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甘いものと政治の話

仕事とコロナ

2021-01-07 17:23:14 | 日記

今日は自分の仕事について書きたいと思う。

ボクの仕事は病院清掃。病院清掃には毎日行う日常清掃と、ポリッシャーという機械を使った床洗浄・ワックス掛けを行う定期清掃がある。ボクが責任者として担当している現場では、平日は日常清掃、日曜日に定期清掃を行っている。

部下は9人。まあ、部下といっても大半は年上。病院清掃というと年配の人がやる仕事というイメージがあるけど、昨今の病院経営は厳しい。清掃にかける経費は相当絞り込んできている。経費にあった仕事と病院の要求に応える仕事をしなければならない。要するにひとりひとりが行う仕事量はでかい!(大きな病院ほど)結構、ハードな仕事なんだよね。ちなみにボクがこの仕事に就いたのは5年前。当初あった体重から10キロ落ちたw。

そもそもこの仕事を選んだのは、一時期、心を病んで病院通いをしていたときに、たまたま今働いている会社がその病院の清掃に入っていて、なんとなく「もくもくとできそうだし、こういう仕事もいいかな」と思ったのがキッカケ。

ところが…はじめてみると実際には全然「もくもく」とはできない仕事。当たり前ながら、患者さん、看護師さん、職員さんが絶えず動いている中で作業をするわけで、気をものすごく遣う。さらに今のボクの立場からすると病院の各部署との関係性を保つのにも非常に気を遣う。現場での責任をすべて負うので、神経をすり減らす日々。

もともと、気を遣いたくない、責任を持ちたくない性格のボクからすると…日々、修行の身であるw。

でもボクはこの仕事が好きなようだw。嫌なこともたくさんあるが、それ以上にやりがいもある。たかが清掃。されど清掃だ。

さて、今、病院はコロナ渦の中にいる。ボクの担当している病院は、現在はコロナ「疑い」のみを受け入れ、検査の結果が「陽性」であれば転院となる。前回の緊急事態宣言のときには、1フロアを完全に封鎖しコロナ病棟としていたが、現在は各病棟の陰圧となる病室(感染専門の病室)のみでの受け入れとなっている。

病院全体としては、発熱外来が設置され、病院内も立ち入り禁止となっているゾーンや時間帯(疑いの患者さんが検査に向かう時間帯)によって通れなくなるゾーンなどがすみ分けされている。

テレビでしゃべる一部のコメンテーターなどからは「なぜコロナを受け入れない病院があるんだ」と悪評するものもいるが、実際に受け入れるとなれば、病院内の構造も変えなければならないし、一般の患者さんや入院患者さんにも制限が加わる。対応する看護師は絶えずフル装備。

前回の緊急事態宣言時、ボクの担当する病院では、コロナ受け入れで月10億円の赤字がでているとも聞いた。

お金もかかれば精神的負担も増える。コロナを受け入れるということは病院にとっては大きな負担だ。

また受け入れを行っていない病院でも、コロナによって受け入れられなくなった一般の患者さんが流れてくる。受け入れても受け入れなくても病院はたいへんだ。「絆」などという安っぽい言葉ではもはや乗り越えられないところにきている。ブルーインパルスなどみている場合ではないのだ。

今日、菅さん(総理)の会見を見たが、まったく頭にはいってこない話だった。しゃべり方が下手なのか?中身がないのか?

政治家って?総理大臣って?なんなんだろーか?

君たちはなんのためにいるんだい?