この宮谷一彦のイラストは、はっぴいえんどの2枚目のLP「風街ろまん(1971.11)」のジャケットの見開きに使われたものの一部だ。
オールド・ファンにはお馴染みのイラストで、昨年末に発売された「はっぴいえんどマスターピース」のボックスの装丁にも使われている。
いまだにコアなファンが多いはっぴいえんどとはいえ、この手のボックスは「はっぴいえんどBOX(2004)」が最後だと思っていたので少々驚いた。
今度の「はっぴいえんどマスターピース」のウリは、「はっぴいえんど(1970.8)」「風街ろまん」の2枚のLPレコードの完全復刻盤と、ハイレゾ音源(96kHz/24bit)のダウンロードカードだろう。
ハイレゾ音源がPCからダウンロードできるというのは非常に今風であるが、紙ジャケCDとともにLPの完全復刻盤(AAAカッティング)がセットというのは嬉しい。
もちろん当時買って聞いていたLPレコードは今でも持っている。
しかし、何しろ40年以上も前のモノだし、特に「風街ろまん」は「'71全日本フォーク・ジャンボリー・ライブ第一集」とともに頻繁に友人たちに貸し出したレコードだったので今更レコードで聞き直そうとは思わなかったのだ。
で、完全復刻盤のLPはというと、一言でいうと見事だ。
当時より再生環境(レコード・プレイヤー、アンプ、スピーカー)が良いせいもあるのだろうが、明らかに音の広がりがあるしエッジがきいている。
あまりにもクリアな音なのでLPレコードを聞いている気がしない、という感想だ。
評価の高いハイレゾ音源も、PCのオーディオを「96kHz/24bit」にセットしてイヤホンで聞くしかできないが、確かに個々の細かい音が聞き取れるので面白い。
実は昨年「Bellwood LP Collection」というモノが発売されている。
名前のとおりLPレコードの復刻版のシリーズだ。
また、4月に発売予定のサザンオールスターズの新譜「葡萄」にも2枚組のLPレコード・バージョンがあるらしい。
良くわからないが、もしかするとLPレコードは今ブームなのか?
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