8月17日。スタートから8日目。
朝の4時半頃起きると生憎の雨だった。
気温も10度ほどしかない。
走り出せるかも不安だったが、ワセリンを体中に塗りつけてゴシゴシと擦り体を温める方法を思い出してそれを実践した。
ウェアを着込み、体の前にはタオルを入れた。
今日は根室までの225kmを走る。
雨の中を走り出すと、ワセリンとタオルのおかげで思ったより寒さは感じなかったので、これは行ける!と思えた。
天に続く道
海沿いに出ると荒れた波が断崖に叩きつけるのが見えた。
風が強く、下を向いて雨と風を凌ぎながら先へ進んだ。
7時42分。1889km地点。PC7のセブンイレブン斜里ウトロ店に到着した。
ここでは雨が止んでいたような気がする。
食事をした後、知床峠へと走り出した。
このブルベでは最後の厳しい峠になる。
登り口にある知床自然センターに着くと、ちょうど吉田さんから電話を貰った。
もう8時を回っており、車の往来が結構有ることを告げると安心してくれたようだ。
膝の痛みは続いているものの、登りの間は雨が上っており助かった。
しかし、峠の近くになると再び天気が怪しくなり、峠に到着すると暴風雨の中だった。
ここまでで一番強い風が吹付けた。
そしてメチャメチャ寒い。
それもそのはず。気温はなんと6度しかない。
気温6℃
知床峠
こんなところには居られない。
上記の写真を撮ってから急いで下りへと進んだ。
雨に濡れた体で下りは寒いこと寒いこと。
風も強くて自転車が煽られ、体はガタガタになってまともにまっすぐ進めない。
危ないので山側のクリートを外してゆっくり下った。
下りきって羅臼の街まで来ると、晴れ間が戻り、気温も16~17度を越えていたと思う。
予定通り、道の駅「知床・らうす」で休憩することにした。
ここで昼食的なもの(うに丼とか)を食べたかったがそれほど余裕はない。
結局は軽食だけで済ませた。
体温がなかなか上がらず、思ったより長居してしまった。
ここではキャンパーの男性に会い、「2400kmなんてすごいですね。ブルベやってる人は尊敬してしまう。」
「できれば前を引いてあげたいけど、ルール違反なんですよね?」なんて言われたりした。
なんかありがたい。
道の駅を出た後にロキソニンを買いたくてドラッグストアに寄ったが、取り扱っていないとのことだった。
この後は中標津へと向かう。
途中でさすがに暑くなってレインウェアを脱いだが、場所が悪く熊が出るのではないかとヒヤヒヤした。
中標津までは気温も上って順調に行けたと記憶している。
途中でバイクツーリングの集団とすれ違い。めちゃくちゃ応援された。本当に有り難かった。
中標津に向かう途中
少し雲が出てきた
7番目のフォトチェックポイントである開陽台へ到着した。
最後の急坂の途中で突風に煽られたので、思わず自転車を降りて押し歩きをした。
開陽台に着いたが、残念ながら誰も走者が居なかった。
フォトチェックポイントにて
景色が良かった。
この後、中標津市街へ入ると時間は16時を回っており、既に肌寒く感じたのを覚えている。
ロキソニンを購入しに薬局に寄った際、いつもこんなに寒いのかと聞くと
「これくらい寒いことは良くあるが、今年は暑いのと寒いのが極端だ。」と言っていた。
タイミングがことごとく悪いようだ。
時間は17時。早めの夕飯をラーメン屋(ラーメンさんぱち中標津店)で取ることができた。
味噌かな
夕方だが虹が見えた
この後は厚床を経由して根室まで行く。
途中で別海という街でお祭りが始まるところに出くわした。
別海という街が有ることを知らなかったので急にオアシスに出くわした気分になった。
陸の孤島と言っても過言でないと思う。
まつりだまつりだ
厚床まであと10kmくらいのところだったと思う。
道路の左側の茂みで急に、ガサッ と音がしたと思ったら鹿が道に出てきて直ぐに茂みに戻っていた。
思わず「だめだよ!」と声をかけた。
いや、本当に驚く。
ついに厚床まで来た。1週間くらい前に最低気温3.6℃を記録した場所だ。
ここで最後の休憩を取った。
一呼吸入れてからついに根室へ。
この頃になって、やっとエアロバーのしっくりくるポジションが出せた。
慣れてくると肘の間は狭くても大丈夫だ。
当初より、かなり狭くして走れるようになっていた。
根室半島の根本に有る温根沼橋は警戒していた通り吹きさらしで強い横風を受けて辛い思いをしたが、
網走で痛い目に会っていたので我慢してやり過ごすことができた。
22時。やっとの思いで根室に到着。
2073.9km地点。PC8のセブンイレブン根室敷島町店に到着した。
16時間半掛かってなんとか225kmを走りきった。
この後は宿の人に断ってラーメン屋に行った。今日2回目のラーメンさんぱち(根室店)。
店の入口では、このブルベで知り合いとなった二人目のOさんに会い、店の中では天塩でも話したOさんにも会った。
二人目のOさんの方は、もう納沙布岬を通ったのでこれから浜中(霧多布)まで行くというので驚愕した。
時間は22時半頃で、浜中は70km先だが、そこまでの両手で数えられるくらいの農家しかない。
宿を予約しているとのことだが、ゆっくり走ってもまだ日が昇っていない時間に着いてしまう。
未明に着いてもどこも開いてないはずなのだが…。
彼がこの後どうしたのかは知らない。
ラーメン美味いなあ
食後は宿に戻ってから風呂を浴び、0時過ぎに寝ることができた。
今日も何とか走りきった。残り330kmというところまできた。
明日は比較的天気が良い。
何とかなるんじゃないかと思えてきた。
