kebaneco日記

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スーダンはアフガンの二の舞か

2023年04月24日 | 折々の話題

米英は大使館員の退避に成功し、フランスは避難オペレーション途中に攻撃を受け中断した。

 
 
他の国が退避を完了した頃から「検討」って、しかもフランスの失敗を見て「慎重にならざるを得ない」って、なんであのタイミングまで待ってジブチに輸送機を飛ばしたのか?国連やアメリカが呼びかけてた、ラマダン明けの停戦期間はもうすぐ終わる。ジブチには海賊対策で自衛隊が駐屯していたわけだから、4月に入ってから風雲急を告げた時には、周りとの連携が取れていて当然じゃないのか。諸外国とも連携せず、単に自衛隊の輸送機をジブチに送るっていう実績だけを作って、国民は自助努力に任せるとでもいうのか?
 
 
2021年9月に、アフガニスタンのカブールから日本人を退避させると自衛隊機を送ったけど、連れて帰ってきたのは日本人はたった1名だった。あの大失敗から、何にも学べてないじゃないか。防衛費倍増なんてドブにお金を捨てるも同然、そんなことより前に、やるべきことはたくさんあるんじゃないだろうか。
 
 
そもそも、気前よく海外でお金をばら撒き、同盟国とか同士国とかおだてられ、お金のかかるイニシアチブに時には国会審議をすっ飛ばして閣議決定で、憲法も民主主義もないがしろにして参加してきたのに、どうしてこんな一大事に誰も協力してくれないのか。日本政府の惨めなこと。我が国は外交の場で一体今まで何をしてきたのか。アメリカですら、サウジ政府とジブチ政府の協力なくしては大使館員の退避は不可能だった、と大統領が声明を出した。英国のスナク首相も複雑な作戦だったと、メディアに答えている。
 
 
英国は詳細は明かしていないけど、米国は退避ルートを公表している。同じルートは2度と使えない、だって退避する外国人の車列が宝の山だってちょっと考えれば分かることだ。あたしが山賊だったら、襲うとしたらリターンが大きいのはこういう対象だって思うだろうな。いくら協力してくれた国への感謝のためとはいえ、これでは残された同盟国の国民はどうやって逃げればいいんだよ、ったく。アメリカは政権が変わろうが何があろうがアメリカファーストな国、来年選挙だしね、日本のみなさん覚えておきましょうね〜。
 
 
在スーダンの日本大使館のサイトは(在スーダン日本国大使館)、激しくお気楽な内容しかアップされていない。しかも過去10日くらいは、新たな内容の更新はない。こんな状況で、治安状況のアップデートすらないことに唖然。あるいは、大使館員と関係者は既に隣国退避を済ませているのか?だから後手に回ってばかりなのか?まだ残っているとして、有益な情報を在留日本人に対して流せているのか極めて疑問。
 
 
現地NGOで頑張る尊い日本人が、犠牲になるなんて、到底受け入れられない。かくなる上は、BBCによると退避準備中とされる、イタリア、ベルギー、オランダ、トルコなど、どことでもいいから協力して欲しい。今回英米が成功したのは、大使館関係者の退避だけだ。民間人はまだ残されている。英米も含めて、できるところとは協力して、残された日本人を安全な場所に一刻も早く連れて行って欲しい。
 
 
追記:
今朝のワシントンポストの記事によると、日本のメディアで報じられている以外の情報として、自国民退避用に唯一軍用機をハルツームに送っていたドイツは、101名のドイツ人をヨルダンまで運ぶことに成功した、フランスは襲撃されて一旦中断した退避を継続中で退避用輸送機1機はすでにスーダンを出発し、2機目も現地時間の夕方にはスーダンを発つであろう、ということらしい。
 
アメリカは、現地の政府機関に働いていた約16,000人のアメリカ市民(二重国籍者を含む)が未だ現地に残されている。彼らをいかに救出するかが今後の課題、という報道がある。国連も外国人スタッフをハルツームからポート・スーダンまで退避させようとしており、その車列に加わって退避を試みる日本人がいることは、日本のメディアでも報じている。水や食料が尽きたら、集合場所まで行ける可能性のある人はそうすることになるだろう。進むも残るもリスキーだ、こころが痛む。
 
また、正規軍側とのあいだで退避を支援する約束を、英米仏中が取り付けたという報道もある。日本に関する報道は、日本のメディアしか報じていないので様子はよくわからないけど、本当に、どんな手を使ってでもいいから、退避を希望する人が無事安全な地に逃げられますように。防弾チョッキが支給されたり、ガンマンの乗った車に先導されて移動したことがある身としては、全く他人事ではない。それともう一つ、戦闘地での活動を制限する今の自衛隊の海外派遣の規定、法人保護に関しては別の規定を設けるべきではないかと思う。

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