予想外に難しく勉強がはかどらない
 場合もリカバリーしやすい。
○一日10個の単語を毎日覚えるよりも、一週間で70個の単語を
 覚える方がよい。7回読み返すことになり、記憶も定着しやすい。

このような理由から、一週間単位が適していると言います。

ここで、著者が特に強調しているのは土曜日の使い方です。
月曜日から金曜日までにできる勉強量を、一週間の予定量としておきます。
そして、土曜日は遅れがある場合の借金返済と復習に当てるのです。
つまり、予定通り勉強ができなかった分を土曜日に取り戻すとともに、
その一週間でした勉強は土曜日に復習して、保持を確実なものにするのです。

この週末に復習という発想は、福井一成氏が「大人のための科学的勉強法」の
中で語っていた復習のスパンとも一致しており、よさそうですね。

■出典:
「大人のための勉強法」
著者:和田 秀樹
出版社:PHP新書

参考書を自分専用に加工する

2004年07月15日 | [仕事術] 勉強法
■どんな内容か?:
試験勉強を本格的に始めて、とりあえず参考書、問題集を何冊か買いました。
でも、解説が不十分だったり、レイアウトが読みづらいものだったりと、
どれもあまり満足のいくものはありません。

だけど、著者は言います。
本は、多くの人に読まれることを前提に書かれているものだから、
自分個人にとっては未完成なのは当たり前なのです。
だから、自分に合う形に、とことん加工すればいいのです。

○知りたい項目にすぐたどり着けるように、目次や索引を自作する
○オリジナルのしおり(ひも)をつける
○重要な文章や、専門用語をマーカーで目立たせる
○ページごとに重要度をつける
○中心に使う本には、他の本の同じ箇所にすぐアクセスできるように、
 「参照 ○○の○ページ」という追記をする
○難しい文章を、自分の言葉に訳していく
○理解しにくい部分だけに目印をつける

このような加工をすることで、
○自分に理解しやすい形になる
○その参考書を使うことがどんどん楽しくなる
といった効果が生まれます。

このやり方は絶対に真似したいなと思いました。

■出典:
「黒川式 試験突破必勝法」
著者:黒川 康正
出版社:PHP研究所

90分内でメリハリをつけて学習する

2004年07月14日 | [仕事術] 勉強法
■どんな内容か?:
人間がひとつのことに集中できるのは、最大2時間だといいます。
だから、土日などで勉強時間の取れるときも、
90分一コマ単位で学習した方が効果が高いといいます。

ただ、この内容自体に新しさ、面白さはありません。
面白いと思ったのは、この後。

この90分の中で勉強した内容は、均一に記憶されるわけではない、
ということです。
つまり、90分の間にもメリハリが存在するということです。

最初の方に学んだことと、最後の方に学んだことについての記憶は
比較的長期にわたって持続するのです。
前者は「初頭効果」、後者は「親近性効果」という根拠もあるそうです。

したがって、この時間にこそ、
・試験の頻出事項
・忘れやすい事項
・苦手分野
などを意図的に持ってくるとよいのです。
ということは、80分ほどで切り上げて、最後の10分はその一コマの復習に使う。
そうすれば、全部をほどよく暗記できるのではないか。
そんなことも考えたりします。

■出典:
「大人のための科学的勉強法」
著者:福井 一成
出版社:日本実業出版社

最適な復習のタイミング

2004年07月13日 | [仕事術] 勉強法
■どんな内容か?:
暗記をする上で欠かせないのは、復習です。
復習をしないと、せっかく学んだことを忘れてしまいます。

さて、復習をする上で一番注意しないといけないことは何でしょうか。
著者は、復習のタイミングだといいます。

「エビングハウスの忘却曲線」に基づいて、
3つのタイミングで復習することを進めています。

○暗記した翌日
○一週間後
○一ヶ月後

この三度に分けることで、復習にかける時間を必要最小限に留められ、
しかも最大限の効果を得ることができるのです。

■出典:
「大人のための科学的勉強法」
著者:福井 一成
出版社:日本実業出版社

資格試験の一点突破法

2004年07月09日 | [仕事術] 勉強法
■どんな内容か?:
著者が、資格試験の勉強を始めるにあたって、必ずすることがあります。
それは、「まず一つの分野についてだけ受かる力をつけてしまう」ということです。

通常のテキストで基本的なことを学んでから、手に入るだけの
その分野の問題を解き続けるのです。
とはいっても、科目全体ではなく、その中の一分野だけですから、
3日もその分野だけ続ければ、十分マスターが可能です。

