kebaneco日記

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いいぞ大阪市~

2011年06月29日 | 折々の話題
昨日の東京電力の株主総会はいろいろと紛糾したようだけど、開会前から結果はわかっていたみたい。日経新聞によると「総会に出席した株主の議決権の合計は130万6600個強に対し、東電が事前に議事運営などで委任状を受けていたのは107万8000個強で、ちょうど第2位株主の第一生命保険と第3位株主の日本生命保険が保有する東電株の議決権に一致する。出席した株主のすべてが賛成したとしても、2人の大株主だけで過半数に達するため否決されてしまうというわけだ」とある。生保が一旦事故を起こしたらあんなことになる原発に賛成してるなんて、なんだか皮肉。第一生命は相互会社の日生と違って上場している株式会社なので、そっちの株主はなんて言うんだろうって思って第一生命の株主総会日程を見たら、27日月曜日に既に終了していた。世の中よくできている(苦笑)。

でもこの二社のおかげ(?)で、会場がどんなに荒れようが、どれだけ時間がかかろうが、小物株主のガス抜きのためのショーみたいなもので、結局すべて東電の思い通りにに終わった。わが都知事のじ~さんも出席せず。がっかりだよ、ったく。議事運営が委任状で決まってるから出席しても仕方ないと思ったのだろう、日経の分析によると東京都は東京電力に対して事前に議事運営に関する委任状は出していないようだから、それはまぁさすがに都民の反発を考えてのことであろう。が、もしも出席しない理由が原発賛成なのであれば、逆に出席して騒ぐ株主を一喝してくれたりすれば、このへそ曲がりのあたしのじ~さんに対する評価は少しくらい上がったかもしれなかったのに。つくづく残念な都知事である。

今日は関西電力が大阪市内で総会を開催した。筆頭株主の大阪市は平松邦夫市長が市長として初めて、関電の株主総会に出席した。「原発の安全性、電力供給のありかたが問われている。関電が中心になって、新エネルギーの開発に取り組むことが企業の社会的責任を果たすことと考えている」と新エネルギーへの取り組みを求め、「脱原発」について意見表明した。他にも脱原発を求める株主提案が行われたとされる。ちなみに平松市長は原発撤退議案に対しては反対の意向を示したとされる。あらま、残念、ではあるのだけど、まぁ、それは原子力発電という技術の完成度と、個々の原発の立地条件の安全性と、関西電力の原発運用能力とコンプライアンス意識、電力需要と代替エネルギーの能力の増強スピードなどとの関係で判断すればいいことなので、株主総会で今日決めねばならないことってわけでもないという判断も成り立つ。大阪の経済に責任を持つ行政の長としては、極めて現実的で政治的に極めて賢い(ずるい?)とも言える。政治家なんてそんなもんさ(苦笑)。それにしても関西電力の原発では事故は起こしてないのに、とんだとばっちりで正直可哀ではある。が、とにかく平松市長は偉いぞ!いいなぁ、大阪・・・。

最近政治は西高東低だと感じる。そのうえ放射能汚染で経済まで西高東低になられちゃ困るなぁ。ど~にかしてくれ~。

写真は総会会場に入る平松市長

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