kebaneco日記

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サンクトペテルブルクと把瑠都2カ国旅行記 初日&2日目

2017年08月12日 | 旅行記&その他
マロに「ボクに留守番させる気だね」と言われつつ、7月31日早朝に羽田へ。今回は羽田・関空・フランクフルト・サンクトペテルブルクと乗り換えてんこ盛りで移動。フランクフルトではラウンジでシャワーを浴びて食事したり、平日移動なのでメールチェックしたり、まだ片足日本に残してきてた感じ。

サンクトペテルブルクの空港には、ホテルで予約を入れておいたドライバーが到着ホールまで迎えに来てくれていた。飛行機が着陸してから40分までの待ち時間は料金内だけど、それ以降はチャージが発生するといわれていた。経由地が多かったにもかかわらず問題なくスーツケースが出てきて、カザン出張で残った約1万円のルーブルがあるので両替の必要もなく、時間以内にドライバーさんと合流。ロシア語しかできないけど旧市街に入ったあたりから片言の英語とロシア語で色々説明してくれたり、感じの良い人だった。日本時間早朝にうちを出てサンクトペテルブルクの深夜にホテル到着だったので、スムーズにホテルにチェックインできたのはとても嬉しかった。3泊するゴールデン・トライアングル・ホテルは、名前は怪しげだけど、ロケーションは抜群だしコンシェルジュサービスがしっかりしている、個人旅行者には使い勝手のよいホテルだった。

あたしのホテル選択基準は「ロケーション;地元資本:あまり大きくない」重視。今回この基準がちょっとした偶然を生む。が、それは別の国で起こったので、あとで。

さて、二日目。朝食を済ませて、「なにをさしおいても」とエルミタージュ美術館を目指す。が、ホテルから近すぎて開館時刻よりかなり前に到着。


宮殿広場とアレクアンドル円柱の向こうがエルミタージュ本館


旧参謀本部のアーチ、向かって左側にエルミタージュの別館がある


チケットはネットで購入済み、長い列に加わって並ぶ必要がないので、時間が来るまでしばらく周囲を散策することにした。



対岸のザヤーチィ島の、ペトロパヴロフスク要塞の中にある大聖堂がよくみえた。この大聖堂は再建されたものだけど、ここに最初に建てられた木造の大聖堂が、サンクトペテルブルク発祥の地。ニコライ2世やその家族が埋葬されている。ちなみにここには最高裁判所が置かれていて、監獄にはドストエフスキーが拘禁されていたらしい。


エルミタージュ本館のネヴァ川に面した通りには、大型バスがたくさん止まってた


いよいよ内部へ


大使の階段を上がって2階へ



美しい装飾が施された階段が期待感を煽る



ラファエロの回廊



玉座の間




パヴィリオンの間の、モザイクの床と黄金の鳥時計



キューピッドがいて


エカテリーナ2世の胸像があって



黄金の客間は本当にキラキラ



アレクサンドル2世の妻の化粧室



途中カタログを売っているスタッフがいた、どうしてあえてここで?(笑)


総面積233,345平米の美術館は数時間で見て回れるものではなく、もちろん必見と言われるティツィアーノ、エルグレコ、ヴェラスケス、ダヴィンチといった傑作はちゃんと抑えたけど、かなり駆け足だった。おまけにロマノフ朝の財力を誇示するような絢爛豪華な宮殿内部にも目を奪われ、忙しかったこと(苦笑)。気づいたら午後2時を回っていた。とりあえず一旦撤収〜、とホテルに戻った。ホテルはエルミタージュ美術館から徒歩5~6分、途中コンビニでお水を買った。

イサーク大聖堂を見学する前に昼食をと思うものの、地元料理を食べたいと思うとレストランは軒並み夕食の時間までお休み。さりとてファストフードのお店は嫌だ。結局大聖堂真ん前にあり、レーニンが滞在していたと言われる、アストリアホテルのカフェで遅い昼食をとった。ここのビーフストロガノフは今回のサンクトペテルブルク滞在中食べた食事の中で、一番美味しかった。結果オーライ。


