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甘いものと政治の話

『絆』の大安売り

2021-10-11 06:49:53 | 政治

岸田総理が誕生しましたね。

まあ、誰がなっても同じなので、どーでもいいんだけど、その岸田さん8日に国会を開き、所信表明演説をしました。しかし、あれですね。ここ数年の自民党政権は『絆』という言葉が好きですね。

「我々は家族や仲間との絆の大切さに改めて気づきました。危機に直面した今こそ絆の力を発揮するときです。日本の絆の力を呼び起こす、それが私の使命です」(岸田総理8日所信表明演説より)

…あのさー絆って、上から押し付けられるものじゃないと思うんだよね。誰かが誰かを思うことを強制したら、それは「絆」ではない。

菅前総理は「まずは自助、それがダメなら共助、最後に公助」と言ったけど、言ってることはコレと何も変わらないよね。家族の「絆」に頼るのが自助、仲間や地域の「絆」に頼るのが共助。

政治がやるべき仕事は、誰もが安心して暮らせる社会をつくること(公助)。

それをしないで、「絆」という都合のいい言葉を使い、「自分たちで何とかしてください」というのは政治の仕事ではない。

だいぶ前になるけど、ある野党系の長老政治家がこんなことを言っていたのを思いだした。

「昔の自民党は、悪いこともしたけど、それでも将来の夢や理想を語った。だから日本は経済成長を果たしてきた。しかし、今は夢も理想も語らない」

岸田内閣の面々を見ると、過去にカネの問題で追及を受けた人ばかり。日本の将来より、自分の私利私欲を考える人ばかりだ。

自民党では何も変わらない。

そんなことを改めて感じた。