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ナレッジマネジメントを促す3つの工夫

2004年07月18日 | [ノウハウ] その他経営手法
■どんな内容か?:
ナレッジマネジメントには、ITは必要不可欠です。
でも、ITによって、ドキュメントを電子化すればよいだけではありません。

人間だからこそできる工夫が必要になるのです。
その工夫とはどのようなものでしょうか。3つほどに分類されます。

○部門を超えた知恵のぶつかり合いが起きる「場」があること
→日産の再生において大きな役割を果たした「クロスファンクショナルチーム」が
 ありますが、それと同様に、知恵を部門内のみで流通させるのではなく、
 部門を超えた交流を促進させることで、新しい知の組み合わせが起こります。

○知のマップを作ること
→「誰がどんな分野の知恵を持っているか」が整理されるだけでも、
 「場」への参加がより促進され、知の交流がより活発になるはずです。
 何があるのかわからない状態よりも、どんな知恵があるのかがわかった方が、
 目的意識を持って、その「場」を利用できるからです。
 そこで、社内に現在どのような知恵があるのかという目録と、
 それぞれの専門知識、知恵を誰が持っているのかをマップとして示すのです。

○編集者の配置
→利用者が必要な知恵をすぐに探し出せるように、そして、利用を促進するために
 編集者の存在が必要になるのです。

このような工夫によって、ナレッジマネジメントが機能しはじめます。

■出典:
「経営の構想力」
著者:西浦 裕二
出版社:東洋経済新報社

主要な分析手法

2004年02月03日 | [ノウハウ] その他経営手法
決算書から、何を読み取るか。
主なものとしては、
○安全性(つぶれる恐れはないか)
○収益性(稼ぐ能力はあるか)
○成長性(伸びているか)
という3つの観点です。

これらはどのようにすれば、判断できるでしょうか。
判断するための主な指標を紹介しています。
○安全性
 ・自己資本比率: 資本÷(負債+資本)
  →資金源から獲得したお金のうち、返さなくていいお金はどの程度あるのか
 ・流動比率: 流動資産÷流動負債
  →直近で返さないといけないお金以上に、すぐに現金化できる資産を
   持っているか
 ・売上債権回転期間: 売上債権÷月間売上高
  →売り上げた金額が平均何ヶ月後に現金化されるか
 ・棚卸資産回転期間: 棚卸資産÷月間売上高
  →何ヶ月分の在庫を抱えているのか。将来売れ残る可能性はないか。
 ・固定比率: 固定資産÷資本
  →設備投資が資本の金額内で行われているか。無理な金額をかけていないか。

○収益性
 ・総資本利益率(ROA): 利益÷資産
  →いま持っている財産からどれだけの利益を生み出すパワーがあるか
 ・売上高利益率: 利益÷売上高
  →売上高の中から、どれだけ利益を出すことができているか
 ・総資本回転率
  →今持っている財産から、どれだけ売上を生み出すことができたか

○成長性
 ・売上高増加率: (今年の売上高ー昨年の売上高)÷昨年の売上高
 ・利益増加率: (今年の利益ー昨年の利益)÷昨年の利益

この10つが基本的な指標です。
もちろん、これらの指標の意味を知っているだけではなくて、
過去数年間の推移や、業界他社との比較をして初めて意味がわかります。