higher ground

甘いものと政治の話

気になったので…

2021-05-22 20:24:18 | 日記

先々週くらいになるのかな…相方に「ドラゴン桜2」で、あなたが言ってるようなことを言ってたよ。と言ってたので、気になって調べてみた。

ちなみに「ドラゴン桜」とは…TBS系金曜ドラマ枠で、2005年に放送され漫画作品「ドラゴン桜」が原作。元暴走族の貧乏弁護士が平均偏差値36の高校生を東京大学に現役合格させるまでを描いた作品。現在は第1シーズンから15年後を描いた続編が放送されている。阿部寛さん主演。

まー言ってたのは…たぶん、このことだろーと…。

阿部寛さん演じる桜木健二が生徒たちにぶちかけた言葉

『お前らがなんでバカなのか教えてやろうか。それはなぁ、お前らが物を知らねえってことだ。教科書に載ってる知識のことじゃない。世の中の実態と仕組みを知らねえってことがバカなんだよ。お前ら今世界がどういう状況かわかるか。未曾有の危機だ。疫病、天災、それによる経済の麻痺、想像もしなかったことが次々と起きてる。もしかしたら戦争だって起きるかもなぁ。かつての常識はもう通用しない。もう何が起きたって不思議じゃねぇんだ。そうなった時、お前らが住んでるこの国は、何が一番必要になってくるかわかるか。

金だ。税金だ。

国はなぁ、お前らにはバカなままでいて欲しいんだ。それが本音なんだ。何にも疑問も持たず、何にも知らないまま調べない。ただひたすら政府に従い働き続け、金を払い続ける国民であって欲しい。それを別の言葉に言い換えると何だ。馬車馬だ。国はお前らにはただひたすら黙々と馬車を引く馬車馬であって欲しいんだ。その方が都合がいいからな世の中は平等だ、国民は自由だ、差別なんか一つもねぇ、そう刷り込まれてきた。だが実際はそうじゃない。どんなに努力しても、どんなに力を振り絞っても、本質を見抜く力がなければ、権力者と同じ土俵にすら立てねぇんだよ。

(生徒:だからなんだよ。国のせいだろ。俺たち関係ねぇし)

だからお前らはバカだってんだよ。誰かのせい国のせい時代のせい。他人を叩き批判して、文句を言って何が変わる。

ルールを作ってる奴らはなぁ、この状況がおいしいからこういう仕組みにしてんだ。自分は関係ねぇからなんて言ってたら、一生騙されて高い金払わされ続けるぞ。なぜ社会はこうなってるのか、誰がどんな意図でこの仕組みを作ったのか、本質を見抜き、自分なりの答えを出す力を付けろ。

その時初めて、馬車馬が人間になれる。

そのためには勉強するしかねぇんだ。勉強ってのはなぁ、この国で許された唯一の平等なんだ。今お前らは運がいい。今お前らにはこの俺がいる。どんなにバカで間抜けな奴でも、やる気さえあれば東大に合格させてやる。いいか搾取されるだけの人間になりたくなければ、不満ばかり言う人生を送りたくなければ、お前ら勉強しろ!バカとブスこそ東大に行け!』

…まあ、ボクは低学歴なので「東大にいけ!」とは言いませんがw いまの日本社会の仕組みを知らないと、ただ高い税金をとられるだけだよ。知らなければ勉強しないと。それが大人の責任。とは言ったかな。

あーそうそう、これをみていて前にも同じようなことを言っていたドラマがあったなーと思って調べてみたら、あった!「女王の教室」。

女王の教室とは…主演の天海祐希さんが演じる冷酷で非情な女教師・阿久津真矢と志田未来さん演じる主人公・神田和美たちの「戦い」を描いた作品。

その中で、天海裕希さん演じる阿久津真矢が生徒たちに言った言葉。

『日本という国は、そういう特権階級の人たちが楽しく幸せに暮らせるように、あなたたち凡人が安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立っているんです。そういう特権階級の人たちが、あなたたちに何を望んでるか知ってる?

今のままずーっと愚かでいてくれればいいの。

世の中の仕組みや不公平なんかに気づかず、テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、会社に入ったら上司の言うことをおとなしく聞いて、戦争が始まったら、真っ先に危険なところへ行って戦ってくればいいの』

このドラマの放送はもう16年前になるけど、奇しくも、格差が広が続ける現代社会をより鮮明に写しだしているように思える。

オリンピックなんてその象徴のようなもの。ごく一部の人間が富を得、多くの人はボランティアで動かされる。まさにそれだ。スポーツを利用しているだけに…さらにたちが悪い。

女王の教室のなかで、阿久津真矢がよく生徒たちに言っていた言葉。「いい加減、目覚めなさい!」

いい加減、目を覚まさないと、この国って…ほんと終わるわー