街の記憶&買っちゃった  by keisho

住んできた街などの記憶
本、マンガ、CD、DVDなどの購入記録

「ある道化師の一日<私家版>」

2013-02-23 | 買っちゃった本&マンガ


小学校の頃に少年キングで「柔道一直線(1967~)」は読んでいたし、COMでも幾つかの作品を読んでいたが、高校に入ってすぐに買った「若者たち(1973)」が初めての永島慎二の漫画単行本だった。
それ以来(中断はあるものの)夢中になって永島慎二を集めてきた。

2005年に亡くなられた後も何冊か復刻版などが出版されてきたが、遺稿集としてまとめられた「ある道化師の一日」は特別だ。
2007年8月に出版された<普及版>はもちろん持っているが、運よく2007年2月に発刊された<私家版>を手に入れることができた。

500部限定の非売品で、箱入り・ハードカバー、背布張り・金文字という立派な代物だ。
中身はというと<普及版>の方に説明があるように、実は<普及版>の方が夏目房之介氏の解説などが追加されておりページ数が多い。
これは、夏目房之介氏が送られてきた<私家版>のあまりの出来の良さに一般向けに出版してはどうかとはたらきかけた、という経緯からみても当然だろう。
カラーページの枚数も同じなので、逆に<普及版>の充実具合が確認できた。

大きく違うのは表紙に使われている版画が、<普及版>では「ピエロ」であるのに対して<私家版>では「顔のないピエロ」だということだ。
以前、「ピエロ」の30/100を持っているのでとても嬉しいと書いたが、実は「顔のないピエロ」も50/60を持っているのでさらに嬉しい(↓)。

お世話になった方々に配られたという非売品の<私家版>は入手困難だろうとも思っていたが、なんと久々に見た「まんだらけ」のHPで“普通に”通信販売されていた。
かなり前に一度だけヤフオクに出された痕跡を見つけたことがあるが、これには驚いた。
「えっ?」と思いつつも「エイヤッ!」と注文してしまったのだ。

本としての装丁が違うだけで中身は変わらない本が必要か?と言われるかもしれないが、ちょっと自慢したい「永島慎二コレクション」の最後を飾るかもしれないからと自分に言い聞かせている。