朝の4時半頃起きると生憎の雨だった。
気温も10度ほどしかない。
走り出せるかも不安だったが、ワセリンを体中に塗りつけてゴシゴシと擦り体を温める方法を思い出してそれを実践した。
ウェアを着込み、体の前にはタオルを入れた。
今日は根室までの225kmを走る。
雨の中を走り出すと、ワセリンとタオルのおかげで思ったより寒さは感じなかったので、これは行ける!と思えた。
天に続く道
海沿いに出ると荒れた波が断崖に叩きつけるのが見えた。
風が強く、下を向いて雨と風を凌ぎながら先へ進んだ。
7時42分。1889km地点。PC7のセブンイレブン斜里ウトロ店に到着した。
ここでは雨が止んでいたような気がする。
食事をした後、知床峠へと走り出した。
このブルベでは最後の厳しい峠になる。
登り口にある知床自然センターに着くと、ちょうど吉田さんから電話を貰った。
もう8時を回っており、車の往来が結構有ることを告げると安心してくれたようだ。
膝の痛みは続いているものの、登りの間は雨が上っており助かった。
しかし、峠の近くになると再び天気が怪しくなり、峠に到着すると暴風雨の中だった。
ここまでで一番強い風が吹付けた。
そしてメチャメチャ寒い。
それもそのはず。気温はなんと6度しかない。
気温6℃
知床峠
こんなところには居られない。
上記の写真を撮ってから急いで下りへと進んだ。
雨に濡れた体で下りは寒いこと寒いこと。
風も強くて自転車が煽られ、体はガタガタになってまともにまっすぐ進めない。
危ないので山側のクリートを外してゆっくり下った。
下りきって羅臼の街まで来ると、晴れ間が戻り、気温も16~17度を越えていたと思う。
予定通り、道の駅「知床・らうす」で休憩することにした。
ここで昼食的なもの(うに丼とか)を食べたかったがそれほど余裕はない。
結局は軽食だけで済ませた。
体温がなかなか上がらず、思ったより長居してしまった。
ここではキャンパーの男性に会い、「2400kmなんてすごいですね。ブルベやってる人は尊敬してしまう。」
「できれば前を引いてあげたいけど、ルール違反なんですよね?」なんて言われたりした。
なんかありがたい。
道の駅を出た後にロキソニンを買いたくてドラッグストアに寄ったが、取り扱っていないとのことだった。
この後は中標津へと向かう。
途中でさすがに暑くなってレインウェアを脱いだが、場所が悪く熊が出るのではないかとヒヤヒヤした。
中標津までは気温も上って順調に行けたと記憶している。
途中でバイクツーリングの集団とすれ違い。めちゃくちゃ応援された。本当に有り難かった。
中標津に向かう途中
少し雲が出てきた
7番目のフォトチェックポイントである開陽台へ到着した。
最後の急坂の途中で突風に煽られたので、思わず自転車を降りて押し歩きをした。
開陽台に着いたが、残念ながら誰も走者が居なかった。
フォトチェックポイントにて
景色が良かった。
この後、中標津市街へ入ると時間は16時を回っており、既に肌寒く感じたのを覚えている。
ロキソニンを購入しに薬局に寄った際、いつもこんなに寒いのかと聞くと
「これくらい寒いことは良くあるが、今年は暑いのと寒いのが極端だ。」と言っていた。
タイミングがことごとく悪いようだ。
時間は17時。早めの夕飯をラーメン屋(ラーメンさんぱち中標津店)で取ることができた。
味噌かな
夕方だが虹が見えた
この後は厚床を経由して根室まで行く。
途中で別海という街でお祭りが始まるところに出くわした。
別海という街が有ることを知らなかったので急にオアシスに出くわした気分になった。
陸の孤島と言っても過言でないと思う。
まつりだまつりだ
厚床まであと10kmくらいのところだったと思う。
道路の左側の茂みで急に、ガサッ と音がしたと思ったら鹿が道に出てきて直ぐに茂みに戻っていた。
思わず「だめだよ!」と声をかけた。
いや、本当に驚く。
ついに厚床まで来た。1週間くらい前に最低気温3.6℃を記録した場所だ。
ここで最後の休憩を取った。
一呼吸入れてからついに根室へ。
この頃になって、やっとエアロバーのしっくりくるポジションが出せた。
慣れてくると肘の間は狭くても大丈夫だ。
当初より、かなり狭くして走れるようになっていた。
根室半島の根本に有る温根沼橋は警戒していた通り吹きさらしで強い横風を受けて辛い思いをしたが、
網走で痛い目に会っていたので我慢してやり過ごすことができた。
22時。やっとの思いで根室に到着。
2073.9km地点。PC8のセブンイレブン根室敷島町店に到着した。
16時間半掛かってなんとか225kmを走りきった。
この後は宿の人に断ってラーメン屋に行った。今日2回目のラーメンさんぱち(根室店)。
店の入口では、このブルベで知り合いとなった二人目のOさんに会い、店の中では天塩でも話したOさんにも会った。
二人目のOさんの方は、もう納沙布岬を通ったのでこれから浜中(霧多布)まで行くというので驚愕した。
時間は22時半頃で、浜中は70km先だが、そこまでの両手で数えられるくらいの農家しかない。
宿を予約しているとのことだが、ゆっくり走ってもまだ日が昇っていない時間に着いてしまう。
未明に着いてもどこも開いてないはずなのだが…。
彼がこの後どうしたのかは知らない。
ラーメン美味いなあ
食後は宿に戻ってから風呂を浴び、0時過ぎに寝ることができた。
今日も何とか走りきった。残り330kmというところまできた。
明日は比較的天気が良い。
何とかなるんじゃないかと思えてきた。