この学習方法には2つの意味があるといいます。
○自分は馬鹿ではないと気づける
→一つの分野とはいえ、出題のレベルを短期間でカバーすることで、
 「試験に落ちる」ことは「勉強しなかったから」であって、
 「自分が馬鹿だから」ではないということに、確信が持てます。

○どのレベルまで勉強すればいいのかがわかる
→一つの分野について、手に入るだけの問題を解いていきます。
 ですから、「どういうところが狙われやすいのか」「どの程度まで
 詳しい知識が求められるのか」がわかるようになります。
 (著者の経験では、基礎にあやふやな部分がなくなれば、ほとんど
 合格圏内の実力に達することはできるそうです。)

○合格の必要時間がわかる。
→1つの分野をマスターするのに、3日かかったとします。
 とすると、すべての分野をマスターするのには、どれだけの勉強が必要なのか
 という見積もりが立てられるようになります。
 あとは、その時間を試験日までのスケジュールに組み込めばいいわけです。

プロマネ試験のどこを一点突破してみようかなと、
さっそく参考書をめくってみたくなりました。

■出典:
「」
著者:山本 浩司
出版社:PHP

マーケティング本をなんとなく選ぶのはやめよう

2004年03月29日 | [仕事術] 勉強法
仕事の事情で、この1年間、マーケティング本を毎週1冊ずつ読んできました。
本当にさまざまな本が書店には並んでいます。
その中から、どういう観点で自分にあった本を選べばいいか。
以下の5つで絞ってみてはいかがでしょうか。

(1)目的
大きくは、2種類に分かれます。顧客創造(新規獲得)と顧客維持(継続)です。
ほとんどは前者ですが、最近はCRMの流行などもあり、後者の本も増えてきています。例えば、「ロイヤルティ戦略論」「カスタマーエクイティ」などが該当します。

(2)マーケティング戦略のどこについての本か
教科書的ですが、
○市場分析
○セグメンテーション~ポジショニング
○マーケティング・ミックス(Product=ブランドを含む=、Price、Promotion、Place)
○マーケティング・マネジメントシステム
といった具合にマーケティング戦略を立案するプロセスは分かれています。その中のどこをテーマにしている本なのかを確認しましょう。

(3)資源アプローチか、プロセスアプローチか
例えば、ブランドに関する本があったとします。「パワーブランドの本質」のように、どういうことを顧客に約束しているブランドがよいブランドなのかを説明しているもの(資源アプローチ)があります。一方、「ブランド・マインドセット」のように、よいブランドを構築するには、どういう順序で考えればいいのかという方法を説明するもの(プロセスアプローチ)もあります。前者は即効性を、後者は汎用性(自分の身につきやすい)をお求めの場合にどうぞ。

(4)事例中心か、理論中心か
どちらか一方に偏っているものは避けた方がいいです。事例だけの場合、自分の仕事(自社の商品)に当てはめられるかわかりません。一方、理論だけだと、「本当にその方法で売れているの?」と不安になります。

また、よく取り上げられる事例は、デルコンピュータ、サウスウエスト航空、スターバックス、国内では宅急便があります。さまざまな本でどう分析されているか。それを読み比べるのも面白いです。

(5)難易度
もちろん、自分の知識・経験レベルにあったものを選びましょう。

補足ですが、「MBAマーケティング」「マーケティング原理」といった教科書的なものを一冊準備しておけば、今イチ理解できなかったときに立ち戻れるので、便利です。

自分自身は、この1年間は、広く浅く本を選ぶようにしていました。次は特定のジャンルだけを集中的に読み込むか、事例本を読んでマーケティング的に解釈する読み方をしたいと思っています。

※自社のイントラ用に作成した原稿を、一部修正したものです。

大前研一氏が語る読書法

2004年03月14日 | [仕事術] 勉強法
本を読むにしても、レポートを読むにしても、
読了後に考えることが一番大切。
読むのに必要だった時間を5時間とすれば、
15時間くらいの時間をかけて、
何を学んだか、
自分の人生に取って重要なのはそのうちの何か、
自分がこれと同じテーマの本を書くとしたらどういう封な展開をするか、
自分で書き出す努力をした方がいい。

それがなければ、せっかくの読書も趣味に終わる。

「MBA100人が選んだベスト経営書」P18~19より抜粋)

