毎年この時季になると裏庭でノラ猫が出産する。
今年も4匹ばかり産まれたようだ。
まだ目が開いてないところを見ると
産まれて1週間も経ってないと思われる。
母ネコの姿がないけど子猫ほったらかしてどこ行った?
何やら天井裏でガサゴソ音がしていると長女が言う。
また屋根のすき間からネコが入り込んだろうと思って見上げていると
ベニヤをひっかくような音と鳴き声がカベの中を上から下へと移動していった。
「すき間から落っこちやがった!」
廊下の裏側は浴室なので、カベの厚さは10cmもないはず。
落ちたのは産まれたばかりの子猫に違いない。
とりあえずカベを壊さない限り外に出すのは無理だ。
このままにしとく訳にもいかないので、だいたいの見当をつけて穴を開けることに。
運良くカベがうすい合板だったので、カッターで簡単に開口できた。
さて見つかるか!?
いない!ここじゃなかったのか~。開け損だよトホホ…。
よく見るとカベの中は柱でいくつかに仕切られている。
正確な場所を特定するために、子猫が鳴くのをしばらく待つ事に。
警戒しているのか衰弱しているのか、なかなか声を出さなかったが
20分ぐらい待ったところでやっと鳴き始めた。
よーし今度出してやるぞ!
いたっ!!すみで縮こまっている。
裏庭にいたのとは別の子猫のようだ。
無事に救出~。思ったより元気なのでホッとした。ヤレヤレ…。
目はやっぱり開いてなくて目やにだらけ。
ぬるま湯に浸したティッシュで丁寧に拭いてやると
少しだけ見えるようになったみたい。
なんだかんだでもう夜の9時を過ぎているので、
子猫はとりあえずダンボールにタオルを入れて一晩預かることに。
とりえず開けた穴を塞ぎますか。