イサーク大聖堂、1818年から40年の歳月をかけて建造された


急勾配の階段で展望台に上ると市内を見渡せる



内部の装飾は豪華絢爛


ほえ〜っとため息をつきながら歩いていると、大聖堂のスタッフと思しき女性がなにやら動いている。なんだろう?と礼拝堂に近づいてみたら、閉じられていた奥の扉が開き、聖職者の男性が3名が現れ、聖職者と聖歌隊(男女合計3名)の掛け合いのようなチャントの交換、鎖の先にぶら下げられた香炉を振り子のようにふって煙をまき、という礼拝が始まった。信者の方の熱心な祈りの中、途中退出することすら憚られる、神聖な雰囲気に包まれた。

そこからまた歩いてエルミタージュ美術館へ。今度は近代西欧美術を収める新館。


ピカソ様が収蔵されているゆえ、我々足を運ばないわけにはいかない(苦笑)



明るい日差しが注ぐ入り口&意味不明なポーズをとる主人


厖大なマチスのコレクションを見て


無事ピカソ様にもご対面〜

本館と違って建物がシンプルなので作品に集中できる、こんなこと言ったらバチが当たっちゃうけど、これはこれでいいねぇ〜、なんて言いつつゆっくり見ていたら、閉館時間の6時が迫っていた。警備のスタッフが、誰も入っていない部屋のドアの鍵を大きな音を立てながら閉めながら、後ろからどんどん迫ってきて「もう終わり、早く、早く」。主人が「ここだけ、一枚撮らせて」と言って「最後の一枚だからね!」と撮らせてもらえたのが


旧参謀本部の執務室


警備員は強面の人もいたけど、「え〜、ここも撮りたいよぉ〜」というと、苦笑いして目をつぶってくれる人もいて、ロシア人なかなか優しいじゃないか、と思った。ロシア語が喋れないので、ロシア人とは日頃接点がない。そうするとテレビや新聞に出てくるロシアの政治家や、ロシアが絡んでいるとされる事件や、六本木のバーで働く美しいけど怪しいロシア人、くらいしかイメージがない。そういうのをぶち壊すには、今回のロシア(というかサンクトペテルブルクだけだったけど)の旅は良かったなぁ〜と思う。

美術館は追い出されちゃったけど、高緯度のサンクトペテルブルクは9時くらいまで明るい。なんだかもったいなくて、運河のある水の都を舟で見て回ろうということになった。



ボートクルーズの途中ざぁ〜っと雨が降って、濡れずに済んだ。ラッキー



そのあとネフスキー大通りに面したカザン大聖堂をみて




スパース・ナ・クラヴィー大聖堂と外壁のモザイクをみて


ホテルに戻った。レストランを紹介してもらって、地元料理でおなかを満たしてサンンクト観光初日の終了。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
kebaさんへ (くりまんじゅう)
2017-08-13 00:01:34
エルミタージュ美術館はどうしても行きたくて
旅行会社のパンフレットを眺めてばかりいます。
エルミタージュ美術館は写真撮影がOKとは
嬉しいです。黄金の鳥時計など見事ですね。
贅の限りを尽くし集めたお宝があまり散らばらず
こうして一ヵ所で見られるということは
ありがたいですね。最期はむごい終わり方
でしたがニコライ2世一家の残したお宝は
見事なものです。行きたいなぁ いつになるか
今ラスプーチンなど読んで前調べしています。
どれも写真が素晴らしいです。いいカメラ
買われましたか?
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くりまんじゅうさま (keba)
2017-08-13 01:07:37
エルミタージュ美術館は、子供の頃からの憧れでした。

黄金の鳥時計は、ケースの隣にテレビ画面が置いてあり
動いている映像が流れています、本当に見事です。
確かに散逸せずここに残っているのはありがたいです。

ぜひいつかいらしてください。

写真、お褒めの言葉ありがとうございます。
去年と同じ、オリンパスのコンパクトデジカメです。
ブログに使っている写真は、携帯のカメラで撮ったものも混ざってます。
1日歩きますから、重たいカメラは買う気すらおきません(苦笑)。
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