妹尾流 読書術

2004年02月03日 | [仕事術] 勉強法
「情報の解読」を十分に行った上で、「情報の解釈」に移るのが特徴的です。

なお、「情報の解釈」ですが、
○すでにもっている知識の中でどこに位置づくのか
 (どれについて深堀しているのか、何について新しい説を展開しているのかなど)
○自分に取って、どのような意味を持っているのか
 (例えば、このblogのように、自分の行動にどう活かせそうかなど)
○主張を鵜呑みにせずに、いかに建設的な批判ができるか
これらを考えることです。

さて、本題の妹尾さんの読書法です。
○まず本を汚しながら読む(気になるところにチェックをつけながら読む)
○汚したところだけを読み直す
○書かれている内容を整理する(自分にわかりやすい形にまとめる)
○その本のコンセプトを抽出する
○コンセプトについて、他者に教える(そのレベルまで理解を深める)
○解釈を行う(批判するなど)

ぼく自身の読み方も、基本的に肯定的に受け入れる読み方ばかりで、
批判的に読むことは、ほとんどできていないですね。
(体系立っていないな、抜け漏れがないかなどは考えながら読んでいますが。)
そのことを痛感させられました。

Webサイトの読み方

2004年02月03日 | [仕事術] 勉強法
情報を得るツールとして、Webサイトは常識的なものになりました。
Webの読み方について、検索エンジンの使いこなし方とかではなく、
留意すべき点について、挙げられていました。

○ケアレスミス(よく似た別の商品などについての情報ではないか)
○一次情報や公式情報などの根拠を軽視する
 (商品についての知識などを、オフィシャルサイトに頼らずに、
 サーチエンジンで一番最初に出た個人サイトにある情報で「よし」とするなど)
○情報の鮮度を軽視する
 (Web上の情報<特に個人サイト>は、いつ時点の情報が掲載されているのかが
 はっきりしないことが多い)
○調査の対象範囲を手抜きする
 (あるリンク集に掲載されているものだけで調査を終える。他に情報がないかを
  考えようとしない)

この前も、サーバOSのシェア情報を調べる機会があったのですが、
確かに情報の鮮度によって、全く異なる回答になっていました。気をつけないと。

読む力

2004年02月03日 | [仕事術] 勉強法
あなたは自信を持って「読める」と言えるか?

日本語の文章なら、不自由なく読めます。
専門用語などが出てくる場合も、その知識があれば、まあ読めます。

いえいえ、もちろん、そのような回答を期待しているのではありません。
データや情報に接したときに、目を通すだけで終わらない。
主張されている内容を鵜呑みにするだけで終わらない。
それだけの実力を、身につけていますか? そのような厳しい問いかけなのです。

「読む力」とは、いったいどのような力なのでしょうか。
○著者が扱っているテーマ・構成を解読する力。
○著者の編集的意図を解読する力。
○読んで得た情報を、解釈する力。(自分なりの位置づけ、意味づけを行う力)
この3点について習熟しているときに、読む力があると言えるのです。


先ほどの「読む力」のうち、解読する力として2種類がありました。
なぜこれが分かれているのでしょうか。

新聞などが非常にわかりやすいのですが、
例えば憲法改正やイラクへの自衛隊派遣など、同じテーマを扱っていて、
同じ地域/場所で取材をしているにも関わらず、
新聞社によって記事の内容が全く異なります。
それは、異なる意図をもって記事が編集されているのです。

つまり、読む際には、「何について語られているか」と
「著者がそれをどのように扱っているのか」を分けて考える必要があるのです。

それでは、後者の編集的意図を見抜くには、どのような読み方がいいのでしょうか。
先ほどの新聞であれば、
○どのようなネタについて扱っているのか
○どの欄で取り上げているのか
○どのくらいの分量で取り上げているのか
○どのような取り上げ方をしているのか(賛成/反対など)
○どのような表現で語られているのか
この5つを考えることで、編集的意図が読み取れるようになります。
複数の新聞を比較して読んだり、立場や時間(経緯)を変えて読むことで、
その理解はさらに深まります。

また、これは新聞記事だけではありません。例えば、アンケート結果や
統計情報などの客観性が一見高そうなものについても、
同じような態度で臨むことが大切です。
例えば、首相の支持率や、市場の成長率といったテーマも、
誰に対していつ聞いたのかによって、全然結果が変わってきますよね。

○何について取り上げているのか
○どのような方法でそのデータを集めたのか
○どのような仕方でどのような質問を行ったものなのか
○いつどこで、誰に対して行ったのか
○見せ方について、どのような編集をしているのか
そのような問いかけをしながら、読んでいきましょう。